1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

思い出のマーニー 観ました

なかまくらです。
「思い出のマーニー」を観てきました。





一言でいうなれば、思ったよりも結構良かった、です。


あらすじ

杏奈は、学校に馴染めずにいた。

自分から積極的に話しかけることもできない。

杏奈は自分が嫌いだった。杏奈の瞳は青い瞳。

杏奈は、もらわれっ子で、本当の母親を知らないで育った。

市から養育費をもらっている養母が、それを話してくれないことに傷ついていた。

ある夏、杏奈は、喘息の療養のために養母の親戚の家で過ごすことになる。

自然豊かなその場所で、湿地の向こうに見えたのは、誰も住んでいない立派な洋館であった。

杏奈はその洋館に惹かれ、毎日スケッチに出かけた。

ある日、杏奈はその洋館で、金髪で青い瞳の女の子と出会う。

マーニーと名乗ったその女の子は、杏奈のことが大好きでどうしても友達になりたいというのだ。

それ以来、湿地帯に潮が満ちると決まって杏奈はマーニーと遊んだ。

それ以外の同い年の子供たちとは仲良くなんてなれなかった。

マーニーに連れられて、杏奈はいろんな経験をする。

そんなある日、洋館には新しく人が越してくると言うことで工事が始まってしまう。


その新しい住人の女の子は、マーニーの日記帳を見つける。

そこに書いてある日記は、杏奈がマーニーに連れられて一緒に経験したことばかりだった。

マーニーは本当にいるのか? どうして、杏奈のことを気にかけてくれるのか?

ラストはなんとなく心温まる希望ある終わり方でした。


そんなお話。

さて。最初、10分ほど観て、あーー、やっぱりそうなんだよな。

もう、ここ数年、スタジオジブリは黙々と、日本の建物を書いてるなぁと。

きっともう夢や想像の世界に飛び出していくような絵を描くことはないんだろうなぁ、

残念に思いました。

でも、観ていると、だんだん真っ直ぐな物語に引き込まれてきます。

主人公の悩みは自分がもらわれっ子であること。

そんな自分が嫌いなこと。

けれども、マーニーはそんな杏奈を大好きと言ってくれる。

杏奈がマーニーに惹かれるのは、分かる気がします。

だって、無条件に、あなたのことが知りたい、あなたのことが大好き

そんな風に言ってもらえることって、大人になるにつれて少なくなってしまうから。

好意を寄せてくれる相手のことが嫌いになるわけないじゃない(ストーカーとかじゃなかったら)


「借りぐらしのアリエッティ」で初監督を務めた米林監督ですが、

宮崎監督とは違った繊細な部分、そしてちょっとお芝居っぽいキャラクターの謎めきかたが、

新鮮に映りました。ただ、この謎めきかたについては、小っちゃい子はたぶん、ぽかーんだったと思うし、

大人でも、ん? と疑問符が浮かんだ人は沢山いるように思います。

杏奈がぼーっとすると、マーニーの前から消えてしまうという一連の話は、



なんだかよく分からないわけです。
でも、まあそれが私には、マーニーの正体ってなんだろうって、

疑問に思わせる動機にもつながっていったわけですから、

まあ、よく分からなかったことには目を瞑ります。

ながながと書きましたが、


これは、予告映像があんまりにも面白そうじゃなさすぎるくらいで、

実際の映画は、まあ、わりと楽しめる出来でした。

ハウルの後に出たジブリの作品の中では一番好きかな?

そういう具合でした。


これを最後に、スタジオジブリは制作部門を解体し、小休止するそうですね。

制作部門を解体・・・って、リストラってことなんですかねぇ・・・。

まあ、スタジオジブリで一線を張っていたようなアニメーターだったら、

きっと次の職にもつけるんでしょうが、

次回以降、再開した外部委託に頼ったジブリの作品になっていくとしたら、

それは嫌だなぁ・・・。

正式な続報が流れてくるのを待ちます。





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「ゴジラ」観てきました。

なかまくらです。

「ゴジラ」観てきました。




あらすじ

日本の原発が事故を起こした。

従業員だった男は妻を亡くした。原因は地震によるメルトダウンとされ、住民は15年たった今も避難していた。

一人息子のフォードは爆発物処理班として米軍に従軍していた。家庭を持ち、15年前の事故を陰謀だとひとり喚き続ける父に嫌気がさしていた

父が避難区域に入って逮捕されたと大使館から連絡を受け、フォードは日本へ迎えに行く。

日本では、15年前と同じパルスが観測されていた。それは、原発のあった場所を震源としていた。
現場にたどり着いたふたりは、核を食事とし、成長する怪獣と遭遇することになる。かつて地球上が高い放射能濃度に包まれていたときに、放射能を食べて生きていた生物。目覚めた怪獣ムートーはパルス波を球面波として発射し、兵器その他を破壊し尽くし海へと逃走する。
それを追って現れる怪獣、ゴジラ。ドイツの潜水艦ノーチラス号が消息を絶ったとき、ある怪獣が目覚めていた。1950年代に盛んに行われた水爆実験には標的があった。ゴジラ。古代の生態系の頂点に立っていた生物。ハワイで相見えたゴジラとムートー(2体)はアメリカ西海岸で最終決戦を迎えることになる。
人間は、核兵器を用意し、一網打尽にすることを計画するが、あろうことか爆弾は都市の地下に取り残されることになる。時限タイマーの解除に人間は怪獣同士の対決の合間をぬって向かうことになる。

ゴジラは口から青い炎を吐いて、2体のムートーを倒す。そして、海へと帰っていった。


そんな感じのお話。



ハリウッド版のゴジラですが、

私は、vsシリーズになってからの世代なので、

おお、日本のゴジラと同じ展開だ! というのが第一印象。

怪獣が出てきて、で、ゴジラも出てきて、決戦するという展開。

人間がアホなことをしているというのも大体いっしょ。

お約束ですが、ゴジラってそこがいいところだと思うので、とても納得。


一方でつっこみどころも満載!

まあ、怪獣映画につっこんじゃいけないのかもしれませんが(笑)

まず、敵の怪獣は、特徴として電磁パルスで攻撃できるので、

人間の作り出した兵器は一切役に立たないんですが・・・

古代の生物の能力がなんで電磁パルスなんでしょう^^;

案の定、ゴジラとの戦闘では一切使わない(使えない)ため、肉弾戦に!

そして、どうしても卵を産ませたいのは、ここで事態を食い止めないとこの後とんでもないことになる!

と思わせたいからなんでしょうね。前のゴジラもやっぱり出産だったし。

まあ、ゴジラが追いかけてくるのはいいとして、

けっこう不死身の男、フォードくんは、ジュラシックパークで生き残る主人公を彷彿とさせますね。

この辺りは、ハリウッドはお手の物と言うか、迫力があってよかったです。

で、今度はゴジラ側なんですが、

ゴジラ、建物をあまり壊さない。

暴れたりない感じのゴジラに、ちょっとこちらがストレスを感じるくらいです。

あぁ~~ん! もっと、もっと街を壊して~~~(※変態注意)

という感じなんですが、

ビルを避けるゴジラ君。

光線も、ウルトラマンのスペシウム光線みたいに、

決め技みたいになっちゃってるし。もっと、街を火の海にしてほしかった。

ゴジラに救われた! というのを英雄を讃えるように送るのではなく、

圧倒的な自然に飲まれて、

人間のちっぽけさを再確認させてくれるようなラストだったら良かったのになあ。

なんて思っちゃうのは、ゴジラという作品が、やっぱり思い入れのある作品だからなんでしょうね。

2000年以降に日本で作られたゴジラは、造形が気に入らず(目がなんだかつぶらなんです・・・)、

それよりはよっぽど迫力のあるゴジラで良かったなぁとは思いました。

そんなわけで、まあまあ面白かったですが、

なんかもうちょっとって感じでした。

次回作があるみたいなので、次回は、ゴジラにたいする対抗策をもっと人間が練って、

Gフォースみたいなのが結成されているといいなぁ。

そういう、ちょっと今の世界とパラレルな感じも好きなところなので。


おわり。






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「トランセンデンス」観ました。

なかまくらです。

「トランセンデンス」観ました。少し前ですが。



ジョニーデップ主演。

出演者は超主役級の俳優さんばかりで、

それ故の酷評を浴びた映画でしたが、私はわりと楽しめました。


あらすじ

人工知能の研究をしている天才数学者のウィルは、凶弾に倒れる。

しかし、彼の死の間際、

妻であり、人工知能の研究を共に第一線で進めていたエヴリンによって、

コンピュータにインストールされる。

これまで為しえなかったコンピュータに自我を持たせるという行為。

脳を解析し、その情報をコンピュータに入力する。

失敗と思われ、データを消去しようとしたとき、

ウィルは、モニター越しに言葉を発する。


「エヴリン?」


インターネット上にアップロードされたウィルは急激に成長していく。

あらゆる分野の研究を昼夜を問わず行い、

人類が数百年をかけて到達するはずだった道のりを一瞬で超越する。

トランセンデンスとは、”超越”という意味を持つ言葉である。


一方、ウィルと研究をしていたマックスは、人工知能となったウィルに危険を感じる。

AIの研究者を殺害するテロリスト集団に拉致された彼は、

親友でもあるウィルをシャットダウンする活動に協力する。

ウィルを支援していたジョセフは、エヴリンの下を訪れる。

巨大な研究施設でウィルと再会したジョセフは、エヴリンに「逃げろ」とメッセージを残す。

エヴリン自身も、ひたすらに進歩を進めるウィルに違和感を覚え、

ついに、そのシャットダウンを決意するのであった。


というお話。

堅実に作られたSFという印象。

面白いけれども、アクションがどっかん、とか、ヒューマンドラマが・・・

というよりも、設定としてのSFが主な作品で、一般受けはしなさそうな作品でした。

お金はかかっていそうだけども・・・笑

それにしても、自我とはなんなのでしょうね。

記憶の集積は自我たりうるのか? でも、人間だって、経験の積み重ねから、

自分と言うものを作っていくシステムなんだと思うんですよね。

ウィルは、本当にインストールされたのか?

私には、初めにシャットダウンしようとした瞬間に、「エヴリン?」と声をかけたところで、

ん? これは、本物のウィルの意識なのかな?

と疑問に思いました。

自我ではあったのかもしれませんが、ウィルの自我ではなかったのかもしれない・・・。

でも、彼は、妻を愛していたから、妻の夢である自然豊かな地球を取り戻すため、

研究に没頭していたし、妻が人間を殺さないでほしいと言ったから、人間は殺さなかった。

最後に彼は、自らウイルスを受け入れることを決意しているように見えます。

自ら死ぬことができるのは、自我のあるものだけだと思うんですよね。

けれども、エヴリンは、「(人質になった)マックスを殺させないで」

と、言うのです。別の要求を求めることで、その要求を呑むために、

選択肢として選んでしまう。なんとなく、機械特有の選択方法のような、

そんな風にも思えてしまいます。


そんなわけで、展開としては、かなりべたべたな展開でしたが、

べたなりによく作られていたかな?

と思いました。


おわり。





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「ALL YOU NEED IS KILL」観ました。

なかまくらです。

「ALL YOU NEED IS KILL」観ました。

トムクルーズ、エミリーブラント。





あらすじ

キリヤケイジは、二等兵である。若者を兵士として戦場へと送り出す仕事をしていたが、送り出される側になってしまったわけだ。

彼は気がつくと、前線基地のアスファルトの上に転がされている。

戦闘経験のまったくない二等兵キリヤケイジは、機動スーツをつけられて戦場に放り込まれる。それは謎の生命体ギタイに対して人類が逆襲をかけた総攻撃であった。

ところが人類は待ち伏せされている。虐殺が始まる中、逃げまどっていたキリヤケイジは、少し変わった一体のギタイと差し違えて、死んだ。

彼は気がつくと、前線基地のアスファルトの上に転がされている。

戦闘経験のまったくない二等兵キリヤケイジは、機動スーツをつけられて戦場に放り込まれる。それは謎の生命体ギタイに対して人類が逆襲をかけた総攻撃であった。

ところが人類は待ち伏せされている。キリヤケイジは気づいた。自分だけがなぜだか知っている。「この攻撃は失敗する! 敵に待ち伏せされている!」キリヤケイジは、口をふさがれ、戦場にたどり着いて死ぬ。

彼は気がつくと、前線基地のアスファルトの上に転がされている。

同じ日が繰り返されていた。記憶だけを遺して同じ一日を繰り返していた。

キリヤケイジは、死を繰り返し経験を積んで比類なき最強の兵士へと育っていく。

あるループの中で、キリヤケイジは、一人の女性兵士に出会う。リタ・ヴラタスキ。

彼女は先の戦闘で英雄となった人類最強の兵士であった。キリヤケイジの戦いぶりをみたリタは、一言。「昨日に戻ったら、私を捜して」そして、爆散する。

リタも、かつて、ループにとらわれ、鍛えられた経験を持っていた。

この戦争に人類が勝利するためには、ループする能力を持つ敵の親玉、オメガを倒すしかないという。ループする能力はそもそも敵の能力であり、この能力で、勝利するまで同じ一日を繰り返す。それが、人類が圧倒的な大敗を繰り返している理由なのであった。

リタは、キリヤケイジを最強の兵士に鍛え上げるとともに、キリヤケイジに、敵の動きのすべてを記憶させる。待ち伏せされているビーチから脱出し、敵の本拠地へと自分がたどり着ければ、オメガを殺せると考えたのだ。何度も何度も何度も何度も繰り返し、そして、キリヤケイジは、いつも初めましてと出会う彼女に対する好意に耐えられなくなっていた。

そして、その日の戦闘から逃げたキリヤケイジは、街を襲うギタイの現実を知る。

ついにはループ機能を失い、しかし、たどり着いたオメガの根城で、キリヤケイジとリタ・ヴラタスキは取り返しのつかない最後の戦いに臨む。



というようなお話。

一言でいうと、めっちゃ面白かったです。こういうの大好き。

このお話、日本の同名のライトノベルが原作なんですね。

そして、この小説を私は高校生のときに読んでいたのでした。

そんな作品がハリウッドで映画化!? 聞いた時は耳を疑いましたが、

なんとも幸せな展開です。

機動スーツは原作では機動ジャケットと書かれており、イメージとしては、アイアンマンみたいな装甲をイメージしていましたが、メカメカしい無骨なデザインがとっても気に入りました。

ストーリーも、何度も何度も簡単に死を選ぶような、死を軽視するような作品ではないのか・・・? と思いそうなものですが、そんなことは全く感じませんでした。むしろ、ループ能力が失われたときに失われるものの大きさに驚かされるのでした。原作と若干設定が変えてあり、原作があまりハッピーな終わりかたではなかったので、ハッピーエンドのハリウッドさんがどうもってくるのかな?と期待していたのですが、もうね、期待以上の終わりかたでした。ハッピーエンドに過ぎず、少し悲しさもある。ただ、タイトルとのマッチ、という意味では、原作のほうが優れているように思います。「ALL YOU NEED IS KILL」―ただ、あなたに必要なのは死なのだ― この言葉は、リタがキリヤケイジに宛てたラストメッセージのようなものとして原作では描かれていると思います。その本当の意味は原作を読んでくださいね^^;。

主役の二人も名演でした。

これは大満足の映画でした。面白かったです。





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MONSTERZ 観ました。

2週間くらい前ですか、

「MONSTERZ」観ました。

藤原竜也、山田孝之、石原さとみ

って、豪華なメンバーですな!

という印象。



あらすじ

全てを人間を操ることのできる能力を持った”男”がいた。

幼少時代に、父を殺し、

母を殺さないために、母の下を離れた。

それから、どうにかして、20年を生きていた。

誰にも知られず、生きていた。金に困れば、銀行周辺のすべての人間を操ればよかった。

そうすれば、金は手に入った。

男は金銭的にはそう悪くない暮らしをしていた。

幼い頃、男は右足を引きずっていた。その右足は、

20歳を超えた現在、すでに太腿の辺りまで壊死しており、

無理な能力の使用をするたびにその壊死はどんどん進んでいた。

男はあるとき、見つけてしまう。

自分の能力が効かない男の存在。さらに、その男は大抵の傷ならばすぐに治ってしまう

化け物であった。

男はその男――田中終一に執着し、田中終一の大切な人を殺してしまう。

田中終一は、”男”を”止める”。”男”は田中終一を”殺す”。

お互いにお互いを追いかけていく。


***

というようなお話。

まず、CMを見たときに思ったのが、

これ、アレだ。『バクマン』の中に出てくる作中作「リバーシ」ぽいな、

ということ。『バクマン』というのはジャンプで連載されていた、

ジャンプで人気の作家になるぞ! という漫画で、その中で、

人気を勝ち取った漫画が「リバーシ」という漫画。

白い悪魔と黒い悪魔がいて、黒い悪魔は人を洗脳して破滅に導こうとする。

白い悪魔は人の洗脳を解けば、人は自然に破滅に向かうとして、洗脳を解こうとする。

それぞれが、人間に加担し、悪魔の代理で戦いが起こる・・・。

みたいなお話。これに似てそうだなって。藤原達也は、『バクマン』の作者の前作『デスノート』の映画版にも出ていたし。

で、結論としては、ほとんど似てなかったです。

キャストはなんか、GANTZみたいだなぁという印象。後から調べると、

何人か出ていますね、やっぱり。

こういうのが好きな役者さんがいて、選んで出ているんですかね?

話も、案外よくできていて、

一番、良かったのは、”男”が、なぜ終一にそこまで執着してしまったのか一切語らないまま、

終わったこと。

これに尽きます。

まあ、なかなか面白かったです。





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