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なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

                      
なかまくらです。

第42回静岡県高等学校演劇研究大会(2日目)を観てきました。

伊豆からのお出かけで、寝坊したこともあり、韮山高校の舞台(5分遅刻)からの観劇でした。

ざっと、それぞれの感想を。

韮山高校『遠い声』
家出をして、田舎にやってきた女子高生が、久しぶりに父親の実家で過ごすお話。お盆なので、死んでいた人が帰ってきたり、キツネ(?)の2人組がいたずらに現れたりする。実は主人公の女子高生は、再婚のお母さんとうまくいかず、黙って出てきてしまっていたので、いよいよ見つかってしまう。初めは電話越しにお父さんと口論し、強い口調になってしまったけれども、親戚のさっちゃんにも怒られて、おばあちゃんの死んだ友人とも話して、それで家に帰ろう、と思うお話。

すごい起伏があるわけではなく、なにか、抜群のきっかけがあるわけでもないのですが、なんとなく最後の結末を受け入れられるような気になるお話でした。いい脚本でした。調べてみると、山梨の高校の演劇部の先生でしょうか・・・(?)。役者さんは、メインの人間の2人がちょっと声が小さかったのと、早口で聞き取りにくかったのがもったいなかったかな、と思いました。いい声してるし、小さい声でもいいお芝居は上手なんですが、大きな声のほうがいいところで、大きな声が出てなかったかなぁと。おばあちゃんの友人さんの独白は突然でしたが、あれは、なかなか良かったですね。キツネ二人は、物語の装置ですよねぇ・・・あの雰囲気のなかでどう生きるか、難しい役どころだなって思いました。もうちょっと観客を笑わせられたらよかったのでしょうね。全体。安定していたけれども、パンチに欠けるのかな? という感じでした。まあ、普通に良かったです。


静岡理工科大学星陵高等学校『暮れないマーチ』
最初のシーンのストップモーションの個性の豊かさが素晴らしいと思いました。これは島根の演劇部顧問の先生の作のようです。お盆に、死んでしまったサキオがユキオのもとにやってきて、ユキオの友達と一緒に遊ぶが、子ども特有の無邪気さでカブトムシやアリを殺してしまうことをきっかけに、サキオが、命の大切さについて問いかける。そんなお話でした。最初と最後のシーンと、間の劇がいまいちマッチしていない気がしました。どちらかというと、本編の子供たちのお話は、狂気じみているな、と感じられてしまいました。サキオがなんで?と迫るシーンは、迫真の演技だったと思います。ユキオもいいキャラでした。ただ、個人的な好みの問題なんでしょうね。別れのシーンも、最初と最後のシーンも、とってつけたような感じがして、あまり入り込めませんでした。あ、あとは舞台装置の木がすごかったですね。


静岡城北高等学校『age17@h30.com』
ええっと、すごかったです。ストーリーを説明するのは難しいのですが、平成を振り返る話だったかな、というお話。狭い場所から始まって、だんだんと芝居とともに、フロアが広がっていって、それぞれの人生とか、いま好きなこととか、紹介していく間に、平成が進んで、時代が進んで、自分たちの時間も進んで。それで、平成が終わるまでの話でした。それぞれが独白をしていって、それが見せ場になっていて、どの役も主人公だし、みんな上手だし、魅力的に見えるし、というなかなかに、やられたぁーー! という感じでした。関東大会に出場するようですし、こういうのが、まじめな顔した審査員に、「これだよ、これ」と評価されちゃうところもとても演劇の面白いところだと思います。途中、ちょっと独白がラッシュで来たあたりで若干ダレました・・・。なんだろう、高校生の生活がこれ以上振り切れたりはしないのはわかるのですが、エピソードの類似性が高くなるとしんどいんだな、と思うのでした。あと、時間、ちょっとオーバーしませんでした? 途中から気になってしまいました。なんだか、柴幸男さんのお芝居を見たみたいな気分になりました。とにかく、これは面白かったです。観れてよかったです。ただ、まっとうにストーリー物をやっている高校さんがいるからこそ、栄えるといういうことをお互いに忘れないでいたいな、と思うのです。



三島南高等学校『天国(うえ)を向いて歩こう』
はい、きましたよ、問題作。自殺をしようという呼びかけで集まった5人だったが、ひとり、またひとりとやっぱり今日は死にたくないかなぁ、と思った矢先に、一人は首つりをし、残りは拳銃で撃ち殺されて終わり、という話でした。なんというか、辛い・・・。これ、前にも見たんですが、演劇だからと言って、人を簡単に殺さないでほしいな、と思います。どの脚本にしようか悩んで、それでどうしてもこれだったというのが、これを選びたくなる心情というものを感じてしまい、とても苦しいな、と思います。演技は結構上手だと思いますし、セットもよくできていましたが、結末を知っているせいか、あまり集中できずに観てました。ごめんなさい。



磐田東高等学校『硬貨が落ちた隙間の向こう』
すごく素直に心に入ってくるお話でした。自販機の下の隙間に落とした500円玉を拾おうとしているうちに、廃部の決まった演劇部部長といじめられてサッカー部をやめてそれでもいじめられ続けている男の子が、ちょっと学校生活で支えとなる友人を見つける話でした。まず、こんなに後姿をお芝居で見る日が来るとは・・・!! という感じでした。1/4くらいは、後姿を見ていたんじゃなかろうか・・・(笑)。生徒創作の戯曲ということでしたが、伝えたいことをうまく台詞にできているんだろうな、と思う出来でした。前半ちょっと物語が進まな過ぎて辛かったのが、もうちょっとかな、というのと、もう少し動きがあると良かったのかな、というくらいで、個人的にはすごく好きな作品でした。


はい。

来年も観に行きたいですが、来年は転勤かなぁ・・・?

とりあえず、今度はうちの部活動の県大会です! 頑張ります~。おわり。

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なかまくらです。

「ゲゲゲの先生へ」を観てきました。



東京芸術劇場での公演でした。

どうしよーかなー、仕事あるし、観に行けるかなぁ~~としばらくの逡巡の間に、

土日のチケットは売り切れ! 平日に早退して観に行きました!!

主演は佐々木蔵之介。周りも豪華な俳優陣と、イキウメのおなじみのメンバー。

さて、どうかな~~、とわくわくしながら観に行きました。

あらすじ

根津という男は、ある時を境に、スリや詐欺をして、

生計を立てるようになっていた。あるとき、へまをやらかして、

田舎にやってくる。そこでおばあさんを騙そうとしたところ、

魂下しを食わされ、魂を食われそうになってしまう。

幸運が重なり、生き永らえたが、

ひとならざるものが見えるようになってしまい、

本人も半分ひとではなくなってしまった。

それから随分と時間がたって、

都会では、子供が生まれなくなっていた。

少ないながら生まれないことはないのだが、

生まれたときから、ふがふがというばかりで、

まるで魂が入っていないかのようであった。

そんな都会から逃げてきた若い夫婦は根津に出会う。

根津は、自分の半生を語るのだった。

妖怪たちがいた日々、田舎から人が減り、

妖怪たちが姿を消していったこと。たった一人、残されたこと。

やがて追手がやってくる。

都会では、コケカキイキイという怪物が暴れているらしい。

銃で撃っても死なないばかりか、地面を揺らし、とんでもない力を持っている。

どうしてこんなことになってしまっているのか。

市長と医者と警察は、自分たちの地位と利益を守るために、

結託していたが、コケカキイキイと根津に懲らしめられてしまう。

若い夫婦は、その、田舎のボロ屋に住むことにする。

根津たち妖怪は、いつの間にか消えていた。


そんなお話でした。

佐々木蔵之介、すごい役者さんでした!

空気感が素晴らしい。肩ひじを張らず、風格がありどっしりと構えている。

あとは、白石加代子さんが素晴らしい!

他の役者さんもうまいのですが、最初の登場シーン、

今にも死にそうなおばばとして登場する白石さん。

ところが、底知れない何かを滲み出し始めたあたりから、もう、そのシーンは、

全部持っていきましたよね。

芝居を長く続けるってたぶんこうなるってことなんだと思いました。


タイトルにある通り、この物語は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるの

ことを題材にしたお芝居でした。

そのため、ストーリーの中で、水木しげるの作品がいくつか登場しました。

「コケカキイキイ」「錬金術」「丸い輪の世界」の3編だったようです。

すると、今まで前川さんの作品ではなかったような展開が起こって、

驚いたり、それが真新しくて面白かったりするのでした。

それと同時に、どこかほの暗いといいますか、

どこからでも妖怪が出てきそうな、そんな雰囲気が舞台にありました。

さらに、この空気感というやつがすごく作られていて、

根津の語り口を中心に、役者全員で作っていたな、と思います。

妖怪が出るパート、若い夫婦を中心とした人間のパート。

始めはこの2つのパートで始まるのですが、

ところが、だんだんこの二つが、近づいてきて、

後半は混然一体となって、妖怪の世界に引き込まれてしまいそうな、

あるいは、妖怪というのは実在するんじゃないかって、

そんな錯覚に陥るような、

そんな素敵な体験ができました。

演劇っていいなぁ、と改めて面白さを実感するお芝居でした。

おわり。

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なかまくらです。

「先生、CM出てください!」

ということで、文化祭のCMに出演しました。

鯛焼きを貪り喰って、うめぇ! という役どころで、

んーなんて青汁。

それがですね。久し振りに演技なんてものをしまして、

すごい楽しい。これ、楽しいですわ。

極めようとしたら辛いのでしょう。

遊びでやるには、とても楽しい。

笑ってもらいましたし、悲鳴も上がったし、

満足でした^^笑


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なかまくらです。

「しんしゃく源氏物語」観ました。


SPACというのは、静岡県の公営の演劇団体なんですね。

(だからなのか、すごく芸術的な作品ばかりをやっている印象・・・)

で、今回は、ちょっと面白そうかな? と思って観てきてみました。

あらすじ

光源氏が見初めた女性のひとりに、末摘花がいた。

彼女の父は常陸宮であったが、父が亡くなってからは、屋敷を訪ねる人も少なく、

屋敷は荒れていく一方であった。

頼みの光源氏からは、もう2年も音沙汰がなかった。

ひとり、またひとりと、下仕えのものたちが辞めていく。

待ち続ける末摘花は、なんと、ぜんぜん美人ではないのだ!

しかも、引っ込み思案で、ろくにしゃべれない!

彼女は、けれども、光源氏が再び、自分の元へと来ることを待ちつづける。

最後に、光源氏が門の前に訪れたとき、けれども、

彼女は、「もし・・・」と、いう。もし、私が会わないって言ったら・・・と。


そんな話でした。

はーー。

これは、なんでしょうね。登場人物に対する評価がだんだんと変わっていく

不思議な感じの作品でした。

末摘花が、とんだダメな子に育っちゃったのは、たぶん乳母のせいですね。

甘やかしすぎ。

最初は、乳母はダメな末摘花を一生懸命励ましているように見えるのに、

最後はイライラする感じのキャラでした。

一方、末摘花はホントにダメな子なのですが、

周りが諦めても彼女だけは、光源氏の来訪を疑わないし、離れていく人を責めない。

その姿に、その目に誰よりも強い光が宿っているように見えてくる。

最後に、「もし・・・」と言うのも、彼女の意思の強さ故だと思うのですね。

けれども、

正直、ちょっとがっかりはするのです。

周りが耐え続けてきた、彼女が我慢させてきたその希望に対して、

彼女はそれを一度は断ろうとするのです。

それは、本当に自分のことしか考えてない言葉で、イライラしちゃう。

けれども、彼女は、きっと、どちらを選んでも、もう幸せになれなかったんだろうな、

と思うと悲しいですね。

あとですね、この物語、やたら騒がしかった。

もっと、違う演出が出来なかったか? というのは投げかけたいところ。

それと、このお芝居、謎がなくて、引っ張る力が弱いなあと。

物語には、何らかの牽引力が必要だなあと改めて思うのでした。

まあ、こういうお芝居はたまにでいいですね(苦笑

おわり。

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なかまくらです。
劇団群青「潮時」観てきました。


観に来ませんかー?? とお誘いを受けたこと、
それから、さいわいなことに、自分の授業がひとつもない金曜日だったことから、思いきっていってしまおうと。まさに、潮時? 行ってきました。
あらすじ
立花と雪平と三日月は、高校の同級生だった。
雪平がある日、急に立花を訪ねて来る。
「遊びに行こう」と言って、「三日月も誘ってね」と言って。
鳥取砂丘に2人は行くが、その途中で、雪平は、三日月の真実を知る。
三日月のいない、知らないうちに死んでしまっていた三日月。
自殺だった。
三日月がいないだけで、何を話したらいいのかわからない2人。
何故、あのとき、という後悔が2人を苛む。
鳥取砂丘まで行って、もう2人で会うのは最後にしよう、
なんて、2人はそんな気分になっていた。
ここらが潮時なのかも知れない。
潮時というのは、引き際という意味じゃないんだと、
三日月が言っていたのを思い出す。
潮時というのは、それをするのに、
ちょうどいい時のことを言っている言葉なのだ。
2人は、砂丘の先に海を見る。三日月の行きたいと言っていた砂丘の先には、
海があった。そして、立花は、三日月が死んだことがようやく実感できたのだ。
2人は、遠くにある点同士。2人は、遠く離れていくけれど、
再び会う約束をする。
そんなお話でした。


やー、なんというか、心が苦しいお話でした。
すごく共感できるお話だったというか、あるところでは、三日月の「なにやってるんだろう」という感じに共感し、そして、自分のしばらく会っていない友人が三日月みたいに、なっていないか心配になるし、自分が「死にたい」と思ったときに、周りはどう思ってしまっていたんだろうな、と思ったり、ぐるぐるぐるぐる、いろいろな思いが浮かんでは消えていくような、そんな感じがしました。
また、生き方の問題。社会人になって、仕事して生活しての繰り返し。交遊関係は増えないし、あの頃、楽しかったほど、いま、楽しいかな? あの頃の楽しかった最高地点から、ゆっくりと下降しているだけじゃないかなって、常に思うんですね。まるで、その燃えかすを少しずつ片付けて、生きているみたいな、そんな風に感じてしまって、その距離感に苦しくなりました。
まあ、そんな苦しい思いに名前が付いたと言いますか、それを形作ってくれたこのお芝居は、素敵だなあとも思うのでした。よく、思いを物語にできたなぁと、感嘆、という感じでした。
お芝居も、役者さん、それぞれ巧みで素敵でした。立花くん役の和俊くんは、学生時代から私は大ファンなんですね。彼の哀愁とか、思慮深さとか、お芝居していると香りたって来るものは、すごく魅力的なんですよね。ブランクを感じさせないというか、大人の味わいが増していました! 雪平さん役の大内さん。たぶん、お芝居観たの初めてかもしれません。観たことないきがするのですが、演出の三村さんになんか似ている気がしました。このお芝居、雪平さんは、多分に三村さんの分身だと思うんですよね。それを自分のものにしていました。ちょっととぼけた感じのキャラクターは、役割的ですが、すごく人間味のある感じになっていました。三日月役の藤井くんも雰囲気があって、内向的なキャラクターを実に上手に演じていました。
このお芝居、喫茶店でやったので、すごく狭かったんですよね。
でも、もうちょっと、距離をうまく取れたらよかったのかなぁと思ったりもしました。
たぶん、視界に同時に入ってこない二人って、遠くにいるように見えるんじゃないかなと思ったりもします。ああ、後ろから観たら、ちょっと離れているだけに見えてしまうかも知れませんが。砂丘の写真は良かったですね。三日月くんの影が落ちて、それで、いなくなって。二人が見るその写真は、三日月の遺影のようで。そして、どこかSFチックでもありました。絵として素敵でした。あとは、ちゃんと雨とカレーのノルマもクリアーして、満足できました(笑)。
群青さんも、第4回公演。日本全国から集まってきて、お芝居をするってすごいなぁ、と思います。帰り道、役者の一人が「いまからこの足で大分帰るんです!」なんて、なんて忙しい! 明日の10時から仕事だぜ! なんて、まだまだ甘かった私。勇気付けられました。みんな頑張っているんだ! 死ぬなよ! 本当にここしかないという時間だったんだなぁと思いました。そろそろ集まってお芝居やろうよっていう潮時。三村さんという人が、やるから来てよ! って言って、みんなが集まる潮時。みんなが寄せては返っていく、またねっていう時。おめでとうございます! また、いつか。
  





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