なかまくらです。
浜松西高校さんの「つづきのはなし」を観ました。
あらすじ
ミステリー研究会のユミカとアイは、校舎の階段の踊り場にある大鏡に幽霊が映ると聞いて、
夜中の学校に忍び込む。そこから、人影が出てくる。
その人影の人物ケイスケは、なぜか、ユミカのことを知っていて・・・。
そして、ミステリー研究会のもう一人の部員、トウコはケイスケの従妹だった。
まるで平行世界から現れたようなケイスケは、1年間に起こった事実を語る。
地震が起こり、福島原発の事故が発生し、転校。その先で、放射能が感染すると、
いじめをうけ、それをかばったユミカは自殺に追い込まれ意識不明だという。
その事実を認められないトウコの言動が、この世界とありえないはずの現実の記憶を
つなぎ合わせる。
しっかりしていて、それは変わることが怖くて勇気を出せないトウコの気持ちが
吐露されたとき、ユミカとケイスケは元の現実に戻り、それぞれ諦めないで
生きていくことを誓う。そして、トウコは・・・。
現実に戻ったケイスケとトウコは、意識の戻らないユミカのお見舞いに行く。
空は良く晴れていた。
というようなお話でした。
辛いお話だなぁ、という感じ。今年の夏には南海トラフ地震臨時情報が発信されて、
多くの人が、活動を見合わせたりしました。そういったことも、このお芝居を選んだ
背景にあるのかな、と。
それぞれ、感情がよく伝わってくるお芝居でした。
間の取り方とか、感情のこもり具合が台詞によって変わっているように感じる場面や、
少し、登場人物同士の距離感が演劇的で近過ぎるのは、違和感もあって、
そのあたりはもっと上手になる余地があるかな、と思いました。
靴の裏にゴムみたいなのを貼っていて、足音が気にならないようにしてあったのは、
細やかな気遣いで素敵でした。
ケイスケ君の制服のポケットのふたが片方だけ出ていたのは、ちょっと気になりましたが、
彼はイケメンでした。
最後のMEは、大きすぎず、心地よい希望を持たせてくれるいい感じでした。
暗転も短くて気持ちが途切れずに最後まで見られてよかったです。