「果てしなきスカーレット」観ました。
「果てしなきスカーレット」を見ました。
あらすじ
デンマーク王の一人娘であるスカーレットは、王の弟が父を毒殺し、
母を娶った事実を知る。復讐をしようと剣を学んだが、
叔父クローディアスに毒殺されてしまう。
地獄で目覚めたスカーレットは、復習をするために、
その不思議な荒廃した世界の果てを目指す。
その途中で、現代日本から来た看護師・聖(ひじり)と出会う。
価値観の違う2人であったが、聖の治療の技術が、人々を笑顔にしてく様子を
見て、スカーレットの価値観も変わっていく。
デンマーク王は、その配下を刺客としてスカーレットに差し向ける。
そこで、甘さを見せ、見逃したことが、スカーレットの背中を押すことになる。
デンマーク王が地獄から現世へ戻ろうとしたとき、スカーレットはその背後に追いつく。
スカーレットは復讐を成し遂げ、そして、実は仮死状態であったため、
現世へと戻っていく。
戻った先で、新たなるデンマーク王となり、聖を通して垣間見た平和な世界を目指すのだった。
というお話でした。
「ハムレット」を原案とした物語を細田守が、どのように調理するのか・・・?
というような期待と、レビューの恐ろしい低さが怖いもの見たさみたいな期待もあって、
観に行ってみました。
ハムレットは、原作では主人公ですが、そのポジションにはスカーレットがはまっていました。
ちなみに父が「アムレット」で捩(もじ)られていました。
原作でスカーレットと恋仲であったオフィーリアはいませんでしたが、
その代わりに登場するのが聖なのかもしれません。
オフィーリアは身分の違いからハムレットから離れてしまい、
傷心のうちに死んでしまいましたが、聖はスカーレットの価値観を変えていき、
それが物語の幸せな結末へ繋がったように思います。
全体としては、必要な要素を順番に消化していくのですが、
大きな山場や目的を達成しゴールに近づいていくワクワク感やドキドキ感がないことで、
冗長な感じになっているのが残念な感じでした。
アクションは良い感じで、予告で感じたCGの駄目さはそこまで気にならない、
という感じでした。
また、前作「竜とそばかすの姫」から、キャラクターデザインがディズニー作品ぽく
なっていましたが、これは継続。そして、あんまり好きじゃないんですよね・・・。
その作家それぞれが、物語とともに、絵をもっているんだなあと感じます。
宮崎駿も、押井守も、今敏も、その絵柄とセットで見ているのだと感じました。
新海誠も、有名になるときに絵柄が変わりましたが、おおよそその絵柄で描いてきました。
それが変わるのも、厳しいのだろうなあと思いました。
まあ、悪くない。けれども、ここまで広告を大々的に打っちゃうと、厳しいのでしょうね。
万人に受けるものを、というのが世の中の流れなのでしょう。
※追伸
この後、静岡県民劇団SPACによる「ハムレット」を観ました。
この演劇「ハムレット」もかなり、解釈が入っていて、オフィーリアが11人登場し、
このオフィーリアたちが、それぞれの登場人物を演じる形で進んでいきました。
こちらの「ハムレット」は、物語のあらすじをオフィーリアの視点で解釈したものでした。
オフィーリアの亡霊たちが、精霊のように漂う不思議空間の中で物語が語られていく、
という形式でした。
これを見たときに、ああ、「果てしなきスカーレット」は、復讐というテーマに
向き合い、生きるべきか死ぬべきか、というそれくらいの覚悟で、
復讐と向き合うハムレットを、そして、聖(ひじり)の存在によって、
ただただ、父のためだから、という理由で迷わず復讐に突き進んでいった
原作の「ハムレット」とは異なるハムレットを描き出そうとしたのだ、
と感じるようになりました。
面白いものですね。おわり。
