なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)
なかまくらです。
2週間くらい前になりますが、LOOPERを終映ギリギリで観ていました。
あらすじ。
未来の犯罪組織は、殺しを隠すために、人間を過去に送って処分させていた。
処刑された人間には銀の延べ棒が括り付けられていて、それを報酬として受け取り、
死体を処分する。彼らはLOOPERと呼ばれていた。
LOOPER自身も生きていては、証拠の隠滅にならず、組織によってやがては過去に送られてくる。
ジョーの前にもある日、30年後の自分が現れる。
普段であれば、顔は布で覆われているが、その時は違っていた。
一瞬の逡巡が、未来の自分を逃がすことにつながってしまう。
仕事に失敗したジョーは、組織から追われる。
未来から来たジョーは、喫茶店にジョーを呼び出し、未来の話をする。
未来のジョーは、自分を変えてくれる女房に出会い、幸せになった。
しかし30年後、犯罪組織の魔の手は延び、LOOPERであったジョーを消すために現れる。
その時、女房は巻き込まれ、命を落とすのだ。
犯罪組織を牛耳る男を30年前の時代で殺さなければならない。
ジョーは未来からそのためにやってきたのだった。
未来のジョーの未来は、俺の未来ではない、とジョーは言う。俺はフランスに行くんだ、と。
二人は決別し、
ジョーは、組織から逃れ、ある町から離れた農場にたどり着く。
そこには、すさまじいPK能力(サイコキネシス)をもつ親子が住んでいた。
ジョーは知る。彼こそが、未来で犯罪組織を牛耳る男だと。
ジョーは、母親に向かって叫ぶ。あれは危険だと。
母親は、うまく力をコントロールできるようになれば、きっとそれは素敵なことになる、と答える。
未来からジョーがやってくる。
母親は子どもと未来のジョーの間に立ちふさがる。
ジョーの中にビジョンが走る。
未来のジョーが母親を殺し、母親を殺したLOOPERという存在を皆殺しにする未来の子どもの姿。
そして、ジョーは、・・・。
というお話でした。
これはね、面白かったです。
ちょっと、B級SFを予想して観にいって、いい意味で裏切られました。
インセプションを見に行った時みたいな衝撃。
世界観にどっぷり浸かれば、あとはもう、ああ、そうくるか!
という機知に驚かされ、ブルースウィルスが演じる未来のジョーがどんな汚いことをしてでも幸せを取り戻そうとする姿に心揺さぶられ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる若きジョーの豊かな表情からくみ取られる感情に共感し、・・・・・・ドキドキ、わくわくしながら観ていました。これはいいね。たぶんまた観たくなるね。
それにしても、このふたりの俳優さん、めっちゃいいよ。
物語もよかったけどさ。
あと、ネタバレになりますが、ラスト、
母親は子どものために、未来のジョーは妻のために行動し、
若きジョーは世界のための行動を選択するのですが、
若きジョーは、ほんとうに世界のためを思って行動を選択したのかな。。。と疑問に思います。
ジョーは、何十年後かの未来で確実に終わってしまう自分の人生に希望を持てなかったのではないかと。
OPから独白しているように、前向きに生きようとする人間にはつらい仕事だと、ジョーは言います。
自分を殺し、世界を救うことが、彼にとって唯一、何か前向きに誰かのためになれることだったんじゃないかと、
そう思ってしまうのです。
未来のジョーにとってそれがひとりの女性にささげられたように、
若きジョーにとってのそれが、漠然としたままであったがゆえに、
PK能力者の子どもであり、その母親とその後ろにある運命とか世界というやつに抗うことが、
誰かのためであり、前向きに生きるという決断だったんじゃないかと。
なんかうまく言えませんが、そんなことを思いました。
おわり。
なかまくらです。
ホビット ~思いがけない冒険~ 観ました。
あらすじ
フロド・バギンズの父、ビルボ・バギンズは、ある冒険の末、偉大なる指輪を手に入れることになる。
その冒険のはじまりは、一人の魔法使い、ガンダルフの訪れによるものだった。
かつて。
ドワーフは、エンドールにて金を掘り、見事な技術で装飾品へと変え、栄華を極めていた。
しかし、金を好む火竜アラゴグによって故郷は奪われてしまう。
それからというもの、ドワーフは流浪の民となったのだった。
その旅の途中、ドワーフの王はオークの王であるアゾグによって倒されてしまう。
その時、ドワーフをまとめ上げたのが、その孫、トーリン・オーケンシールドであった。
ビルボの家には13人のドワーフと魔法使いガンダルフが集まり、
エンドールに入る秘密の抜け道を探していた。
その旅の仲間として、
ホビットであるビルボをガンダルフはなんとなく必要であると予感し、連れ出すことにしたのだ。
彼らは、アゾグに追われ、エルフの領地である裂け谷を訪れる。
旅の途中、闇の勢力が力を増してきていること、をガンダルフは訴えるが、
エルフ、そして白の魔法使いサルマンは相手にしようとしない。
ガンダルフは言う。サルマンは闇の力を止めるためにはさらに大きな力で押さえつければよいというが、
ワシはちょっとした些細なことが重要なのではないかと、考えておるのだ、と。
ドワーフの指導者・トーリスは、ホビットであるビルボの貧弱さを足手まといであると言った。
自分の身を守れないようでは困ると。ビルボにとって旅は過酷なもので、彼にとっても限界であった。
ガンダルフは、一振りの剣をビルボに渡す。それは後に”つらぬき丸”と呼ばれる剣で、
オークがいると、青い光を放つのだ。
ドワーフ達は、オークたちに捕まってしまう。
ところが、オークたちは賢くないために、ビルボはこっそり抜け出すことができた。
しかし、ビルボは洞窟のそこまで落下し、そこで、ゴラムと出会う。
ゴラムはビルボを食べようとするが、ゴラムの落とした指輪で透明になったビルボは間一髪逃げ出す。
ビルボはそのまま逃げ出そうとすることもできた。しかし、彼は、故郷を取り戻す手助けをしたい、と、
一行と旅を続けることにしたのだ。
そこに現れるオークの王、アゾグ。彼らは追い詰められ、
アゾグとトーリスは一騎打ちになる。
トーリスがまさに首を刎ねられようとしたとき、ビルボが敵のオークに飛びかかったのだ。
彼らは間一髪逃げ延び、
トーリスはビルボに許しを請い、旅の仲間と認めたのだった。
つづく。
というお話。
まさかのシリーズだったという(笑)。
聞いてないよ~笑
でも、面白かったです。
3時間もあったのに、あっという間でした。
ホビットとして温厚に生きてきたビルボが外の世界で出会う様々な出来事。
中つ国を治める人々の思惑。
ロードオブザリングの番外編的な感じなんだろ?
と思っていると、度肝を抜かれます。
奥深い物語。キャラクターの感情。とても良い映画でした。
最後に、インタビュー記事を一部転載しようと思います(全文は、続きに)
――世界中で様々な紛争が勃発したり、大変不安定な国際情勢の中、こうしたファンタジー作品はより強く人々に求められているのでは無いでしょうか。
アンディ・サーキス:今の様な時代ではファンタジーが持つ自由さは増していると私も感じています。政治が混乱し、宗教問題が激化する中で、唯一変わらないのは「ストーリーテラーを欲する私達」であって、映画を通してモラルやこう生きるべきという指針を示して欲しいという気持ちがあるのではないでしょうか。もちろん、エンタティメント性も高く求められていますから、現代はファンタジー作品にとってルネッサンス期であると言えるでしょう。
ファンタジーを書くものとして、影響を考えざる負えない言葉でした。
おわり。
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