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1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

レ・ミゼラブル 観ました。

なかまくらです。

もう1か月以上も前になりますが、レ・ミゼラブルを観ました。

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あらすじ

ジャン・バルジャンは、奴隷であった。

幼き親類の子を助けるためにパンを盗んだ罪で捕まり、19年の間囚人であった。

彼は刑期を終え、釈放されるものの

囚人であったという事実は彼を社会から追放し続けた。

彼が生きるためには盗みを働くしかなかった。

彼は一飯を恵んでくれた教会から銀の食器を盗み、捕まる。

ところが、牧師さまはいうのだ。

「警部さん、これは彼にあげたものなのです。どうか彼を放してやってください」

ジャン・バルジャンは、愛を受けた。人間として扱われた私はこのままでいいのだろうか?

救われたこの命はこのままでいいのか?

8年の時が経ち、彼は市長になっていた。囚人であったという過去を隠して。

そこに、かつて彼を釈放し、教会での盗みで捕まえた警部が現れる。

彼の名はジャベール。ジャベール警部は言う。「どこかでお会いしたことがありますか?」

ジャベール警部は呟く。「・・・似ている。あの時、姿を消したあの、ジャン・バルジャンという男に。」

ジャン・バルジャンは、紡績工場を経営していた。

その紡績工場に、ファンティーヌという女がいた。彼女には幼い子、コゼットがいたが、

些細なことをきっかけに彼女は紡績工場を追われてしまう。

職を無くせば新しい職を見つけることもままならない時代。彼女には、女を売る道しか残されていなかった。

彼女は、その綺麗な髪を売り、歯を売り、身体を売り、病と金を得た。

ジャン・バルジャンは、貧しいものに金銭を渡す中、ファンティーヌに出会う。

ジャン・バルジャンは「どうして、こんな姿に」と問い、

ファンティーヌは答える。「あなたが私をクビにしたせいで、私はこうしているのだ」と。

ファンティーヌは医者に連れられていくが、そのまま息を引き取った。

最後に宿屋に預けられた娘、コゼットのことを心残りに言い残して。

ジャベール警部は、ジャン・バルジャンと確信して追ってくる。

ジャン・バルジャンは逃げるようにして、コゼットを迎えに行く。

コゼットは宿屋の夫妻に不遇な扱いを受けていた。

ジャン・バルジャンはコゼットを引き取り、彼らは長い逃亡生活を送ることになった。

そして、時は流れ、コゼットは美しい娘に成長していた。

国には革命を目指す若者が現れ、警察は警戒を強めていた。

革命を目指すABCという秘密結社は、決起を呼びかけていた。

その中心人物の中に、アンジョルラスとユリウスがいた。

ユリウスは貴族の子であったが、その身分を隠し革命に参加しようとしていた。

コゼットはユリウスと出会う。二人は一目見て互いに恋に落ちる。

しかし、決起の時は訪れる。決起に続いて市民が立ち上がることを期待していた学生たちは、

その考えが甘かったことをすぐに思い知らされた。彼らはバリケードの周りを警官隊に囲まれることになる。

コゼットの最愛の男を逃がすために、ジャン・バルジャンがバリケードに入り込むと、そこには

スパイとしてもぐりこんでいたジャベール警部がいた。

ジャン・バルジャンは、彼を逃がす。ジャベール警部は言う。

「何をしても、私がお前を見逃すことはない。罪人はいつまで経っても罪人のままだ」と。

アンジョルラスはすでに敗北を悟っていた。

市民が続いて立ち上がらなかった時点でこの革命は失敗なのだ。

アンジョルラスは、逃げ出してもいい、という。無駄に死ぬことはないと。

しかし、仲間たちは言う。死んでいった同胞のためにも戦おう、と。

彼らは最後の朝を迎える。警官隊の大砲の前にバリケードはなすすべもなく破壊される。

彼らは一人残らず銃殺されていく。彼らが夢を語った酒場で、アンジョルラスは銃殺された。

ユリウスはその場に立っていた。革命の失敗からしばらく経ってからの事であった。

ユリウスは、ジャン・バルジャンによってからくも救い出され、生き延びたのだ。

彼は貴族の家族の下へと戻り、コゼットと結婚する。

ジャン・バルジャンは、ユリウスにコゼットを託し、自らが囚人であったという過去を打ち明ける。

私がいれば、コゼットを悲しませてしまう。ジャン・バルジャンはそう言って、そっと姿を消す。

ジャベール警部は、失ってしまっていた。彼は、革命のとき、

重篤な状態のユリウスを担いで現れたジャン・バルジャンを見逃してしまったのだ。

正義とは何か。悪人は悪人のままではないのか。

彼の正義は、ジャン・バルジャンが、ジャベール警部を逃がしたことによって、

死んでしまったのだ。ジャン・バルジャンは、彼の精神を殺してしまったのだ。

彼は、濁流に身を投げることにする。ジャン・バルジャン、お前は私を救ったつもりでいるが、

私はそれによって、殺されてしまうのだ。

 

ジャン・バルジャンは教会で安らかに最期の時を迎えようとしていた。

コゼットとユリウスは駆けつける。ふたりに見送られ、ジャン・バルジャンは安らかに逝った。

 

しばらく時が経って、

歌が市街に溢れる。それは、革命を目指した学生たちが歌っていた歌だ。

街には大きな大きなバリケードが作られ、数えきれない市民がバリケードの内側にいた。

革命の旗が振られ、彼らは歌う。

革命はなされたのだ。

革命はなされたのだ。


 

と、こんな感じの話でした。

いやああああ、おもしろかった。

これは面白い。

ミュージカル映画ということで、ミュージカルだから歌が入るんだろうと、

そんな気持ちで観に行ったら、ほとんど歌でした(笑)。

台詞よりも歌が多い。歌が台詞って具合でした。

急に歌うよ~、で、最初は戸惑いましたが、

途中で慣れました。原作は小学生の時に読んでいましたが、

ぶっちゃけ登場人物が多すぎてわけわからんかった印象だったので、

映画版は整理されていて、わかりやすくて良かったです。

ジャン・バルジャンは、誠実で、その身を愛にささげた男として描かれ、

こんな男、いるわけがない、と思いつつも、

私の小汚さを感じ、あるべき姿というものを与えられたという感じでした。

こんな男であったら、どんなに素敵だろう、と。

アン・ハサウェイが演じたファンティーヌが歌う予告編の歌。

これが非常に印象的でしたが、ファンティーヌ、まさかの序盤で退場でした(笑)。

私がもっとも感動したのは、革命を目指す学生の思想的指導者であったアンジョルラスでした。

彼は革命をしよう、と浮かれ、酒を飲む学生たちを諌める。

遊んでいるわけではない。我々は革命をしようとしているのだ、と。

彼は、敗北を悟った時、仲間に言う。ここで無駄に命を散らすことはない、と。

彼は敏(さと)い男であったから、ここで戦えば命を落とすことになることは分かっていた。

しかし、自分も主導して集めた仲間が命をかけて戦うというのだから、

自分も戦おうと、命を散らそうと決意し、死んでいくのです。

そんな彼の生きざまに私はいたく感動しました。

彼がアンジョルラス↓

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ああ、いい映画でした。

おわり。

 





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