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なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「トランセンデンス」観ました。

なかまくらです。

「トランセンデンス」観ました。少し前ですが。



ジョニーデップ主演。

出演者は超主役級の俳優さんばかりで、

それ故の酷評を浴びた映画でしたが、私はわりと楽しめました。


あらすじ

人工知能の研究をしている天才数学者のウィルは、凶弾に倒れる。

しかし、彼の死の間際、

妻であり、人工知能の研究を共に第一線で進めていたエヴリンによって、

コンピュータにインストールされる。

これまで為しえなかったコンピュータに自我を持たせるという行為。

脳を解析し、その情報をコンピュータに入力する。

失敗と思われ、データを消去しようとしたとき、

ウィルは、モニター越しに言葉を発する。


「エヴリン?」


インターネット上にアップロードされたウィルは急激に成長していく。

あらゆる分野の研究を昼夜を問わず行い、

人類が数百年をかけて到達するはずだった道のりを一瞬で超越する。

トランセンデンスとは、”超越”という意味を持つ言葉である。


一方、ウィルと研究をしていたマックスは、人工知能となったウィルに危険を感じる。

AIの研究者を殺害するテロリスト集団に拉致された彼は、

親友でもあるウィルをシャットダウンする活動に協力する。

ウィルを支援していたジョセフは、エヴリンの下を訪れる。

巨大な研究施設でウィルと再会したジョセフは、エヴリンに「逃げろ」とメッセージを残す。

エヴリン自身も、ひたすらに進歩を進めるウィルに違和感を覚え、

ついに、そのシャットダウンを決意するのであった。


というお話。

堅実に作られたSFという印象。

面白いけれども、アクションがどっかん、とか、ヒューマンドラマが・・・

というよりも、設定としてのSFが主な作品で、一般受けはしなさそうな作品でした。

お金はかかっていそうだけども・・・笑

それにしても、自我とはなんなのでしょうね。

記憶の集積は自我たりうるのか? でも、人間だって、経験の積み重ねから、

自分と言うものを作っていくシステムなんだと思うんですよね。

ウィルは、本当にインストールされたのか?

私には、初めにシャットダウンしようとした瞬間に、「エヴリン?」と声をかけたところで、

ん? これは、本物のウィルの意識なのかな?

と疑問に思いました。

自我ではあったのかもしれませんが、ウィルの自我ではなかったのかもしれない・・・。

でも、彼は、妻を愛していたから、妻の夢である自然豊かな地球を取り戻すため、

研究に没頭していたし、妻が人間を殺さないでほしいと言ったから、人間は殺さなかった。

最後に彼は、自らウイルスを受け入れることを決意しているように見えます。

自ら死ぬことができるのは、自我のあるものだけだと思うんですよね。

けれども、エヴリンは、「(人質になった)マックスを殺させないで」

と、言うのです。別の要求を求めることで、その要求を呑むために、

選択肢として選んでしまう。なんとなく、機械特有の選択方法のような、

そんな風にも思えてしまいます。


そんなわけで、展開としては、かなりべたべたな展開でしたが、

べたなりによく作られていたかな?

と思いました。


おわり。





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