なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)
なかまくらです。
芝居空間侍エレクトリカルパレード 「髑髏城の七人 -アカドクロ-」 観てきました。
@サタケメモリアルホール
作・中島かずき(劇団☆新感線) 演出・森新太郎
本家は観てません。
※ 続いて注意。この筆者、なかまくら(以下、私(♂))という人物は、どちらかというとちょこっと抽象劇なものが好きであとは、SFチックなものが好きな人間です。
さて。今回、ダブルキャストだったこの劇団、このお芝居、
最終日に2回続けて観たので、順に(龍)組のお芝居から書いていきます。
あらすじ(は、劇団の公式ページからコピペ)
時は戦国時代。
本能寺の変の後、
豊臣秀吉が天下統一を目指す中、
関東では<天魔王>率いる「関東髑髏党」が強大な勢力を誇っていた。
髑髏党に追われる<沙霧>を行きがかり助けた浪人、<狸穴二郎衛門>と、玉ころがしの<捨之介>。
彼らは色街無界の里の主人、<無界屋蘭兵衛>に彼女を匿ってくれるように頼む。
そこには、関東随一の<極楽太夫>、関八州荒武者隊を名乗る抜かずの<兵庫>らがいた。
沙霧を追う髑髏党は、向かいの里に隠れる沙霧を見つけ出し、里を襲う。
そこに突然現れた天魔王によって、捨之介と蘭平衛たちの過去が明らかになる。
さらに、天魔王の魔の手は、捨之介の旧知の刀鍛冶の<贋鉄斎>にも伸びるのだった。
― 時代の裂け目に現れた名もなき七人の戦いが、今まさに始まろうとしていた。
うん、そういうお話でした。
さて、このあらすじに登場した人物は七人じゃないぞ! ということで、他にもいろんな人が出てきまして、最終的に仲間としてこの戦いを乗り越えていく七人は一体誰なんだ・・・! というのも楽しみ方なんだとか(受け売り)。
で、とりあえず、(龍)組の感想から。
えー・・・と、{龍}組は、広島大学演劇団を中心とした、若いメンバーで構成されたメンバーでした。主役の捨之介は、侍さんでの経験も豊富な小林さん。
で、前から8列目くらいで観たのですが、全体的に活舌がww
話が全然入ってこない。1割くらい何言ってるか分からず、よく分からんが、とりあえず、ここが仲間になって、ここは裏切って・・・、というのを殺陣の敵味方で観ている状態。特に聞き取れずぽかーんとなったのが、
・ 「名は体を表す」の「名」はまったく聞き取れず。
・ 蘭丸の裏切る(薬を飲まされる)前後の信長公の云々・・・のやりとり。
・ 徳川公の「今は押さえて・・・」からの「戦の準備じゃあ!」のあたりのくだり。
この辺は、2回目(虎)組の公演を前の方で観るまでは、何が起こっているのかさっぱりでした。
という(龍)組でしたが、
沙霧を演じた門脇さんもベテランの先輩でありまして、沙霧は、「お転婆な盗賊っ娘」という印象でした。「なよ竹」を思い出しました。今回はどこか強がってるような空元気な感じがまた良かったです。
捨之介の小林さんは、現代の漫画の主人公みたいでした。頼りなくて、嘘つきでダメな男だけれども、いざという時は本当に頼りになる男。沙霧が、仲間に「無茶なお願いだと分かっているけれど、捨之介を助けてほしい」と言ったとき、仲間が応じます。それほどの信頼感を捨之介は仲間のうちに作ってきたんだよな、ということをすんなりと観ていた私も受け入れることができ、感動しました。
徳川公を演じた中野くんは、戦国カフェから久しく徳川公(あれ、武田信玄だっけ?)としておりまして、今回はいよいよの大役ですな、ということで満を持して、という感がありました。最初の浪人姿、良く似合っていました。半蔵の名前を明かしちゃうところとか、ちょっとチャーミングなところのあるしっかりとした役、という役どころが、彼にはまり役でした。
それから、兵庫を演じた小池くんが弾けていました。一番威勢のいい役で、田舎もんの垢抜けなさがあって、チャーミングで良かったです。殺陣も頑張っていました。
蘭兵衛の押目さんは、煙管(キセル)のギミックをつかった最初の殺陣が格好良かったです。座頭市みたい。
オカマ坊主の森くんは笑えました。
裏切り三五の白井くんは最近変態キャラが多いですが、身長が高くて、カウボーイビバップの主役の人みたいな役柄をやったら面白いと思います。そのためには、忍たまのとべ先生みたいなゆらりな動きになるといいなぁ、と思いました。変態の表情は藤田くんが上ですね(笑)。ちょっと全力キャラ過ぎた気がします。
極楽太夫の佐藤さんは抜群の安定感でした。凄い武器持っていました。るろ剣の世界ですね(笑)。しかも、それを振り回して、物理で殴る(笑)。
印象に残ったのはそんなところ。
続いて、(虎)組。(この記事なげーよ 笑)
(虎)組は、広島市で活躍されているような、私が入学される以前の演劇団の先輩方(?)な、方々を中心としたメンバーだそうです。(こちらのメンバーはこの人観たことあるなーくらいの方が多いです。)
こちらは、前の方で観ていたのもあり、2回目であったのもあり、結構1回目で聞き取れなかったところが分かり、ストーリーが理解できました。
どうしても比較して、こっちのが好きとかでてくるのはご勘弁くださいね。
沙霧を演じた三好さんは、感情の振れ幅が大きくて子どもっぽいところがあって、無邪気な感じで、でも、ちょっと暗い過去をもつような雰囲気を感じられなかった、かな、という感じでした。動きの躍動感はすごいです。
捨之介の吉本さんは、一昔前のアニメの主人公みたいなタイプ。熱血漢で、燃える男。それだけに、前半のクールな印象が合わなかったです。大男で、見るからに強そうで、強いし(笑)。ただ、後半の活躍は燃える男に引っ張られました。そして、悪役が似合いました。
天魔王配下の邪鬼丸の笹木さんが山賊然とした無法者感が凄くよく出ていて(衣装も良かった)、よく印象に残りました。
蘭兵衛の三根さんも抜群の安定感がありまして、捨之介と蘭兵衛の会話は非常に安定していて、ふたりの関係がにじみ出てくるようでした。
天魔王の配下の左側にいつも立ってる女だった福島さんは、もっと悪女になれる気がします。OP映像の写真の悪女っぷりがヤバかったです。
こちらはやはり、2回目というのがあるのか、それともそうなのか、
安定、というか、なんとなくこなれている気がして、会話のテンポもよく、前半60分、まったく入っていけなかったのですが、
休憩後、後半は、怒涛の盛り上がり。その実力を見せつけられました。
さて。
両方を観て、
私は、(龍)の方が好きでした。沙霧と捨之介の配役が好きだったからかな。
しかし今回は、ダブルキャストということで、ベテランの方々のヒートアップっぷりには、度肝を抜かれたというか、普段のメンバーにない、熱量を感じることができたというのは、侍さんに参加する方々にとって大きなことだったんじゃないかなぁ、次はもっと熱いんじゃないかなぁ、と期待しつつ、・・・多分私は、これが、侍さんの芝居は最後の観劇になりそうです。3月に広島を離れて実家に帰ってしまいます故。いつか・・・・全国公演を、ね(笑)。いえ、なんでもないです。
さて次。
ギャグが合わなかった・・・。侍さんが劇団新感線をリスペクトしているのはよく分かりました。
いじりとゴリ押しと大袈裟なギャグがちょっと合わなかったです・・・戦国カフェのコメディがこんなノリだったような。
個人的に、クスリと笑えるほうが好きです。ちらほらはありましたけれどね・・・。まあ、そういうお芝居じゃないのは分かって観に行っていたので、これはもういいや。
次。殺陣が多すぎました・・・。観ていて疲れました。途中休憩はありましたが、それでも、前半50分、後半100分程度ありまして、かわるがわる、次々と殺陣が入ってきまして、最後の盛り上がるあたりで、せっかく、敵の居城に突入して、内部を進行しているというのに、なんだかもうお腹いっぱい感が・・・。もうちょっと少なくても良かったのでは、と思いました。
あと、加えて、最後の天魔王と捨之介の殺陣がちょっと印象に薄くなってしまったように思いました。
侍さんの殺陣で、凄く印象に残っているのは、「贋作 罪と罰」の最後の殺陣。一騎打ち。桜の花びらが舞い散る中、刃を交えるふたり。あの殺陣は今でも脳裏に焼き付いています。ああいうのをもう一度観たいなぁ、と思います。
勝手なことばかり、書き連ね、長くなりましたが、このあたりで、失礼つかまつる。
私、何か最近観劇感想が辛口ですが(笑)、私が観たいもののために、私は感想を書いているつもりです。
だから、私が別に観たくないものは、「私には面白くなかったよ」、と伝えるのは、悪いことではないと思っています。
ひとつには、私たちの感想にはそんな影響力はないだろう、ということです。
やりたい人は、それがやりたいからやっているわけで、それは私にはおもしろくないよ、と言ったところで、そうですか、あなたにはこういうのは合わないんですね、となるだけの話だと思うのです。そうなるのが、感想書きとして、劇団関係者と円満に付き合っていきたくて嫌だと困りますけれど、それはふたつめで書きます。
ふたつめには、こうやって、ネット上に感想をあげる人が少ないことです。侍さんの代表の森さんが常々舞台挨拶でおっしゃっておりますが、東広島の芸術・文化の発展のためには、やはりこういう記事がもっとあったらな、と思ってしまいます(同時にそれは、自分の演劇関連のアイデンティティーを主張しようとしているわけですが…笑)。
それでもやはり、YES-MANになって、自分にとって面白くもない芝居を褒めつづける必要はないと思うのです。
「この劇団は面白い! 伸びしろがある! 見続けていきたい!」
と思うから、感想を書くわけで(というか、観にいくわけで)、それは感想を書く側の勝手な都合です。
それを、劇団さんが、次回公演に当たって、こういう感想・意見を劇団の中に抱え込むのか、「それはうちの劇団のスタイルの問題だから」と言って放り出すかの取捨選択はしてもらわないと困るわけです(笑)。
さて。ネット上には少ないこれらをどうするかは、劇団さんにある意味委ねられているといってもいいのだと思っています・・・・・・・とは言っても、当然、マナーというものがあると思っています(笑)。私が感想を書くときに気をつけている(つもり)なのは、
・ 言っても仕方がないことはあまりうだうだと書き連ねないようにしているつもりです。侍さんに、「私時代劇好きじゃないんですよ~」とか言っても仕方がないと思うのです。というか、観にくるなよって感じですよね。そういうことと、
・ 面白かった、面白くなかったには、ちゃんと理由を書くこと
だと思います。それが大事かな~、と思っています ^へ^;
おわり
なかまくらです。
劇団群青第二回公演「A・R―芥川龍之介素描―」 観てきました。
作・如月小春 演出・三村友理
あらすじ。
作家はまだ学生の頃、颯爽と文壇に現れた。しかし、時代が自由な表現を阻み、親族を養わなければならず、作家は段々と追い詰められていく。作家の頭の中に歯車が増え、やがて覆い尽くされていく。神経はやせ細り、夜は少しの物音に眠れず、ただ書くことの純粋な喜びの中に書きたいと。やがて、最後に私小説を書き上げ、服毒自殺を遂げる。
はい・・・ええと、鬱々となるお芝居でした。嫌だ。観ていられない・・・最後まで観ましたけども。
それから、やってはいけない物語だったんじゃないの、とも。
役者さんはみんなよく練習されていて、よかったですよ。森岡くんのウェイターのダンスに彼の動きの将来性をみてちょっと安心。絵師の弟子の子、やばい、エロい(♂)。色気がある。むしろ師匠食ってた。楽しみ。編集の和俊くんの最後らへんの長い台詞にぐっときた。正直、このお芝居、よく分からなかった。でも、前後の情景を作りだし、活気のある街の中の二人をありありと浮かび上がらせた。よかったです。
さて。
そう。
よく分かんなかったんですよ、残念なことに、理系頭には。
芥川龍之介が好きな人なら楽しめたんでしょうか?
劇中劇の意図、糸。いや、分からないではないんです。
蜘蛛の糸をたどって天国を目指す人間のこと。娘の焼かれる姿を絵を書く喜びにうち震えて描き出す作家のこと。
それらがきっと作家のことを描き出していたんだろう、ということなんでしょうけれど、理解は出来るけど、すんなり入ってきてくれなかった感じがもやもや。
あと、仙人になろうとする話(名前知らない)と羅生門はなぜ取り上げたのか分からなかった。どうしてこれなんだろう?
これらのことについて考えてみると、このお芝居の登場人物は、彼(作家)のことを語る方が多くて、彼の前には誰もいなかったんじゃないのかとすら思えるのです。妻は静かにあるだけで、編集は初めの場面、観客席に向かって語り出す。関係性を描き出すには少ない会話。それが彼らの本当だとしても、本当にそれは伝えようとはしていなかったのではないかと思わされました。だから、劇中劇のいくつかは何故これなのか理解できなかったし、全体を通じて現れる歯車も、その意味が理解できず、ただ、彼を蝕むウイルスのように見えてしかたがなかった。あの形は、インフルエンザだよ・・・(ぉぃ
そういういろいろで、どう観たらいいのか困るお話でした。前提となる知識を持っていないといけなかったのか、それとも、そこにもっと集中して居れば何か伝えたかったことが分かったのだろうか・・・。
そこに、物書きの端くれであることも邪魔をして、めっちゃよかった、というよりは、うんまあまあよかったよ。という感じでした。
演出についてはこういうお芝居を演出する自分が想像できないので、まあ、違和感は感じなかったです、ということで。あ。最初のシーンの封筒が、ちょっと変だったけど、まあいいや。
これもやはり個人的な思いですが、作家を殺した言葉は、編集の言葉でしょう。何気なく行ったあの言葉なんでしょうけれど、「私小説とかどうです? 最近流行りですよ」 この言葉が作家を殺したんだと思います。
私が私小説に近いものを書くことが多いので、(そこ、ぇ、とか言わない!)
だから、思うのですが、物書きは、自分という人間、その生き方、感じ方を千切って売っているのだと思うのです。
そして、私小説ほど、自分を大きく千切ってしまうものはない。そうして、全部千切ってしまっては、もはや売るものもなく、生きていくことなど到底できない。そういうものだと思うのです。
だから、この物語はやってはいけない物語なのではないか、と感じるわけです。人を借りていますが、結局それを感じ取り、やるのは、今を生きる人ですから。
この物語で一番感じたのは、作家を殺したのは編集です。個人的な考えですが。
おわり。
なかまくらです。
劇王 天下統一大会 中国ブロック 代表決定戦を見てきました。
ので、感想らしきものを。
・・・の、前に。注意書きを。
あくまで個人の感想です。
その個人がどんな人間かというと、趣味で物書きをしている若造です。
いい話は嫌いです。口は辛口です。
うろ覚えのところもあるので、ごめんなさいね。(なお、タイトル不明・曖昧のも多し)
以上を踏まえたうえで、以下をお読みになるなら、お読みください。
1.劇団Tempa 「自由な女神」
あらすじ。産婦人科に居合わせた二人の橋本さん。年は一回りくらい違う。ひとりは、不妊治療に来ており、待望の妊娠を迎える。すると、「一緒ですね」と、若い橋本さんも妊娠していることが分かった。しかし、高齢の橋本さんは出産には至らなかった。それを最後に、ベビーシッターなど、子どもと関わる仕事につくことにしていた。あるとき、新しい職場は、若かった橋本さんの家になった。若い橋本さんは、生きていることを望まれぬ子を育てていた。
妊娠、中絶の話でした。生まれてくる命は、生まれてくる場所を選べないんだなぁ、という話でした。
まあまあ、面白かったです。構成もよかったです。
ただこういう話は、個人的にあまり興味がなかったというだけのこと。
2.黄金山アタック 「水女(ソナタ)」
あらすじ。女を探している男は、女によく似た男に出会う。女は帰ってこなかった息子によく似た男に出会う。
どちらもそして、どちらでもないという。男女は相手には出会えず、そして・・・一瞬の出会い。
という、一瞬の出会い、すれ違い、というお話でした。
20分くらいがちょうどいいですかね。うん、そういう話ですか。という感じでした。構成はよかったですが、お話の題材があんまり面白くなかったです。
3.中凹分離帯 「土竜」
あらすじ。駅にやってきた女は、待っていた男に楽しそうにこれからのことを話す。
ところが男は女のことなど知らないという。男は、自分がどこに行こうとしているのかわからずにいた。
男は、かりそめに女の探していた男として、列車に乗る。「女に愛される男はなんと幸せだろう」
そう言って、男は眠ってしまった女の元を離れる。男は、それから・・・。
女は目が覚めると、男に出会い、そして、東京に行くの、と笑った。
という話でした。またこの展開かよ、と思ったことは許してください。着物姿で、時代を感じさせる言葉遣いが印象的でした。幸せになろうとする人たちの行動に好感が持てました。・・・が、まあまあでした。
4.劇団雨蛙 「(忘れました・・・)」
あらすじ。姉妹はよく似ていて、小学校でも中学校でも同じ人を好きになった。高校受験。同じ判定だったのに、ひとりは落ちて、ひとりは受かった。好きな子が変わった。
落ちたひとりの彼氏は、帰ってこない彼女を不安に思っていた。どこにいったんだろう。
受かったひとりは落ちたひとりの真似ばかりして生きていた。だから、昔捕まえて洗剤の箱に閉じ込めた蛙が死んだように、生き方を知らなかった。合コンで知り合った男とセックスして、HIVに感染った。そして、死んだ。
彼氏のところに帰ってきた彼女は言う。「あいつが、死んじゃったんだよ」
言葉のリズムが良くて、言葉が音楽のように流れていきました。審査員の人が「ふたりのユニゾンが相当の練習量ですね」と言っていましたが、台本としてもよかったんじゃないの? って思いました。結構好きでした。
5.あばらやん 「メルトダウン」
あらすじ。酔ったまま目が覚めると、ひとりはたばこを吸っていて、ひとりはトイレで寝ていて、ひとりは目が覚めた。暑い部屋。あれ、麻雀やってたんだっけ? 3人しかいないけど・・・。あれ? コウちゃんは?
というお話でした。最初の5分がまったく面白くなかった。ネットネタを盛り込んでも冷めるだけでした。後半が割と面白かっただけに、前半がもったいなかったな、と。面白かったといっても、役者の力が大きかったかな、と思いました。両端のふたりが上手かったです。
6.劇団もののふ 「(忘れました・・・)」
あらすじ。生活保護の男の、内縁の妻は役所に来ていた。男がいなくなったのだ。担当の男は言う。「立川の本当の奥さんのところじゃないですか?」 ・・・本当の妻? 内縁の妻は動揺する。役所の担当は言う。あんなダメな男、捨てて、私と付き合ってもらえませんか、って。内縁の妻は立川に男を迎えに行く。役所の担当は、「もうダメだと思ったら、ここに戻ってきてください。待ってますから」と言い、・・・・・・内縁の妻は、やがてやってくる。メールが来たのだ。離婚できた、と。役所の担当は、言う。「本当に分かれてたらいいんだが」
女はダメな男に好かれるって、よくある話ですよね。よくわからんタバコ吸って肩肘張って街を歩いてるやつによく彼女がいるの法則(笑)。そんな話でした。構成がピカイチ。面白かったです。
7.広島夢境夜会 「(忘れました・・・)」
あらすじ。どこか。二人が遊んでいる。そこに現れた女は子どもを置いて死のうとしていた。二人は死んだ子ども。夫は不倫に走り、お前なんか死んでしまえといい、暴力をふるう。そんなところで生きていて、ママは幸せなの? 死んだ二人の子どもは対立する意見を持った。でもさ、赤ちゃんのこと、考えてないじゃない。自分勝手だよ。と、一人は言う。笑い話にしてしまったらいい。三流のドラマみたいな笑い話さ。元気づけられた女は帰っていく。
というお話でした。また、この手の話かよ、と思ったのは(ry
なぜか評価が高かったですが、これは嫌いでした。面白くない。命の大切さみたいなその、伝えたい言葉を一つのセリフとして言ってしまっているように感じました。それなら、20分もお芝居しなくていいじゃん。20分やってまで伝えたかったことなの? という印象でした。役者さんは上手でした。
8.天辺塔宇宙支部SF千歳飴 「バイバイ」
あらすじ。カブトムシは交尾すると3日くらいで死んでしまう。オスの角を切り落とすと、願い事が叶うという。生まれ変わって人間になったら、また会おうね、と約束した。ふたりは生まれ変わり、再び出会う。女は角の生えた女になっていて、覚えていたけれど、男は全部を忘れていた。角を持っていたから覚えていてしまったんだ。角を切って。そう言って、女は角を切ってもらう。また会おうぜ。そう言って、ふたりは別れる・・・けれど、バイクの後ろには彼女が!
というお話でした。こてこての演技でコメディタッチなお話でしたが、海岸で交わされたセリフが印象的で おお、と思ったのですが、残念なことに、忘れてしまいました。もったいない・・・。ただ、笑わせて油断させておいて、テーマにつながるような話をふっかけてくるようなところは、すごく好みでした。ただ、今年しか通用しない、そういう類のものでした。その時流行った流行の曲とかそういうものをバンバン取り込んだ漫画とか、ありますよね。演劇をどう思っているかなんだと思います。文学的な芸術ととらえるか、今日楽しめるようなエンターテイメントととらえるか。ただ、個人的には、やっぱり見るんだったら、ただただ絶望的にシリアスなだけよりは、こういうほうが見ていて楽しいなぁって思うのです。テーマもよかったように思っていましたが、忘れました・・・(マジ残念)。好みは分かれる感じなので、票を取ったのは、役者の力だと思いますけれどね。
9.あぶりサーモン 「帰り道」
あらすじ。下校クラブの小学生ふたりは、寄り道せずに下校する。女の子は学校に行きたくないという。学校に行ったり帰ったりするたびに、ドキドキして、行ったり帰ったりしたくなくなるんだという。そう、恋! 男の子は、君がいないと給食がおいしくないって言う。女の子はそれを聞いて、まあ、続きは明日考えることにする。って言って、帰っていく。
というお話でした。小学生を大人の視点から見ると、シュールww という感じのお話でした。ちょっと、なんだろう。シュールにしてはシュールさが足りなかったなぁ、という感じで、テーマとしては小学生は遠いので、共感はできず。というちょっと中途半端にどちらにもなれなかった感じでした。ほのぼの系? もうちょっと短ったほうがよかったのかな、と思いました。嫌いじゃないけど、面白くもなかった、という感じでした。
10.劇団Hamachi主義 「チーズ」
あらすじ。去年集まったメンバーで今年も集まろうということになった。中年の頃。まだ男女がひとりとひとり集まったところ。去年撮った写真に、去年いなかったはずの男がいた。男はその女にしか見えない形で部屋に現れる。男は何を伝えたかったのか。
というお話でした。面白くなかった・・・。伏線が張られてないのに、突然それを問題にして、突然解決した感じで、面白くなかったです。
・・・・・・・・・・・・・・・
えー、全体で5時間くらいの公演でしたが、思ったこと。
なんでみなさんそんなに妊娠とか中絶とか、好きなんですかね。しかも、それをダイレクトにもってくるので、見た瞬間にげんなりしてしまいました。なんというか、もうちょっと予想できない展開だとか、グサッと刺さってくるものというか、小骨がのどに引っかかるというか、そういうものがみたいなぁ、と思いました。
役者さんはめっちゃお上手でした。作家不足、を感じました。
演劇団じゃとてもかなわないね^^;
公演の企画としては、同じようなのがかぶりすぎてて、観ててだんだんしんどくなるので、もうちょっとバリエーションがあったほうがいいなぁ、と思いましたが、まあ、どうしようもないんですかね ~ω~;
その辺りは、演劇団の大学祭の企画のほうが面白いですね。今年もやるみたいですよ(ステマ)。
ただ、こちらは例年練習不足なんだとか(ハッパ)。
おわり。
なかまくらです。
今月は観劇の予定がふたつあります。
・・・が! なんだかなぁ・・・って、なってます。
チケット・・・
まだ買ってないぜ・・・
_)Yレz_
∠ <
/ _\_
/ ハ(Y6人<
/イ /ノ |  ̄\
/ /) ノ / _ノ ヽ
| /| ̄`-イ/ |
// | | ( |
| ヽ_人_ | |
/⌒ ノ\__| |
/ /__LLL/ ノ
__/へ/ヽ / /|
/ニノ | /へ/ |
Kニ| |_/ミ/ヽ ノ)
厂EU ̄ ̄(//⌒ //|
\) (H ノTT ||
Y ||| ||
チケットの出費が惜しいわけではないんですけれど、何を観にいくんだろう感が・・・強くて・・・。
え、誰が出るの?? というのもよく知らなかったりもしています。
群青は和俊くんと藤田くんが出るのか。あと、隠れファンの森岡くんが出るのかー・・・ふーん、芥川龍之介ねぇ・・・まあ、観ようか~。(しかもこの情報は、能動的に調べないと入ってこない)
侍は、え、なに、ミゾベ(24)でんのww それ観にいくよww (これをミゾデレという)。ダブルキャストかぁ・・・、もう一方は、、うーん。という感じ。え、伸哉くんでるのか・・・それは観たい、かな・・・ぐらいなもんで。
あるいは、前に観たその人の脚本がおもしろいから、この人の作品は観にいこう、とか、
このパンフレットのあらすじ、めっちゃおもしろそう! (こんなの、稀)
・・・という時に、観にいくんですよね。
なんだろう。まあ、なんといいますか、今月の2本は、個人的に好きなジャンルではないんですよね。
オリジナルが好きで・・・というのも、結局、その人を知っているから、人を観にいくわけで、
侍さんも、今回は既成台本ですし。
ええっと、結局なにが言いたいのかといいますと、
たとえば「映画やってます!」と言っても、困ってしまうわけで、
いま、なんかそんな感じのものに、お金を払って、時間をかけて、観にいこうとしているような、
/ ̄ ̄ヽ ̄ ̄ ̄|
レ=/ ̄v) ̄ ̄| |
V゚‐゚ノ||_ | |
⊂)└┘⊃ / ガンッ
(_∠ニつ >| |
(ノ | \| |
 ̄ ̄ ̄
・・・そんな気分なんです。
タイトル:◇時間が過ぎ去っていくのではない。われわれが過ぎ去っていくのだ。(ヘンリー・オースティン・ドブソン)より
aa from (http://heno2.com/2ch/)
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