なかまくらです。
賀茂高校演劇部、第一回定期公演「B・HAPPY」 観てきました。
定期公演なぞというものが始まったらしいです。
なんと、アザレアホールでの公演。
無料ということで、侍の森新太郎さんからのお誘いもあって、観てきました。
まず、ホールに入ると、緞帳が降りている。おお。と思いました。
緞帳って、芝居の雰囲気と違って勝手になんか模様があるから、自分だったら使わないと思うわけです。
誰もいない舞台をさらしておけばいいじゃないの。ここで、これからお芝居が始まるんだよって、壮大なネタバレが舞台になければ、そのまま置いとけばいいじゃない、と思ったり。あと、客入れの音楽があったらよかったよね。受付の人は、受付しっかりやっていました。書くものは渡してね。
芝居。
みんな声がちゃんと出てて、びっくり! 基礎練しっかりしてんだなぁと。
動きも棒立ちじゃなく動き回って、決して狭くないアザレアの舞台空間をちゃんと埋めていました。
感情表現は、なんだか突然すぎて、しかも急激過ぎて、観ている方は何回かついていけなくなったりしましたが、いやあ、よく練習されていたと思います。
死んだ母さんの人は、初っ端出てきて、滑舌が! サ行と語尾に来るラ行が特にまずい。聞き取れない。「みれん」が「みらい」に聞こえる。ううっ・・・。あと、叫んでいるのか、歌ってるのか、分かりませんが、発声がちょっとまずいのか、ひとつの調子がずっと続いて抑揚があまりなかったので、そのあたり意識出来たらよかったんでしょうね。地声に近いところの声で演技した方がいいのではないでしょうか。でも、声はめっちゃ通って、伝わってはきました。後半感情がぶわっと出るところは、おお、とちょっと伝わってきたり。その分、なんかもったいなかったです。父さんは、なんかちょっとそわそわしすぎでした。全体的に、落ち着きがない。そういう役だったとしても、41才。もうちょっと緩慢な気がします。あと、息遣いが荒い?笑 まあ、そういう役だったと言われれば、そうなのかも。でも、他の役者が喋ってる時にもうちょっと目立たない方がいいんでしょうね。私もあんまりできないですけどね。あと、唐揚げは、もっと食べたらよかったのに。お姉ちゃんは、最初のシーンで結構おいしい役だったのですが、・・・しかも、父さんとも母さんともがっつり会話して、客席を温める切り込み隊長だったわけですが、ちょっと会話のしゃべりだしの前に間があって、気になりました。もっと回数重ねて、反射的に台詞が出てくるのと、感情的に台詞が出るのが、融合するようなというか、感情的に次の台詞を言ったら、それが台本の台詞を反射的に言ってしまっている・・・(って、意味わかります?)みたいな感じになったらいいですね。この状況をどうしよう~~みたいなのは、雰囲気はあってグッドでした。妹は、あんまり台詞なかった印象ですが、なんというか、個性的な声に魅力がありましたね。後ろの方で誰かがロリコ・・・ゲフンゲフン・・・とか言っていました。なつりんごでーす、のキレがよかったです。なんとなく引っ張ってもらってた感じだったので、これから前に出れる役になれるといいですね。再婚の妻は、なんというか、自然で、今回の中で個人的には一番上手だったように思いました。惜しくらむは、最初に死んだ母さんと話しているシーンが、前のたーくんとの雰囲気のまま飛び込んじゃったように見えたこと。そのあとは、人によって対応が違うように見えて(見えただけ?笑)、おお、自然~と思いました。
大道具・小道具
パネルはあと30センチは高くするべき。天井低すぎ! アザレアホールは上から舞台を見下ろすようになることが多いので、もうちょっとないと、ね。あと、部屋にカーペットを敷いたら良かったのに。冷たそう。部屋って、カーペットくらいふつう敷いてあるじゃん。本棚に、ジャンプが並んでいましたが、女の子二人は、ジャンプを読むのか、それとも、41歳の父さん? でもまあ、棚の中身とか、なんとなくおしゃれっぽく並んでいたのは、よかったですね。
音響
おおむね良かった(気にならなかった)と思いますが、最初の方の、むーでぃ な音楽だけ、やたら浮いてました。二人の会話は全然、そんなむーでぃ じゃなかった。
照明
ごめんなさい。照明の良し悪しはわかりません。暗転回数は割と少なくてよかったのでは? 一回、ちゃぶ台持ってきたお父さんが、はけきる前に明転してしまっていました。気を付けて。 緞帳挙げる時、舞台上は消してね。
衣装・メイク
ごめんなさい、分かりません。あ。衣装、無料公演でスカートが危ないのはどうかと思う。高校生だし。前向いて座らせたら駄目よ。いらんドキドキはいらん。あ、関係ないですが、ちゃぶ台の足が、一番危なかったですね。いつ折れるかとドキドキしていました。
演出
演出は一年生の子でした。へぇ~、よー、頑張りましたの、という感じでした。これは、一概に演出のせいではないと思うのですが、みんな同じリアクション、動きなのはどうかとおもいました。そういう演出意図だったのなら、いいですけれど、まあ、ちょっと、「ええっ、幽霊~」のくだりとか、ん~、お約束なのか・・・どうなんでしょうね。動きがなんとなくみんな同じ人みたい。もっと役者が持ち帰って動きに味付けしてやればいいのにって思いました。テンポはもっとよくね。感情の流れはもうちょっと見せてほしいね。最後、死んだ母さんがそっと離れていくところは、よかったです。
あと、なんで、B・HAPPY って、タイトルなんだろうね。be happy じゃなくて、B happy なのはなんででしょう? まあ、いいや。
あとあと。客だしが短すぎる。お客さんが全員出るまでは、待とうよ。なかなか出てこないってことは、一生懸命感想書いてるんだから。もはや、高校の(?)先輩方が、後ろから押し寄せてきて、演劇部員は、感想書いてる私達を挟んで、なんか感動のあいさつしちゃってるし、先生は「演劇部集合~」って、声張り上げてるし、写真は撮りあってるし。待って、まだ、お客さんいるんだよ^^; ・・・眼中になかったです。若ぇな。
まあ、私も将来高校の教員になることを志望しているので、何かのお勉強になるかな、と思って見に行かせてもらったのですが、思ったより、面白く見れましたとさ。
第二回定期公演もあるといいですね。お疲れ様でした。
おわり。
[0回]
もうだいぶ忘れましたが・・・、
ラフストロボ なるコントを見てきました@音楽鑑賞室。
演目、キャストすべてシークレットで当日を迎えたこの公演。
んー、声が小さかった?
最初、MCの後に、声が小さくて温まらない感じでスタート。
前半は、ショートコントは若干面白かったものの、かなりエンジンの温まりが遅く。
後半。
前半のネタを踏み台にして、平河・山田ペアが渾身のネタ!
これのために踏み台になったのだ。最後に「解せぬ」と出てきたのも面白く。
正面に座ってたらもっと面白かっただろうなぁ(笑)。とちょっと残念でした。
後半のショートコントは、なんとなく、多すぎて飽きて、
トリの漫才は、テンポもよくて、楽しく見れましたとさ。
まあ、
小規模でアトリエ公演みたいな感じでしたけど、こういうの、いいなって、思いました。
なんとなく、いつも、はりつめたように、演劇をしている感じがして、
身内に笑ってもらえれば~ というようなスタンスに見えて(違ってたら大変失礼)、
それはそれで小規模なコミュニティの中では確かに面白かったんだと、言えたとしたら、それはそれに価値があるのでは、と思いましたとさ。
おわり。
[0回]
なかまくらです。
キャラメルボックス、「夏への扉」 をDVDで観ました。

■ストーリー(劇団HPより転載)
1970年、ダニエル・デイビスは失意のどん底にいた。大学で機械工学を学んだダニエルは、親友と二人で会社を設立。ハイヤード・ガールと名付けたロボットの開発に成功した。が、婚約中の恋人と親友が仕組んだ罠に嵌められ、会社とロボットを奪われたのだ。ダニエルに残されたのは、飼い猫のピートだけ……。彼は裏切り者二人への復讐を誓うが、逆に捕らわれの身となり、コールドスリープの冷凍場に送られてしまう。そして、長い眠りから覚めた時、そこは30年後の、2000年だった!会社は?ロボットは?そして、愛猫ピートは?すべてを失ったダニエルは、起死回生の一手を打つ!
というお話。
やー、最近ちょっとはまってるかもしれないキャラメルボックス。DVDがやたら高いので悲しい。
あと、ちょっと台詞のボリュームが小さかったような?
お話は、タイムトラベル物で、ユーモアたっぷりに自由に生きる主人公デイビスに惹きつけられます。
役者は、この前観に行った「トリツカレ男」のジュゼッペの人。売出し中なんですかね。
タイムトラベルの基本に非常に忠実で、それを舞台上でわかりやすく表現できているところがとてもよくできていたと思います。
タイムトラベル、いいなぁ~。
[0回]
なかまくらです。
「トリツカレ男」観てきました。
あらすじ
いろんなものに夢中になって寝食さえ忘れてしまうジュゼッペは、街ではトリツカレ男と呼ばれていた。
そんな彼が、女の子に恋をする!
女の子の名前はペチカ。ジュゼッペはペチカを笑わせようと、あの手この手を尽くすのだけど…。
という感じでした。
キャラメルボックスのお芝居、初めて生でみました。名鉄ホール17列目左端のほうの座席でした。
開演。ダンスも生ダンス!、そして流れるように本編へ。もう無国籍風の(イタリアだったけど、どこか無国籍風な)舞台に入り込んでいました。
やー、楽しそう!!
観てる方まで楽しくなって来ちゃう!
難しいことなんて誰も何も全然言ってないし、理系っぽくも文系っぽくもなく、真っ直ぐな感じがそのまま伝わってきて、胸を打ちました。人を好きになるってどういうことなんだろうね。
ハツカネズミのトトとトリツカレ男のジュゼッペのやり取りが特にお気に入りでした。
短いですが、この辺で。
[0回]
なかまくらです。

広島大学演劇団 平成20年度生卒業公演
劇団◎ニジュウマル
『半神』
原作・脚本 萩尾望都
脚本 野田秀樹
演出 井手口理子
を観てきました。
若干辛口なので、耐性の無い方はお水を用意して読むか、
ここでお帰りください(^=^;)
あらすじ
ある灯台の下の平凡な家に双子が生まれる。
双子の片方は綺麗でアホ。片方は賢く醜い。
双子の体は二人で一つ。心臓が繋がっていた。
化物の世界の住人達は高位の次元から失踪した双子の化物を連れ戻そうとする。
人間の世界では、
老数学者がその謎を数学をもって解こうとし、
螺旋方程式の解を持って失踪してしまう。
数学者の兄がその謎を医学をもって解決しようとし、
双子は切りはなされ、
双子のひとりは生き、ひとりは死んだ。
死んだのはどちらだろうか?
切り離された一人は、バスタブの栓の抜けた穴から高位の次元に飛び込むと、
あの時の、お別れしてしまったもう一人の自分に出会う。
もう一度お別れして、一人になった双子は初めて孤独と音(個性?)を手にするの
だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という感じのお話でした。
うーん、既成脚本の難しさを感じました。
なんというか、野田秀樹に驚かされたというか…ええ。
よくもわるくも、妙にしっくりきてしまった。怖いな。
いや、忘れてください。
まず、金かかってんなww
と思いました。回転する渦巻きの照明、そして、螺旋階段。螺旋階段すげーな。
舞台はすごく素敵な感じ。
後ろの壁代わりになっているのは、ドールハウスみたい?
2階建だし。音響、違和感無かった。
でも、無音が恋しい?
なんとなく常に誰かが喋ってガヤガヤしてる感じ。常に動き続けている物語。
2時間くらいあったのかな? ちょっと辛かったかも。
「半神」を観たり読んだりしたことはなかったのですが、よく言えば誠実、と言
う感じがしました。
演技うまい! 楽しい! 悲しい! でも、押しまくって来ます。押してダメな
ら引いてみな!ってな。
全体的に明るく振る舞う登場人物達。演技なのか、演技で無いのかの脚本はどうしてなのでしょう。あ、これ、どうしようもないけどね。
テーマは人間の孤独? 散らばってるゴチャゴチャとした物語のいろんなただの
パーツに振り回されているような。
そのゴチャゴチャ感が野田秀樹脚本の良さなのかもしれず、そのあたりは分かり
ませんが。
演出を引き受けた井手口さんをはじめとして、20が何を表現しようとこの作品と
向き合ったのか、に合致してれば、いいんですけどね。正直、他人のことが言える立場ではないです。
もうちょっと、たわ言は続きます。
それと、物語のゴチャゴチャ感の割に、絵が全体的に対称的な印象を受けました。
対称性は美しさなのか、否か。
数学の対称性は美しい。でも、その対称性の破れこそ、この自然の隠された神秘
性であり、人が未だ立ち入ることを容易に許さぬ領域なわけで、破れが見えるこ
との美しさというのがある気がしますね(なんだそりゃ)
あと、螺旋方程式の話。螺旋方程式とは何とも魅力的な単語ですね。ググってみ
たら、多分造語みたいですね。
螺旋とは単純に考えたら3次元の話。でも、単純な理解ではDNAとは命を司るもの。
そういう意味で、4次元なのかもしれない。
ヒトというスケールで螺旋を見てみようとすれば、ヒトはいろいろな欲望を生み
出して生きている。その欲望がこのお芝居では一つの軸という次元をもっている
のかなぁ、と思ったり。
そうすると、螺旋方程式とは、ひとつの次元を作り出す(定義する)方程式では
ないかな、なんていう妄想をしました。
さらに考えたことは、こっちにくっつける。
http://1cm3.mamagoto.com/Entry/363/
ーーー
うーん、何ともよく分からない話を長々と書いて来ましたが、
要約すれば、まあまあ面白い。 でも、もっと面白くなったんじゃない? という感じでした。
20の卒業公演の舞台に1年生から4年生までの演劇団の総力が結集されている感じで、羨ましく思いました。
そういえば20は芝居たくさんしてたなぁ、と今更ながらに思います。いつもどこかで誰かが舞台に立っていましたよね。
そんな20の最後の舞台、
まあ、私の独り言みたいな、タダの感想はほっといて、みんなが楽しく出来てい
たならそれで良いし、
あまり楽しめなかったなら、それはあなたの努力とか情熱不足あるいは、単に運
が無かったんだね・・・また芝居やっちゃえよ(笑)。
という感じですね。たくさんいれば、たくさんの思いがあるでしょう。
なんにせよ、皆様お疲れさまでした。
明日の公演も頑張って。
おわり。
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