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なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

B・HAPPY 観てきました。

なかまくらです。

賀茂高校演劇部、第一回定期公演「B・HAPPY」 観てきました。

定期公演なぞというものが始まったらしいです。

なんと、アザレアホールでの公演。

無料ということで、侍の森新太郎さんからのお誘いもあって、観てきました。


まず、ホールに入ると、緞帳が降りている。おお。と思いました。

緞帳って、芝居の雰囲気と違って勝手になんか模様があるから、自分だったら使わないと思うわけです。

誰もいない舞台をさらしておけばいいじゃないの。ここで、これからお芝居が始まるんだよって、壮大なネタバレが舞台になければ、そのまま置いとけばいいじゃない、と思ったり。あと、客入れの音楽があったらよかったよね。受付の人は、受付しっかりやっていました。書くものは渡してね。

芝居。

みんな声がちゃんと出てて、びっくり! 基礎練しっかりしてんだなぁと。

動きも棒立ちじゃなく動き回って、決して狭くないアザレアの舞台空間をちゃんと埋めていました。

感情表現は、なんだか突然すぎて、しかも急激過ぎて、観ている方は何回かついていけなくなったりしましたが、いやあ、よく練習されていたと思います。

死んだ母さんの人は、初っ端出てきて、滑舌が! サ行と語尾に来るラ行が特にまずい。聞き取れない。「みれん」が「みらい」に聞こえる。ううっ・・・。あと、叫んでいるのか、歌ってるのか、分かりませんが、発声がちょっとまずいのか、ひとつの調子がずっと続いて抑揚があまりなかったので、そのあたり意識出来たらよかったんでしょうね。地声に近いところの声で演技した方がいいのではないでしょうか。でも、声はめっちゃ通って、伝わってはきました。後半感情がぶわっと出るところは、おお、とちょっと伝わってきたり。その分、なんかもったいなかったです。父さんは、なんかちょっとそわそわしすぎでした。全体的に、落ち着きがない。そういう役だったとしても、41才。もうちょっと緩慢な気がします。あと、息遣いが荒い?笑 まあ、そういう役だったと言われれば、そうなのかも。でも、他の役者が喋ってる時にもうちょっと目立たない方がいいんでしょうね。私もあんまりできないですけどね。あと、唐揚げは、もっと食べたらよかったのに。お姉ちゃんは、最初のシーンで結構おいしい役だったのですが、・・・しかも、父さんとも母さんともがっつり会話して、客席を温める切り込み隊長だったわけですが、ちょっと会話のしゃべりだしの前に間があって、気になりました。もっと回数重ねて、反射的に台詞が出てくるのと、感情的に台詞が出るのが、融合するようなというか、感情的に次の台詞を言ったら、それが台本の台詞を反射的に言ってしまっている・・・(って、意味わかります?)みたいな感じになったらいいですね。この状況をどうしよう~~みたいなのは、雰囲気はあってグッドでした。妹は、あんまり台詞なかった印象ですが、なんというか、個性的な声に魅力がありましたね。後ろの方で誰かがロリコ・・・ゲフンゲフン・・・とか言っていました。なつりんごでーす、のキレがよかったです。なんとなく引っ張ってもらってた感じだったので、これから前に出れる役になれるといいですね。再婚の妻は、なんというか、自然で、今回の中で個人的には一番上手だったように思いました。惜しくらむは、最初に死んだ母さんと話しているシーンが、前のたーくんとの雰囲気のまま飛び込んじゃったように見えたこと。そのあとは、人によって対応が違うように見えて(見えただけ?笑)、おお、自然~と思いました。


大道具・小道具
パネルはあと30センチは高くするべき。天井低すぎ! アザレアホールは上から舞台を見下ろすようになることが多いので、もうちょっとないと、ね。あと、部屋にカーペットを敷いたら良かったのに。冷たそう。部屋って、カーペットくらいふつう敷いてあるじゃん。本棚に、ジャンプが並んでいましたが、女の子二人は、ジャンプを読むのか、それとも、41歳の父さん? でもまあ、棚の中身とか、なんとなくおしゃれっぽく並んでいたのは、よかったですね。

音響
おおむね良かった(気にならなかった)と思いますが、最初の方の、むーでぃ な音楽だけ、やたら浮いてました。二人の会話は全然、そんなむーでぃ じゃなかった。

照明
ごめんなさい。照明の良し悪しはわかりません。暗転回数は割と少なくてよかったのでは? 一回、ちゃぶ台持ってきたお父さんが、はけきる前に明転してしまっていました。気を付けて。 緞帳挙げる時、舞台上は消してね。

衣装・メイク
ごめんなさい、分かりません。あ。衣装、無料公演でスカートが危ないのはどうかと思う。高校生だし。前向いて座らせたら駄目よ。いらんドキドキはいらん。あ、関係ないですが、ちゃぶ台の足が、一番危なかったですね。いつ折れるかとドキドキしていました。

演出
演出は一年生の子でした。へぇ~、よー、頑張りましたの、という感じでした。これは、一概に演出のせいではないと思うのですが、みんな同じリアクション、動きなのはどうかとおもいました。そういう演出意図だったのなら、いいですけれど、まあ、ちょっと、「ええっ、幽霊~」のくだりとか、ん~、お約束なのか・・・どうなんでしょうね。動きがなんとなくみんな同じ人みたい。もっと役者が持ち帰って動きに味付けしてやればいいのにって思いました。テンポはもっとよくね。感情の流れはもうちょっと見せてほしいね。最後、死んだ母さんがそっと離れていくところは、よかったです。


あと、なんで、B・HAPPY って、タイトルなんだろうね。be happy じゃなくて、B happy なのはなんででしょう? まあ、いいや。

あとあと。客だしが短すぎる。お客さんが全員出るまでは、待とうよ。なかなか出てこないってことは、一生懸命感想書いてるんだから。もはや、高校の(?)先輩方が、後ろから押し寄せてきて、演劇部員は、感想書いてる私達を挟んで、なんか感動のあいさつしちゃってるし、先生は「演劇部集合~」って、声張り上げてるし、写真は撮りあってるし。待って、まだ、お客さんいるんだよ^^; ・・・眼中になかったです。若ぇな。

まあ、私も将来高校の教員になることを志望しているので、何かのお勉強になるかな、と思って見に行かせてもらったのですが、思ったより、面白く見れましたとさ。

第二回定期公演もあるといいですね。お疲れ様でした。


おわり。





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