1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

夏への扉 観ました。

なかまくらです。

キャラメルボックス、「夏への扉」 をDVDで観ました。

top_image.jpg












■ストーリー(劇団HPより転載)
1970年、ダニエル・デイビスは失意のどん底にいた。大学で機械工学を学んだダニエルは、親友と二人で会社を設立。ハイヤード・ガールと名付けたロボットの開発に成功した。が、婚約中の恋人と親友が仕組んだ罠に嵌められ、会社とロボットを奪われたのだ。ダニエルに残されたのは、飼い猫のピートだけ……。彼は裏切り者二人への復讐を誓うが、逆に捕らわれの身となり、コールドスリープの冷凍場に送られてしまう。そして、長い眠りから覚めた時、そこは30年後の、2000年だった!会社は?ロボットは?そして、愛猫ピートは?すべてを失ったダニエルは、起死回生の一手を打つ!


というお話。

やー、最近ちょっとはまってるかもしれないキャラメルボックス。DVDがやたら高いので悲しい。

あと、ちょっと台詞のボリュームが小さかったような?

お話は、タイムトラベル物で、ユーモアたっぷりに自由に生きる主人公デイビスに惹きつけられます。

役者は、この前観に行った「トリツカレ男」のジュゼッペの人。売出し中なんですかね。

タイムトラベルの基本に非常に忠実で、それを舞台上でわかりやすく表現できているところがとてもよくできていたと思います。

タイムトラベル、いいなぁ~。





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トリツカレ男 観てきました

なかまくらです。


「トリツカレ男」観てきました。


あらすじ

いろんなものに夢中になって寝食さえ忘れてしまうジュゼッペは、街ではトリツカレ男と呼ばれていた。

そんな彼が、女の子に恋をする!


女の子の名前はペチカ。ジュゼッペはペチカを笑わせようと、あの手この手を尽くすのだけど…。




という感じでした。



キャラメルボックスのお芝居、初めて生でみました。名鉄ホール17列目左端のほうの座席でした。


開演。ダンスも生ダンス!、そして流れるように本編へ。もう無国籍風の(イタリアだったけど、どこか無国籍風な)舞台に入り込んでいました。



やー、楽しそう!!

観てる方まで楽しくなって来ちゃう!

難しいことなんて誰も何も全然言ってないし、理系っぽくも文系っぽくもなく、真っ直ぐな感じがそのまま伝わってきて、胸を打ちました。人を好きになるってどういうことなんだろうね。



ハツカネズミのトトとトリツカレ男のジュゼッペのやり取りが特にお気に入りでした。


短いですが、この辺で。








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半神 観てきました。

なかまくらです。




広島大学演劇団 平成20年度生卒業公演
劇団◎ニジュウマル

『半神』
原作・脚本 萩尾望都
脚本 野田秀樹
演出 井手口理子


を観てきました。


若干辛口なので、耐性の無い方はお水を用意して読むか、

ここでお帰りください(^=^;)






あらすじ

ある灯台の下の平凡な家に双子が生まれる。

双子の片方は綺麗でアホ。片方は賢く醜い。

双子の体は二人で一つ。心臓が繋がっていた。

化物の世界の住人達は高位の次元から失踪した双子の化物を連れ戻そうとする。

人間の世界では、

老数学者がその謎を数学をもって解こうとし、

螺旋方程式の解を持って失踪してしまう。

数学者の兄がその謎を医学をもって解決しようとし、


双子は切りはなされ、

双子のひとりは生き、ひとりは死んだ。

死んだのはどちらだろうか?

切り離された一人は、バスタブの栓の抜けた穴から高位の次元に飛び込むと、

あの時の、お別れしてしまったもう一人の自分に出会う。

もう一度お別れして、一人になった双子は初めて孤独と音(個性?)を手にするの
だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


という感じのお話でした。



うーん、既成脚本の難しさを感じました。

なんというか、野田秀樹に驚かされたというか…ええ。

よくもわるくも、妙にしっくりきてしまった。怖いな。


いや、忘れてください。


まず、金かかってんなww

と思いました。回転する渦巻きの照明、そして、螺旋階段。螺旋階段すげーな。
舞台はすごく素敵な感じ。

後ろの壁代わりになっているのは、ドールハウスみたい?

2階建だし。音響、違
和感無かった。


でも、無音が恋しい?

なんとなく常に誰かが喋ってガヤガヤしてる感じ。常に動き続けている物語。

2時間くらいあったのかな? ちょっと辛かったかも。

「半神」を観たり読んだりしたことはなかったのですが、よく言えば誠実、と言
う感じがしました。

演技うまい! 楽しい! 悲しい! でも、押しまくって来ます。押してダメな
ら引いてみな!ってな。

全体的に明るく振る舞う登場人物達。演技なのか、演技で無いのかの脚本はどうしてなのでしょう。あ、これ、どうしようもないけどね。

テーマは人間の孤独? 散らばってるゴチャゴチャとした物語のいろんなただの
パーツに振り回されているような。

そのゴチャゴチャ感が野田秀樹脚本の良さなのかもしれず、そのあたりは分かり
ませんが。

演出を引き受けた井手口さんをはじめとして、20が何を表現しようとこの作品と
向き合ったのか、に合致してれば、いいんですけどね。正直、他人のことが言える立場ではないです。

もうちょっと、たわ言は続きます。



それと、物語のゴチャゴチャ感の割に、絵が全体的に対称的な印象を受けました。
対称性は美しさなのか、否か。

数学の対称性は美しい。でも、その対称性の破れこそ、この自然の隠された神秘
性であり、人が未だ立ち入ることを容易に許さぬ領域なわけで、破れが見えるこ
との美しさというのがある気がしますね(なんだそりゃ)

あと、螺旋方程式の話。螺旋方程式とは何とも魅力的な単語ですね。ググってみ
たら、多分造語みたいですね。

螺旋とは単純に考えたら3次元の話。でも、単純な理解ではDNAとは命を司るもの。
そういう意味で、4次元なのかもしれない。

ヒトというスケールで螺旋を見てみようとすれば、ヒトはいろいろな欲望を生み
出して生きている。その欲望がこのお芝居では一つの軸という次元をもっている
のかなぁ、と思ったり。

そうすると、螺旋方程式とは、ひとつの次元を作り出す(定義する)方程式では
ないかな、なんていう妄想をしました。


さらに考えたことは、こっちにくっつける。
http://1cm3.mamagoto.com/Entry/363/


ーーー


うーん、何ともよく分からない話を長々と書いて来ましたが、

要約すれば、まあまあ面白い。 でも、もっと面白くなったんじゃない? という感じでした。

20の卒業公演の舞台に1年生から4年生までの演劇団の総力が結集されている感じで、羨ましく思いました。

そういえば20は芝居たくさんしてたなぁ、と今更ながらに思います。いつもどこかで誰かが舞台に立っていましたよね。

そんな20の最後の舞台、
まあ、私の独り言みたいな、タダの感想はほっといて、みんなが楽しく出来てい
たならそれで良いし、

あまり楽しめなかったなら、それはあなたの努力とか情熱不足あるいは、単に運
が無かったんだね・・・また芝居やっちゃえよ(笑)。

という感じですね。たくさんいれば、たくさんの思いがあるでしょう。


なんにせよ、皆様お疲れさまでした。

明日の公演も頑張って。


おわり。





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1年前。

なかまくらです。

去年の私たちの卒業公演のアンケートを制作のY田さんからもらう。

さらっと読む。面白い。難しい。賛否両論。

そんな感じだったなぁ、と。

本がいいんですね、なんて書かれてたりもしてニヤニヤ。

感想を見て、そういう見方もあったのか、とハッとさせられたり。


一年と半年前。
天辺塔さんが、劇団夏草(私たちの劇団)の公演の、翌日から「オイル」という作品をやると知る。

なにぃ!?

よろしいならばこっちは「レンズ」だ・・・!

と、よく分からない対抗心で、カタカナ三文字の「レンズ」という作品を書き始める私。

そんな私も何もかもが懐かしい。


今年もあるんですよ、卒業公演。

後輩が頑張ってると思います。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


『半神』 
原作・脚本 萩尾望都  脚本 野田秀樹  演出 井手口理子
場所:東広島市市民文化センター 3F アザレアホール
日時:3月3日 13:30~/17:30~
     4日 13:30~






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ガラパコスパコス 観てきました。

なかまくらです。

劇団引力廣島プロデュース 「ガラパコスパコス」 観てきました。

私自身、ちょっと前に書こうとしていた題材もガラパゴスだったので、気になりまして、アステールプラザまで観に行ってきました。

galapa.gifあらすじ。


人と付き合うのが怖い男は、自分の手品に心惹かれてくれた特別養護老人ホームのおばあちゃんを誘拐する。

ふたりは奇妙な共同生活を始める。

隣の家には、同級生とその先生の夫婦が住んでおり、その隣には陽気なアメリカ人が住んでいる。

男には兄がおり、兄は自分のことばっか考えている。兄の妻をレイプした男は、兄のことばっか考えている。

男の勤める遊園地の仕事の同僚の若い方は、男に好意を覚え、上司は嫉妬する。

おばあちゃんの娘と孫はおばあちゃんを探している。

女の子は、バスに乗ろうとしている。


男にはお金が無くなり、気が付くと、男の周りには、誰もいなくなっていた。

最後におばあちゃんは男に「大人は自分のやったことに責任を取らなくちゃいけないよ」と言い、

帰っていく。

男は、兄に、「自首するよ」と言って、大人になることを始める。





というお話でした。

男は大人の年齢なのに、子どもから大人になることを拒否して、わがままばかりをいう。

付き合っている周りの人は、彼を一人の人間として付き合おうとして、いろいろな妥協をして、

どんどん不幸になっていき、そして離れていく。

今時、子供みたいな人は多いんじゃないでしょうか。私も大して大人ではないですが、

帰り道。満員の市電の座席に荷物を置き、帽子を斜めにカブってふんぞり返っていた男は、目的地に着くと肩をイカラセて人の間を割っていきました。可哀相に。

行がけ。電車の中で携帯電話で大きな声でしゃべっていたおばあちゃんは、「ちょっとうるさいなぁ」という注意の声に、もうひとしきり喋った後に、「すいませんね、非常事態でね」と、誰にか分からぬ言い訳をしておりました。可哀相に。

まるで遠い世界の出来事のようにお芝居はいつだってフィクションですが、

なんだか、すごく身近なことに感じました。


このお芝居、舞台全面が黒板で、チョークで文字を書いて広がっていく世界でした。

独特のテンポで進んでいく感じがして、

まっさらな舞台で繰り広げられる次々と変わる場面に、空間の使い分けの巧みさを感じました。

面白かったです。





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