1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「天気の子」観てきました。

なかまくらです。

「天気の子」観てきました。ネタバレ注意。



あらすじ

東京はずっと雨が降っていた。

帆高は、島の息苦しさから抜け出したくて、家出して東京に来た。

けれども、身分証もない帆高は、バイトにもつけず、

持ってきたお金も底をついてしまう。

K&Aという怪しげな記事を書いている須賀の会社で何とか雇ってもらい、

そこから、東京での暮らしがスタートした。

陽菜は、1年前に母を亡くし、弟と二人で暮らしていた。

けれども、未成年2人だけでの暮らしという不自然な状態だった。

帆高は食えなくて困っていた時にハンバーガーをおごってくれた陽菜が

男の人にからまれて困っているところを助けようとして、

知り合いになる。そして、陽菜が100%の晴れ女(願えば、そこだけ晴れる)

だということを知り、ビジネスを思いつく。

晴れさせたい、という依頼を受けて、晴れを届ける仕事。

いろんな人に感謝される素敵な仕事だった。


そのころ、K&Aの須賀は、晴れ女について取材を続けていた。

ある神社で、天井に描かれた絵には、天に魚が泳いでいた。

そして、晴れ女が人柱として消えれば、天気は元に戻るということを知る。


幸せな日々は続かない。

陽菜が人柱のことを知ったのと同時に、

帆高は、東京に来てから拾って所持していた拳銃と家出の件で警察から追われる。

陽菜と弟の凪も児童相談所に引き取られることになりそうだった。

3人は、逃げることにした。

ところが、降り続ける雨のせいで遠くへは行けず、

2人は捕まり、陽菜は消えてしまった。

そして、東京は晴れる。陽菜は人柱として空の上に連れていかれてしまったのだ。


帆高は、警察署から脱走する。

天気をつかさどる神社へ向かい、陽菜を連れ戻すために。

警察に追われ、須賀や凪らの助けもあって、帆高は空の上に向かう。

「私が戻ったら東京が・・・」という陽菜に、

「陽菜のほうが大事だ・・・! 天気なんて狂ったままでいい」という帆高。


そして3年後。


島の高校を卒業し、東京の大学へ進学するためにやってくる帆高。

東京は、水没し、海となってしまった場所も多い。

陽菜と再会したときに、なんと言えばいいのか悩む。自分たちの選択のせいなのだ。

陽菜の顔を見たときに、ふっと浮かんだ言葉は「僕たちはきっと大丈夫だ」

おわり。


という感じでした。

おおお、東京、沈んじゃったよ。陽菜さん救ったせいで。

やらかしてくれますな! というのが、終わって最初の感想。

なんというか、セカイ系の王道的な作品だなぁという映画でした。

よく考えると新海監督は、最初からセカイ系の人でした。

セカイ系というのは、簡単に言うと、自分の選択が世界に影響を与えるような、

そういう物語のことを言います。

本当だったら、そういうことは普通の高校生とかには起きなくて、

何をやっても、大した影響もなく、社会みたいな、大きなものは揺るぎもしないわけです。

ところが、ライトノベルでよく使われるセカイ系では、

直接世界をどうにかする力を主人公が持っていることが多いんですね。

それで、主人公は世界どうにかできちゃうけどどうしよう?

みたいな決断を迫られることがよくありまして、

若者はたぶん多かれ少なかれセカイ系が好きな人が多いと思います。

帆高は家出少年で、島でのことはほとんど描かれません。

ただ、大した理由じゃなかったんだろうな、と思います。

なんとなく、いやで、東京にきて、

特に意味もなく、時間が流れて、

それで、しまいには世界なんて知ったこっちゃない! 君のほうが大事だー!!

と叫んで、東京を水没させる。

なんというカタルシス。

すごく、今の若者をとらえているように思います。

なんか大人がこぞって考えるような、すごく難しい意味とかたぶんないんですよ。

なんとなく。

なんとなくそうしようと思っただけ。

そんな感じで動いているんですよ、たぶん、大人になり切れていない私自身も。


だから、いろんなことが無駄。

理解しようとされることも、息苦しいし、無駄。

みんなのことをちゃんと考えて、とか、

将来のことをちゃんと考えて、とか、

社会のために、とか、

自分だけのことを考えないで、とか、

そういう、社会を回すために必要な、連綿と続いてきたのであろうそれを、


いやだねっ! って、つっぱねてしまった主人公たちに、

強い共感と憧れをもってしまう私なのでした。

たぶん、万人受けはしないんでしょうね。

昔観た「空の向こう 約束の場所」もこんなエンディングだった気がします。

女の子のために、塔をミサイルで攻撃して救い出す・・・みたいな。

で、その女の子が塔の制御のカギとなっていて、塔は暴走する、とかだったと思います。


そうそう、「君の名は」の主人公とヒロインの瀧くんと三葉は

別々の場面でちらっと出てきます。こういうのはニヤッとしますね。

ちなみに、考察されている人の感想を読むと、

この時点では、まだ二人が再開する前とのこと。


さて。全体を通してみると、

ちょっと使い古された演出も多かったのかな、と思いましたが、

まあ、それは次回に期待ということで、

賛否両論ありましょうが、

私にとっては面白い映画でしたよ、天気の子。





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ONE PIECE STAMPEDE 観ました。

なかまくらです。

ONE PIECE STAMPEDE 観ました。



天気の子を観ようかな、と思っていたのですが、やっぱこっち!

というわけで鑑賞。

あらすじ。

ゴールド・ロジャーが死に際に放った一言

「俺の財宝か? 欲しけりゃくれてやる・・・。

 探せこの世のすべてをそこに置いてきた!」

この言葉をきっかけに大海賊時代が幕を開ける。

フェスタという男は、人々を熱狂させるのは自分であるべきだと考えていたが、

ロジャーにすっかり奪われてしまった挫折を感じていた。

そして、海王類に喰われ、死んだかに思われていた。

奇跡の生還を果たしたフェスタは、ロジャー海賊団のバレットという男に出会う。

ロジャーを倒し、最強になるためにロジャー海賊団に入った男だった。

彼を受け入れる器が、ロジャーにはあったのだった。

ロジャー亡き後、バレットは暴走した。

それを止めるために、バスターコール(多数の軍艦による一斉射撃)まで行われた。

フェスタはバレットとともに、世界を熱狂に巻き込むために、

戦争を起こすことにした。その仕掛けが、海賊万博であった。

麦わら海賊団は、その誘いを受け、その島へ向かう。

そこには強者が集ってきていた。

そして始まる、レース。賭けるのは海賊王の宝。

それを巡り、世界政府や海軍、王下七武海やら革命軍も乗り出してきて、大変なことに。

そして、バレットが現れる。

その圧倒的な力の前に、最悪の世代といわれたルーキー達も次々と倒されていく。

ウソップをぼこぼこにされたルフィは、それでも、立ち向かっていく。

覚醒した悪魔のみの能力でバレットは圧倒的に巨大な姿とその力を見せつける。

海賊ルフィ、海軍スモーカー、革命軍サボ、七武海ハンコック、海賊ロー

偶然にもその場に集まったメンバーを見て、ルフィは言う。

「心配ねえよ。ここにいる奴らでやるんだろ?

 なら絶対大丈夫じゃねえか」

そして、バレットとの最終決戦に挑む・・・!



みたいな話でした。

面白かったです。ルフィへの仲間からの信頼が、ちょっと強調されすぎかな?

とも思いましたが、まあ、いろいろな人が見ますからわかりやすさも大事ですね。

最初の、島がどんな特徴のある島なんだろー?? みたいなくだりを

OPの中でちゃちゃっと片付けてくれたので、本編に尺を取れた感じですね。

そういえば、今回のこの映画は、可哀想な新キャラみたいなのが出てこなくて、

それがいいのかもしれませんね。物語に可哀想な人はいなくてもいいんですよね。

それぞれ違う立場のメンバーが集まって最終決戦に臨むところは熱い展開でした。

ここだけでも、今回見る価値はあったかも、です。

さて。

劇場の特典の設定資料を見ると、漫画の作者の尾田さんが、

ここを核に作ってね、というようなものを書かれていて、

なるほどなー、これがしっかりしているから面白いんだな、と。

やっぱり、面白いものを創る人は、そういうことをちゃんと考えてあって、

だからこそ面白い。

ちゃんと基本がしっかりしているんだなぁ、と当たり前のことを勉強させて貰いました。

漫画の方も、面白くなってきていますし、どうなっていくか、楽しみですね。

おわり。





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「モータル・エンジン」観ました。

なかまくらです。

「モータル・エンジン」観ました。



あらすじ。

最終戦争によって、これまでの世界がほとんど滅んでしまった世界。

移動都市で暮らすようになった人類であったが、資源を奪い合い、

都市が都市を飲み込んでいた。最大の移動都市ロンドンは、その支配を拡大させていた。

へスター・ショウという名の少女はロンドンを指揮するヴァレンタインに復讐するために

ロンドンへと乗り込む。

トム・ナッツワーシーという青年はロンドンで生まれ育った。

最終戦争前の家電に興味を持ち、その収集に明け暮れていた。

そこへヘスター・ショウが現れる。

ヘスターを追いかけていくうちに、トムはロンドンから生まれて初めて出て、

外の世界へと出ることになる。

人が奴隷として売られる世界。食べ物もない。そこに救世主が現れる。

へスターを探していたアナ・ファンによってふたりは、

空中都市「エアヘイブン」へと導かれる。

そして、静止都市「シャングオ」を狙うロンドンの陰謀を知る。

へスターの母が見つけた”何か”がロンドンを止めるカギになるはずで、

へスターとトムはアナに協力して、ロンドンを食い止めるために、戦うことになる。


みたいな、話でした。

フィリップ・リーブの小説「移動都市」を

「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」の

ピーター・ジャクソン製作、脚本で映画化した作品。


・・・ううーーん、これはですね、もったいない感じの映画でした。

ちょっと盛り込みすぎ。

世界観としては、無茶苦茶ドキドキします。

最初のロンドンがうなりをあげて地を疾走し、小都市を飲み込むシーンなんて

スチームパンク好きとしては、涎が出そうなものです。

それぞれの都市の構造から生活が見えるような気がするほど、作りこまれています。

ファイナルファンタジーの1本のゲームをプレイしたくらいの世界への没入感。

ロードオブザリングで国を渡って歩いた時のあの体験をさせてもらった気分でした。


けれども、キャラが多すぎて、展開が早すぎる。もうちょっと丁寧に描いてほしかった。

あと1時間ほしい! という感じでした。

でも、あとから思うとそう思うくらいで、見ているときにはとにかくワクワクしていました。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」と上映時期がかぶっていて、

食われてしまった感じでしたが、見てよかったかな、という感じでした。

GIZMODOがレビューしていました。
https://www.gizmodo.jp/2019/03/mortal-engines-movie.html





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「プロメア」観ました。

なかまくらです。

「プロメア」観ました。



ガロは新米消防隊員。熱く燃える火消し魂で火を消す。

クレイフォーサイトは、執政官として、街を収めていた。

彼に報いるためにガロは死亡率も高い危険な消防官になったのだった。


突然変異で人類の一部は火を操る能力を手に入れていた。

その能力を手に入れたものは、火をつけずにはいられない。

バーニッシュたちはもっと燃えたい、という衝動に駆られるのだ。

テロ集団マッドバーニッシュのボスのリオは、人一倍強大な力を持っていた。


リオ達マッドバーニッシュは、バーニッシュを使った人体実験の真実を知ってしまう。

そして、その裏にはクレイフォーサイトの影が。

ガロもその真実を知る。

クレイは、活発化する地球内部のマグマの活動が抑えられないことを知り、

少数の人類だけを宇宙船に乗せ、地球を脱出しようとしていたのだ。

そして、その燃料はバーニッシュだったのだ。

それを知ったリオとガロは、クレイを倒すために立ち上がるのだった。


みたいなお話でした。

「天元突破グレンラガン」「キルラキル」を生み出した

今石洋之監督と脚本家の中島かずきのタッグで映画を作るというのだから、

見に行くほかにない、と楽しみにしていた作品でした。


感想としては、うーーん、評価がしにくい作品だなぁ、というところでした。


まず、最初の設定が「炎炎ノ消防隊」という漫画とかぶってるかなぁ、というところ。

それから、まあTRIGGERが作ってるのでそうなるわけですが、配色の数が少ない。

で、ビビットな色ばかりなので、ちょっと目にうるさい。

グレンラガンとストーリーが変わり映えしない(これはわざとやってる気もする)

というところで、なんとなく単純にアニメーションの動きの良さとか、

ストーリーとかで評価しにくいな、という思いを抱きながら見てしまったわけです。

いろいろともったいない。

キャラクターは熱い。最後、みんなが協力してくれるのも良し。

敵の開墾ビームとかも突っ込みどころ満載で良し。

バーニッシュを動力とした真の動力炉を完成させていたのもわくわくで良し。


けれども、あの時グレンラガンで胸を打たれたあの衝撃をもう一度・・・

とはならなかったかなぁ、というのが正直なところです。





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「アベンジャーズ/エンドゲーム」観ました。

なかまくらです。

世界中で大ヒットしているらしいアベンジャーズの最新作を観ました。



一応、これで一区切りとなるということで、

集大成にふさわしい作品だったかな、と思います。

これまでに観たアベンジャーズの関連の作品は(リンクのあるものは感想書いたもの)、

アイアンマン

アイアンマン2 観ました(DVD)

アイアンマン3 観ました。
アベンジャーズ

シビルウォー/キャプテンアメリカ

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」観ました。

「ドクターストレンジ」観ました(配信)

「アントマン&ワスプ」観ました(配信)。


の、10作品でした。うむ、我ながら、結構見ていますね(笑

さて、エンドゲームは、サノスによって人類の半数が消滅したところから始まります。

人々が消滅した世界でそれを受け入れ、新たに暮らそうとする人々がいました。

そこに現れるアントマンことスコットラング。

彼は、インフィニティウォーの最中、量子世界にいたのでした。

そこから戻ってきた彼の体感ではほんの数時間。

現実世界と量子世界の時間の流れが違うことを利用して、

サノスが人類の半数を消す前に戻れないか、と提案します。

そんなことが可能かもしれない科学者は一人しかいなかった。

アイアンマンを作った男・トニースタークのもとを訪れるキャプテンアメリカ達。

しかし、娘を持ち、父となったトニーは、それを拒絶する。

トニー自身も慕ってくれていたスパイダーマンを目の前で失っている。

けれども、今の生活を大切にすることを選んだ。

選んだのだが・・・彼は、ダメもとで理論を構築していくうちに、

ピム粒子を用いたタイムマシン理論を完成させてしまう。


彼らは、サノスよりも先にインフィニティ―ストーンをすべて手に入れる計画を

実行に移すのだった。

ところが、この計画は思わぬ見落としによってサノスに筒抜けになってしまう。

かつてサノスに改造を受けたネビュラの記憶メモリが混同し、

未来の情報がサノスに漏れてしまうのだった。

インフィニティ―ストーンをすべて集め、人類を復活させたアベンジャーズのもとへ、

サノスの全軍が襲い掛かる。

最後の戦いの行方は・・・!?


という感じのお話でした。

ものすごい数の登場人物が動き回ります。

設定資料、大変だったろうな、というとりあえず、そういう感想。

さすがに最後を飾る物語だけあって、

気合の入り方が違いました。先の読めない物語で面白かったです。

が、

突然入ってくる、日本刀でちゃんばらするシーンは謎。いらないっす。

量子世界を利用したタイムマシンには懐疑的。時間の進み方が違ったとしても、
どちらの時間も同じ方向に進んでいるわけで、過去には行けない感じがするのですが、
そこは突っ込んではいけないところなのでしょうね。

キャプテンマーベル、強すぎじゃないすか? もうこの人だけでいいんじゃないか。

ラストシーン・・・トニー・・・悲しい。


という感じ。まあ、追いかけてよかったです。

次の時代の大きな流れがまた現れることを期待します。





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