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1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

人を見る目はまだなくて

なかまくらです。

試験の面接官でした。2回目の面接官。

ん~~~、これでいいのかなぁ~~??

と思いつつ、去年よりは、思ったようにやれた印象。

何事も経験ですな。

その人ごとに違う質問をするわけですが、

何を質問するべきなのか、

難しいこと難しいこと。

パッとそこで初めて会う人。

面接カードとか、調査書とかはあるわけですが、

「失礼します」と入ってきて、お辞儀とか作法を見て、

最初の質問をする。「志望動機は何ですか」

この辺りまでに、次の質問を考えながらやらないといけない。

合格したらどんなことをしたいのか聞くのか、

それとも、友人関係に心配があるから、その辺で上手くやってきたのか聞くのか、

勉強面が心配だから、それをどう思っているのか聞くのか・・・

この質問が上手くはまると、その受験者の人物像がたった7分位で

浮かび上がってくる。・・・これはすごい!

私、自分が試験を受けたとき、たった10分の面接で、いったい何が分かるんだ!?

と思っていましたが、なるほど、これは思ったよりもいろいろ分かるぞ!

ということに気付いたのでした。

けれども、じゃあ、その結果とこちらの求めるものを照らし合わせて、

合格者を決めていくわけで、

人物像がちょっと見えただけじゃ、まだまだ。

モーニング娘。を見いだしたつんく♂さんみたいに、

何年後かを予見する、そんな力が必要だなぁと改めて思いました。

おわり。





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目的地までの歩き方

なかまくらです。来週から授業が始まります。

今年度は3年ぶりに化学基礎を教えることになりまして、

悩みに悩んでおります。どうやって授業をしたらいいんだ・・・?

なかまくらは、昨年度の1年間、文部科学省が推進する新しい形の授業・・・

・・・アクティブラーニング型授業というものに取り組んでおりました。

これについては、また元気なときにレポートしますが、

ともかく、

生徒は座って、前を向いて、
私が黒板に知識を書いて、説明して、

という形式の授業をやめよう。あるいはできるだけ少なくしようという試みをしたのです。

じゃあ、化学基礎はどうするの? ということで、方法を考えているわけですが、

物理に比べて、化学は覚えることがどうしても多い。

それをどうやって、教えずに、教えるのか・・・。

最早哲学の問いの様相です。

ところが、目的地はわりとはっきりとしていて、

これを理解できれば今日の授業はOKみたいな。

これはブレてはいけない。けれども、そこに至る道は無数にあって、

どの道を通ることが、生徒にとって最も後から活きてくる道になるのか。

これを考えることが授業作りであり、ひいては教育というものだなぁと感じています。

朧気に姿は見えているのですが、ピントが合わないそれに目を凝らしている日々です。

授業は来週から・・・うーーん、うーん、うん。まだ悩めるね。





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新しい時代の教科を想像する

なかまくらです。

今って、5教科で、それぞれ勉強する内容が、

びっくりするほど、被らないように作られていると思うんですよね。

でも、現実には、それぞれの分野の内容が融合したような問題が起こる。

つまり、分野横断的な学問体系を脳に構築できているかが重要なんだと

そう思うのですよ。ところが、今の教科のシステムだとそれは正直難しい。

生徒に勝手に考えろってことになっている気がします。

でも、その統合が出来る生徒は、本当にごく一握りの人間だと思います。

だったら、教科を買えてしまえばいいと思うんですけど、

なかなかそうはいかないんですかね?


人間って、繰り返しやったことって、

重要なことだと認識する傾向があると思うんですよ。

国語でも言われて、英語でも言われれば、これは大事っぽいぞと。

数学で言われて、理科でも言われれば、これは大事っぽいぞと。

逆に、その場でしか出てこない言葉は、まあ、そんなにここは大事じゃないかな、と

棄てることを我々は普段当たり前のようにしているように思います。

そうすると、これからの教科は、基礎科目の単位数を減らして、

分野横断的な、学際的な科目をどんどん増やしていった方がいいのではないでしょうか。

そんな風に思うのですが、どうですかね?? たとえば、こんな風に。








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なりたい私、なりつづける私

なかまくらです。

去年もこの時期にこんなことを書きました。

教員採用試験に合格して、「何故、あなたは教師になりたいのですか?」

という問いに答える練習をしなくなりました。

練習していた答えは、

「物理という教科をとにかく教えたい。そのために先生になりたい」
「生徒の分かった! という顔が見たい。その瞬間が私は好きだ」

・・・まあ、どちらも正直なところでしたが、こういうとアレですが、

志望動機としては、前者の方が、ウケがよかったみたいです。

後者は、4年間言い続けてましたが、1次試験で落ち続けました。

前者を言うようになって、1年目で1次試験初突破、2年目で合格ですからね。

まあ、後者を言うようになったのは、私立高校で、講師を始めてからなので、

実際にやっていることと、話していることがうまく結びついたのかもしれませんが。

まあ、そういう先生を求めているんだろうな、と思いつつ、

ようやく採用されたわけです。

それから、2年間があっという間に過ぎて、2回目の夏が来ました。

もう、誰も聞いてくれません。

「何故、あなたは教師になりたいのですか?」って。

でも、たぶん、ぐるぐると身体の中を循環させていかなければならない問いなのだと

そう思います。

「何故、あなたは教師を続けているのですか?」って。

先生は、大変です。

子どもは、楽なことにばかり逃げるし、いうことは聞かないし、

先生同士のストレスも大きいし、外部の人とのやりとりも面倒です。

残業は多いし、仕事はきついし、やたら多いし、人は少ないし、

何かイレギュラーがあれば、自分の仕事がそっちのけになるし・・・。

楽な仕事じゃないです。でも、続けているんだなぁ、続けてこられたんだなぁ。

「何故、あなたは教師を続けているのですか」って?

今はこう思います。

「物理を通して、なんだ勉強は案外面白いかもしれないと伝えたい」
「物理を通して、なんだ、自分って、やればできるじゃんって、思わせたい」
「子ども達を勇気づけ、鼓舞し、自分で頑張れるようにしてやりたい」

彼らは、まだ子どもですから、目の前のことに夢中になってしまう。

でも、目の前のことには、大人の私には想像もつかないほどのエネルギーで

ぶつかっていける。大人は、その先を考えてセーブしちゃうんですよね。

大人の役割は、その有り余るほどのエネルギーと才能を導く

呼び水となってやることではないでしょうか。

その技術の専門家(スペシャリスト)が、先生という職業なんだと思います。

部活動で、よく専門外の部活を持たされて・・・という話を聞きますが、

もちろん、勉強しないといけない部分もありますが、

先生の役割って、たぶん、生徒に頑張らせることだと思うんですよね。

そのために、どんな言葉かけが出来るかとか、どんな話をしてやれるかが大事で、

そういう話が出来るようになることが、

先生という職業が持つ共通の専門性の向上なのでしょう。

もちろん、教科(授業)は大事だと思っていますよ。

これで、ごはん、食べてます。

部活動でどれだけ頑張ろうと、微々たる手当をもらっているくらいです。

授業で、生徒をいかに惹きつけられるかで、生徒の見る目が面白いくらい変わります。

授業がうまいと、「出来る先生」って、思われるみたいですね。

そうすると、注意をすると、ビシッとするし、

生徒の方から話しかけてくれることもありますね。

よく出る生徒との信頼関係って言葉。

実際になってみると、信頼関係を築くことほど、難しいことはないって

そう思います。目に見えるものじゃないし・・・。

でも、とにかく、自分たちが困ったり、それを解決しようと努力しているときに、

ただただ、いつもそれを見てくれている人。

授業だったら、解決するのを助けてくれる人、見捨てないで見ていてくれる人。

そういう人を子どもたちは少しずつ信頼するようになってくれるのかな、って

今はそう思っています。

さあ、長々と書いてしまいましたが、

もうすぐ2学期が始まります。

何故先生になって、いまも続けているのか? その問いを身体の中に循環させて、

その場しのぎにならないように、先生として頑張っていきたいですね。

おわり。





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ものを大切に

なかまくらです。

「ものを大切に」なんて、そんな小学生が言われる言葉ですが、

大きくなってもできない人が沢山いますね。

使い古された言葉ですが、物が溢れているからなんでしょうか。

百鬼夜行なんて言葉もあるくらい、物は昔から大切にされてこなかったのでしょうね。

高校生になったとしても、教えないといけないわけです。

これには二つの問題点があって、

まず、物を大切にするということ。

それから、物を壊したことをちゃんと謝って報告することが出来るということ。

今私が持っている部活動は、礼儀を大切にする文化が先輩から後輩へ伝統として

受け継がれているのですが、この、物を大切にするということに対しては、

全く身についていないから不思議なのです。

まあ、教えていくしかないし、考えさせるしかないのです。

そうしないと、身につかないですからね。





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