1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

歌詞になる物語

なかまくらです。

ふと、歌詞について考えてみました。

歌詞とは何だろうか。カラオケなどで、愛を叫んでみたり、

この社会の無情を嘆いてみたり、生きていていいんだと言ってみたり、

こんな風になりたいと、夢を語ってみたり。

いろんな歌詞が、この瞬間だって、どこかで生み出されているんでしょうね。

この歌詞というのは、lyrics・・・つまりは、詩ですよね。

この詩というやつが、私はどうにも苦手な性質なのです。

なんというかな、狙っちゃうんですよね。狙っちゃうと、そこが透けて見えちゃって、

なんも良くなくなっちゃうんですよ。何気ない言葉こそが、

繰り返し、人を感動させることが出来る。分かります?

すごいのは、繰り返し人を感動させるということ。

歌詞にはそんな力がある(場合がある)んですよね。

さて、なんだろうか。なんだ。なんなんだ、これは! うらやましいじゃないか。

たった、5分で人を感動させるのだ。


ひとつ、考えたことを述べてみようと思う。それは、懐の広さだと思う。

歌詞の持っている懐の広さが、人を感動させるんだということ。

歌詞に言ってあることですべてだったら、おそらくそれはその程度のもので終わり。

そうではなくて、空白のページがいくつも用意されていて、

そこに書いてある文字は、読めない。

聞く人がそれぞれ、そのページを埋めていくのだ。

そうやって聞いた歌詞は、聞き終わるころにはまるで一冊の本のようになるんだろう。

それだけの空白のページを用意してやらないといけないんだろう。

じゃあ、どうやってそんな空白だらけの本を作り上げるのか。

私には、今、一つしか方法が思い浮かばない。

それは、一度一冊の本となる物語を書いて、その中から言葉を選んで、歌詞にして、

残りはすべて消してしまうんだ。そうすれば、たった一曲が出来上がる。

そんな風に思います。

じゃあ、逆は? 一編の物語から、一曲の歌詞が汲み取れないような物語があったとしたら、

それは、駄作に他ならないんだと、思うのです。


歌詞になる物語を書くぞ~。








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奥ゆかしい話し方

なかまくらです。

今日、ふと、私の中に物語のテーマが生まれました。

このテーマを大切にしたい。

これはきっと、物語であると同時に、

私の生き方や、在り方に対するテーマなんだと思います。

このテーマを誰かに話したい!

このテーマを伝える物語を通して、誰かに話したい!

物語を書くということは、そういう奥ゆかしい話し方なんだと思う瞬間でした。





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感動的な他人事

なかまくらです。

今日から泊まりの研修です。


最近、そういうのが多い。

感動的なんだけど、他人事。

共感的な物語ではない。その感情を共有できない。

良い物語だということは分かる。よくできているし、よく作り込まれている。

でも、その線の一本一本が見えてしまう。

その琴線の振動数がfで表されて、波長がλであることもわかる。

そして、伝わる速度がv=f× λであることもわかる。

そうするともう駄目だ。ほら、このタイミング出来ましたよ。感動できない。

それでも感動できる人って何故だかいるんですよね。

そういう人はきっと、誰かのために涙することのできる人なんでしょうね。

私はダメだ。そういうのじゃない。

だから、自分のことじゃないとダメだ。

そして、私が面白いと思って生み出す物語は、自分のことじゃないとダメだ。







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12冊目ー12年目

なかまくらです。

アイディア帳が、12冊目に突入しました。

アイディア帳を新しくする時には、表紙にイラストを描くのが、

ちょっとした私の楽しみになっているのです。



書き始めて、12年。

書いてないアイディアも見返してみると、たくさんありますね。

 

でも、そのときにしか、書けない一瞬の煌めきの様なものも、あるんですよ。





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書かないのではなくて、書けないという。

なかまくらです。

私には、書けない物語がまだまだあるんですねぇ。

書かないんじゃなくて、書けない。

これはダメだ。失格だ。

書けるけど、書かない。

これは構わない。

でも、書かないんじゃなくて、書けない。

これはダメだ。失格ぷーだ。

例えば、高校生が演じる様な、高校演劇らしい脚本。

あるいは、クラスの出し物で演じる様な、

あるいは、地域の出し物で演じる様な、

そういう多くの共感を生むような物語。

そういう物語って、私は決して好きじゃないから、映画とかも見に行かないけども、

でも、書けないっていうのは、書かないってこととは随分と違う地平にある状態なのだ。





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