なかまくらです。
浜北文化センターに高校生の演劇の大会を観に行ってきました。
午後からお仕事でしたので、最初の3校だけ。
最初に、全体の感想を言わせてもらうと、
なぜ、こんなにみんな幸せになれないのか(笑)。
ということです。
なんでそんなにバッドエンド好きなの?(バッドじゃないのもあったけど)
なんだろう。もっと未来って楽しいしワクワクするものだと思う。
でも、3本の創作劇から見えてくる現代の高校生がもっている未来像が、
なんとなく、そういう閉塞した感じなのかなぁって、
そんな風に見えて、ちょっと哀しくなりました(笑)。
さて、それぞれについて、ちょっと感想。
磐田東高校『語り継ぐこと』
認知症の和子のおばあちゃん。和子と同級生の2人は、学校で出たレポートを書くために、戦争の話をおばあちゃんに聞くことにする。以前は話してくれなかった話を、おばあちゃんは3人に語って聞かせてくれる。その中で、和子の、自分を忘れてしまったおばあちゃんへの気持ちが変化していく。また、おばあちゃんの生きた命の尊さを3人が感じる。というお話。
昨年(だったかな?)、キャラメルボックスさんの「広くて素敵な宇宙じゃないか」を観たように思います。その時から、磐田東高校は上手だな、と思っていましたが、今回も良いお芝居が観れました。伝えたいことと物語とのバランスが良く、地に足の着いた脚本、そしてそれを支える役者さんの演技力であったと思いました。まず、なぜ、この題材を選んだのだろう、ということです。こういうことを調べたい、伝えたいという高校生がいることは素敵なことだなぁと思いますね。だって、暗くなるじゃないですか、観ていてさ。それでもやろうっていうのだから、それがいい。それから、場転の切り替わりのスムーズさと3人の高校生が話すシーンの立ち位置のうまさが良く出ていたと思います。3人のそれぞれの関係性も見えて面白かったです。主人公の和子の子は、声に芯があっていいですね。それから、眼鏡のおとなしい子。彼女は、目立たないけど、3人のまとめ役的な感じがして、最優秀助演賞って感じでした。いいね。あとは、おばあちゃん役の子が凄く頑張っていました。殆どずっと出てた感じでした。うん。さて一方で、最後が非常に教訓的に終わったこと、3人が一生懸命に歴史を調べようとしている動機が伝わってこなかったこと、おばあちゃんの「一番いけないことは・・・」と云った言葉が借りものであったことは残念でした。特に、最後のはいただけないなぁと思います。物書きである以上、表現者である以上、それだけはやってはいけないことなんですよね。知っている人が聞いたら、ああ、これは何かを真似して書いた作品なんだねって、作品全体を否定されてしまう。言葉だけは、自分の中から込み上げてきたものを使わないといけない。それを守ってやってほしいと思いますね。
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掛川西高校『ノンフィクション-MIRAI-』
高校受験に失敗した「僕」。変な巫女さんに導かれて、変な場所にやってくる。そこでは、人生に失敗した人たちが集まっていた。昔売れた子役、腕を怪我したギタリスト、女装した父親、宇宙人、カモにされたひきこもりなど。彼らの失敗談を聞き、「僕」は、元気を取り戻すのだが・・・。というお話。
登場人物が、やや多かったかな、と感じました。全員がメインの話を持っているならば、その他の役で、その想いが反映されて物語全体が盛り上がってほしいと思います。時間がギリギリ(セーフ?アウト?)だったけれども、同じくらいの盛り上がりが繰り返されていくのが残念でした。だから、最後が唐突に感じられてしまうのだと思うのです。もっと、作者さんに想いがあるのならば、それを登場人物それぞれに言わせていかないといけなかったんじゃないかなって思いますね。ただ、いろんなジャンルの物語を書けるところは感心しました。そのフットワークを活かしていろいろ書いてみてほしいですね。演技は、それぞれの役をうまくこなして役者さんは、よく練習しているな、と思いました。子役の人と、ギタリストさんは少し動きが硬い感じがしましたが、舞台をよく動き回っていました。ただ、全体的に立ち位置が曖昧で、後ろのコロスもコントロールできてない感じがしました。うん。ところで、彼らはどんな感じで、彼を見ていたのでしょうか。それぞれの自己紹介をしているとき、彼らはどんな思いだったんでしょうか。未来は決められていて、抗えないのだという結末は、作者さんの今の思いなのでしょうし、必ずしも、ハッピーエンドである必要はないのでしょうが、60分観たことが結末を納得させる物語として、はたらくべきだと思いました。
浜松西高校『Stay zone ~捨て依存~』
クドコ教の信者たちの集会所。男子禁制のその場所に、イトウなる男が紛れ込んでくる。最初は遠巻きにしていた信者たちであったが、次第にイトウの境遇に惹かれていくのだが・・・。というお話。
まず、始まってすぐに、大道具に驚きました。ちゃんと部屋になっている! わずか30分くらいの間にパネルの搬入から連結、そして小道具を並べて・・・。見事なチームワークだと思います。そして、お芝居は、ちょっと高校生よりも、大学生くらいが好んでやりそうなお芝居だなぁと感じました。若干の背伸び(?)を感じるものでした。序盤のダンスがキレキレだったところで、目を瞠(みは)り、そして、絶えず笑いを挟み込みながら進む物語と巧妙な掛け合いが、お芝居を観ている時間を短く感じさせました。あと、教祖様、印象悪すぎ!(いい意味で)。あっという間でした。ただ、ちょっとラストシーンが何故ああなったのかな、という印象が残りました。なおちゃんの何が悪かったのか。そして、ししょーの何が悪かったのだろうと、おもわずにはいられません。ししょーが何かを犠牲にするのを拒んだから、ああいう結末になったのかな? 何かを犠牲にして、何かを得るのだとしたら、ししょーが得たものはなんだろう? イトウさんと過ごしたことなのかな?うーん、なんだろう?と思いました。それをラストにああいう大きな感情のうねりとしてもってくるにしては、途中のししょーへの追及が足りないんじゃないかなって思いました。
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なかまくらです。
「本能寺ファウスト天」観ました。
広島遠っ!! 片道6時間ですってよ。
さて。お芝居は、なんと3時間。長い!笑
あらすじ。
地獄に落ちた織田信長、そして、現代人の自殺者、森武士(たけし)。
信長は生きたいと願いつつも死に、森武士は死にたいと思って死んだ。
地獄はそれはもう地獄で、それを脱出しようと森武士ほか11人くらいが脱走する。
それを捕えようとする番人、徳川家康、源義経ほか。
地獄から現世への逃走に協力する織田信長。
森武士が、仲間との絆の中で心を強く持ったとき、剣を得て、森武士は地獄を脱出する。
ところが、帰ってみた現世は、大江戸幕府が国を乗っ取っていた!?
幕府を牛耳る徳川家康の子孫。悪い奴だ。
ところが、これまで共に戦ってきた仲間たちも、それぞれの思いに敵味方に分かれて、
戦うことに。
森武士らは、元の生活を取り戻せるのか!?
みたいな感じでした。
う~~~~~~~~ん!
シーンごととか、話の大まかな流れは面白いんですが、長い!
そして、キャラクターが多すぎて、それぞれの印象が薄くなってしまっていて残念でした。
もう少し普通のやり取りがあってその上に分かりあえたらなぁって、そう思いました。
森さんの脚本は、本当にいつも真っ直ぐなんですね。その真っ直ぐさはすごく好きです。
森さんのやりたいことをやる劇団なのでしたら、それでいいのでしょうか・・・。
そのあたりは私には推してはかるしかないわけですが、
プロデューサー的な人が、侍にいるのかな? って、考えてしまいました。
スタジオジブリには鈴木俊夫さんがいて、こうしないと儲からないとか、
尺はこれだけにしてくれとか、そういう制約をつけるひとがいるんでしょう。
そういう制約が案外もっと面白いものにしてくれたりするんじゃないかって、
そう思ったりします。そうやって、
できたものに意見を言う人が居る(のかわかりませんが)ほうが、
もっと面白くなるんじゃないかなぁって思いました。
とにかく、前半だけでもう、満足! って感じでしたが、
後半は後半で面白い。ただ、前半のほうが、ダンスとか小ネタとか、
作り込まれてるかなぁって感じがしました。後半は、勢いで持ってかれた感じでした。
それぞれを、あと30分ぶんくらい登場人物を深めたものが観たいって気持ちが
結構ありました^^;
この公演は侍エレクトリカルパレードさんの第10回の記念公演だったんですよね。
社会人として働きながらここまで続けるということにはただただ感心します。
仕事をしながら、エネルギーの爆発みたいな侍さんのお芝居を演じる劇団員の皆さんの
生き生きとした姿には、勇気をもらえますね。
お疲れ様でした。
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なかまくらです。
実は今日は、舞台に立ってきました。
いや、正確には座っていました(笑)。
朗読の、発表会があったのです。
今年の5月から所属している地域の朗読サークルです。
平均年齢をグッと引き下げています(笑)。
さて。公演したのは、夕鶴記念館という50人くらい収容の小さなホールで、
30人くらいのお客さんが観てくれました。
ななななんと、順番は一番最初でビビっていましたが、
なんとか無事に(?)噛みながらも読み遂げました。
夏目漱石の「永日小品」より、「印象」という作品を読みました。
だいたい8分くらいの作品。
朗読って、動かないぶん、演劇よりも簡単かな? 物足りないかな?
と思ったこともありましたが、
観客は、初めて聞く言葉で、文字もなく、物語を想像するわけです。
だからこそ、朗読するほうは、それをしっかりと意識して、
句点の間にしっかりと想像する時間を取らないといけない。
そういう難しさがあるんだなぁって、つくづく感じました。
練習は、集中してやったのは、たかだか1週間くらいでしたが、
ここはこうしよう、あそこはこうしようって、いろいろなことを考えながら、
本を読んで、それで、試してみて。
なんだか今頃になって、あの頃、こういう風にお芝居をしておけばよかったって、
だいたいのことは、そういうことの積み重ねでできていますよね。
とにかく楽しかったです。
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なかまくらです。
研修の一環で、寸劇をやったんですよ。
6分の短い劇だったんですが、台詞を5つ、もらえたんですね。
久しぶりに、台詞覚えて、読み合せして、立ち稽古して、
通してみて、
本番の舞台に立ってみて、
もうね、めちゃめちゃ楽しかったです。たった5分だし、
2時間弱、練習しただけなんですけどね。
こんなに楽しかったんだなあって、ね。
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なかまくらです。
演劇集団キャラメルボックス「時をかける少女」を観てきました。
今年も東京行ってきました^^!
去年は「鍵泥棒のメソッド」を観に行ったんですよねぇ~。なつかしい。
さて。
あらすじ。
マナツは、和子おばさんの目の手術にあわせて、5年ぶりに東京の地を踏んだ。
和子おばさんの手術まで、家事の手伝いをするためだ。
隣の家に住んでいた輝くん、ミナコもすっかり昔のままだった。
いいや、輝くんは、すっかり見違える大学生になっていた。
和子おばさんは、薬学部の教授で、マナツはその研究室を訪れる。
マナツは、その大学の第7実験室に誰かが入っていく姿を目撃し、
後を追う。すると、倒れたフラスコから、ラベンダーの香りのする白い煙が立ちのぼる。
しかし、気を失って運ばれたマナツと輝くんの、体に特に異常は見られなかった。
翌日、大きな地震が起こり、マナツの上に、エアコンの室外機が落下してきたとき、
それは起こった。なんと、室外機が落ちてくる1分ほど前に、マナツの時間は巻戻ったのだ。
しかしやがてマナツは、そのタイムリープを自由に操れるようになる。
マナツは、ある一日の中で、和子おばさんも昔タイムリープをしていたことを知る。
そして、その記憶は、”彼”によって封印されていた。
”彼”は、和子おばさんにこう言ったのだ。
「必ずまた来る。ただし、その時は、別の誰かとして。」
”彼”がラベンダーの香りのフラスコを作ったに違いないと思ったマナツは、”彼”を探す。
でも、彼女にもまた、そんな別れが訪れることになる。
そんなお話でした。
時をかける少女は、細田守のアニメ版で知ったクチですが、
まあなかなか楽しめました。
まあ、いつも思いますが、舞台俳優さんって、写真で見るよりも演技していると、
めっちゃ可愛かったり、美人だったり、格好よくだったり、貫禄があったりして見えますね。
それぞれのキャラクターが生き生きと動いていて、その生き様がいいなあって
この物語はいいなぁって、思わせてくれますね。
特に、主役の子が良かったです。元気さというか、エネルギーに溢れている。
このエネルギーを貰いに来たんだって気がします。
時をさかのぼるときに逆回しで動く演出があったのですが、
それぞれの動作が、言われてみれば、そうか、そういう動きをしていたなって、
そういう風に記憶に残っていて、どこまで戻るかが何となくわかるというのは、
すごく面白い演出だなって思いました。これって、ちょうど、マナツが経験した、
「意識せずに過ごした1回目」と「知っている2回目」の違いを体験できている感覚だから。
一緒にタイムリープしながら、物語を追ったような、そんな感覚に陥りました。
はい。
ちょっと、いまいちだったのは、タイムリープのリスクがなかったところ。
好きなだけタイムリープができるけれども、マナツはほとんど何も代償を支払っていない。
マナツが、和子おばさんのために”彼”の正体を突き止める動機も軽い気持ちに感じるし、
そのためにすごく頑張っている感じが伝わってこない。
それが残念でした。
もう少し、頑張っている人を応援したかったなぁって、そんなところでした。
とはいえ、まあ、演劇観たい欲が十分に満たされたので、満足できました。
さあて、次は何をみようかな??
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