1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

【小説】ですますこっと

なかまくらです。

気晴らしに何故か鬱な小説を書くという(笑)。どうなってるの?



ですますこっと

作・なかまくら



『やあ ぼくの名前は ですますこっと みんな笑ってね!


ぼくはくたびれたネクタイを緩めたおじさんと楽しくもない見つめ合いの後、道端の郵便ポストの上に置かれたよ!

何人かの人間が、ぼくのことをちらりと見て、お腹のくすんでしまった三日月マークにクスクスと笑ったよ!

しばらくして、にこやかな顔が魅力的なB君がぼくを手に取ると、少し前を歩いていたAさんは突然ものすごい勢いで走りながら狂ったよ!

狂ったAさんに驚いたB君は思わずぼくを離すと、Aさんの後を追いかけて片側3車線の道路を越えて、仲良く目には止まらぬスキップしていったよ!

道の真ん中に取り残されたぼくは、しばらくすると、Cさんに拾われたよ!

Cさんは、ぼくに声をかけてくれたよ!

「きみのなまえはなんですか?」「やあ ぼくの名前は ですますこっと みんな笑って。」

「そう、きみはですますこっとというんですね」

Cさんの最後の言葉になったよ!

ベランダから落ちるときには男の勲章がひゅっとなったよ!

血みどろのぼくの説明書は今、…君が読んでいるんだよ!

















こうして ぼくは とても幸せになったんだよ!

                         めでたしめでたし。』


「ねぇ、」


応えない血だまりの真ん中に、明日への道は見えなかった。





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彼らは出会い始める。

なかまくらです。まだまだ続くよ。でも、ようやっと登場人物が揃って4人も出てきたよ。
ちびちび書いてるせいで、後で手直しがめっちゃ大変そうだ~~

http://1cm3.mamagoto.com/Entry/449/のつづき



リポート   まったく・・・本当にまったく・・・。
 
リポートは街に出ている。謎の男にぶつかる。
 
リポート   あ、すみません。
謎の男    ・・・・・・。
 
男、去る。
 
リポート   ・・・はぁ。何やってんだろ。
 
イジー    風船、いかがですかー? 風船、どうですか? 風船・・・あ。
リポート   あ。やべ。
イジー    あああああああっ!
リポート   脱兎のごとく!
イジー    待って!
リポート   待てん!
イジー    待てば!
リポート   海路の日和あり?
イジー    おお。
リポート   ・・・ふふん? いや、意味わからんし。ちょっと離して! チカンです!
イジー    落ち着けって。俺はもうお前を捕まえようと思ってないから。
リポート   え?
イジー    はぁ~。ここでクイズ。ぱんぱかぱ~ん。
リポート   立ち直り早っ!
イジー    なぜおれは、こんなところで風船なぞ売っているでしょう?
リポート   ほう。何故でしょう? う~ん、覆面警察的な? ていうか、あんた誰か知らないし。
イジー    そうでしょうとも、そうでしょうとも。俺もお前のことなんか知らんし。あのね。あの子は元気?
リポート   あの子?
イジー    アイちゃんだよ。
リポート   ああ。
イジー    俺な、アイちゃんをかばおうとしたわけ。
リポート   うんうん。
イジー    それで、ばれて首になったってわけ。
リポート   なるほどー。だからって、風船売りに転身?
イジー    そうだけど・・・。
リポート   え、なに、ギャグなの!?
イジー    ぎゃぐなわけないだろおおおがあああ!
リポート   わー、ごめんなさい。冗談冗談。メリケンジョーク。ですよ、メリケン。
イジー    メリケン? まあ、いいや。とにかく、もうあんたを追いかける理由もないってわけ。そして、帰る家もないってわけ。
リポート   そうなんだ・・・なんか、悪いことしたかな・・・あんた悪モンだったのにね。
イジー    失礼な! 俺は自分で言うのもなんだが、どちらかというと優しい男だぜ?
リポート   ふーん。まあ、じゃあね。
イジー    ちょ、まって!
リポート   まだなんかよう?
イジー    一目でいいから、アイちゃんに会わせてくれないかな?
リポート   ・・・なんというか、あんたを信用できないんだよね、全然。
イジー    あんたじゃない。イジーだ。
リポート   イジー、ねぇ。
イジー    俺のこの目を見ろ! これが嘘をついてる男の目か?
リポート   じー。
イジー    きらきら。
リポート   うん。嘘ついてるわ、これ。
イジー    嘘ついた男の目、見たことあんのかよ!
リポート   ないね~。
イジー    がくっ
リポート   では。
イジー    待ってって。・・・どうしたらいい?
リポート   んー・・・・・・じゃあ、風船一個頂戴。
イジー    え? ・・・はい。
リポート   私、困ってる人を放っとけない性質なんだよね。

 
 

 
 
イジー    この辺にいたのかぁ・・・すぐ近くじゃん。
リポート   ま、まあね。
イジー    じゃ、行こうか。
リポート   まった!
イジー    何?
リポート   ここで、問題です。
イジー    問題?
リポート   そう。
イジー    何? クリアーしないと先に進めない的な?
リポート   ある意味そう。
イジー    ある意味?
リポート   問題。友達とケンカしました。
イジー    なぞなぞ?
リポート   しかも、ケンカしたのはついさっきで、どちらかというと全面的に私が悪いわけ。
イジー    なんで?
リポート   ・・・なんか、イジーって遠慮なく聞くタイプの男の子なんだね。
イジー    よく言われる。
リポート   でも、なんか憎めない男ね。私ね、記憶喪失なんだ。だから、自分が何者なのかもわかってない。でもさ、ここじゃないどこかから来たような、そんな気だけがするんだ。
イジー    そうなの? ここじゃないどこかなんて、この世界にはないのに。
リポート   そうらしいね。
イジー    らしいねって・・・。シェルターを一歩出たら、そこは次元も空間もめちゃくちゃで、時空嵐に巻き込まれて普通の生命体なんてひと溜まりもない・・・って、覚えてないの?
リポート   なんとなくね、ここは空気が違う気がするんだ。私が住んでいたところよりも、ずうっと、息苦しい。
イジー    そうなんだ。そこはきっと夢みたいなところなんだろうね。
リポート   夢・・・だったのかなぁ。
イジー    で、問題は?
リポート   アイちゃんの期待する私と私の知ってる私の違いに耐えられなくって。
イジー    ほう。
リポート   怒鳴りつけて家出しちゃった・・・。
イジー    ありゃりゃ。
リポート   と、いうわけで、私はこれ以上近づけないわけです。
イジー    ん~、でもさ~。なんか出てきたよ?
リポート   え?
 
と、隊長とアイちゃんが出てくる。もう、どうなっちゃうの!?
と、思ったけど、実はリポートと隊長は、まだ面識がないんだね。
隊長とイジーはもちろん面識があるよ。こそこそと隠れるよ。
 
 
イジー    う。
リポート   アイちゃん?
アイ     リポート。良かった、最後に会えて。
リポート   最後?
アイ     うん、あのね、
隊長     ああ、こんにちは、君がアイちゃんのご友人のリポートさんですね。私、アイちゃんのフィアンセのロゼットです。
リポート   どうも・・・。え、フィアンセ!?
隊長     実は・・・
アイ     ごめんね、びっくりさせようと思って黙ってたんだ! 私、先に幸せになっちゃうけど、許してね~。
リポート   え、いや、え!? それ・・・は、ずるいよ~。
アイ     ごめんって~。
リポート   も~、こっちこそごめん。なんか、さっき変なこと言っちゃったよね。
アイ     そうだよ~、あなたは私の希望なんだからね、しっかりしてよね。
リポート   え?
隊長     さあ、アイちゃん。行かないと。
アイ     はい。
隊長     イジー。
イジー    (ぎくり)
隊長     二度と俺の前に現れるな、と言ったはずだが?
イジー    ・・・・・・・・・。
隊長     まあ、いい。今日の俺は見てのとおり、すこぶる機嫌がいい。ま、達者で暮らせよ。アイちゃん。
リポート   アイちゃん?
アイ     行かなきゃ。・・・バイバイ。
 
 
隊長、アイちゃん、はける。
 
 
 

ちょっと展開が都合良すぎるかな~1~





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he meets idol

なかまくらです。

終わる気がしない・・・とか言って、まだ8000字くらい。時間にしてほんの20分くらいでござる。

ほんまかいな。*http://1cm3.mamagoto.com/Entry/437/のつづき。


 

 
リポート   ただいまー。おなか減ったー。
 
リポートは、早着替えで、目立たない格好になっている。
 
アイ     おかえりー。
リポート   なにやってんの?
アイ     腹筋。やる?
リポート   えー。
アイ     ノリノリジャン。
リポート   最近おなか出てきちゃって。
アイ     えー、ぜんぜんそんなことないって。
リポート   そう?
アイ     ねえ、
リポート   ん?
アイ     こっちにはもうすっかり慣れたね。
リポート   そうだね。
アイ     ねえっ! 何か思い出さない?
リポート   ・・・何を?
アイ     私ね、実は初めて会った時から思ってたんだ。あのさ、リポートはさ、
リポート   ねえ、私、普通の女の子だよね。どこにでもいる。
アイ     うん。すっかりそうだね。
リポート   じゃあ、いいじゃん。もうさ、普通に私は私じゃダメなの?
アイ     リポートにアイちゃんから問題。
リポート   ・・・なに?
アイ     私は何故腹筋をしているでしょう。
リポート   知らないよ。
アイ     でしょ? 私はね、アイドルなの。しかも、たくさんのライトを浴びて歌ってみんなに笑いかけてた。私はだから自分を磨くの。私ってそういう、それでも普通の女の子なの。知ってた?
リポート   ・・・知らなかった。アイちゃんって、アイドルのアイちゃんなんだ。
アイ     そう。ねえ、あなたは?
リポート   え?
アイ     あなたは、なんなの?
リポート   ・・・・・・。
アイ     私は最初から思ってたの。あなたの服は私達のとはちょっと違った。素材も、雰囲気も。だから思ったの。あなたは、
リポート   私は・・・。
アイ     あなたは、ユートピアから来たんでしょ?
リポート   え?
アイ     この世界にはまだ人類の生きている場所があるんでしょ?
リポート   そうなのかな?
アイ     え? だって、リポートはそこから来たんだから。ねえ、それってどこにあるの? どうやったら行けるの?
リポート   分からないよ。
アイ     まあ、そうだよね。ゆっくり思い出してくれたらいいから。ねっ。
リポート   ・・・うん。
アイ     まあ、さ、ゆっくり思い出してくれたらいいから。私ね、嬉しいの。ずっと私ひとりで、みんなの希望を背負ってきたみたいで苦しかった。でもさ、今は、リポートもいるから。
リポート   いないよ。
アイ     え?
リポート   リポートなんて、そんな人、いないから。
アイ     名前、思い出したの?
リポート   ううん・・・。でも、私の名前はやっぱりそんな名前じゃない。私、ここにいていいのかな。・・・ごめんね。
 
リポート、はける。
 
アイ     ・・・・・・待って。
 
アイちゃん、はけようとして、
隊長、現れる。
 
隊長     あっはっはっはっは。
アイ     ・・・・・・あんたは・・・。
隊長     あっはっはっはっは。私か? 私は、誰でしょう~~。
アイ     シンドバット?
隊長     ぶー。私は~~、アイちゃんファンクラブ会員番号00000102の、taichoだ~~。そして、君のことを捕まえに来たのだ~。隊長だからな~。
アイ     どうしてここが・・・
隊長     この国に置いてある監視カメラの個数を知っているか?
アイ     確か、1500台・・・
隊長     ほほう、さすがアイちゃん。勤勉だな。が、しかし! 真実は違う。
アイ     まさか・・・。
隊長     そう。実際はその10倍・・・いや100倍とも言われている。この国にいる限り、逃れられはしないのだよ。わかるね。
アイ     ・・・・・・っ
隊長     叫ぶ? 助けを求める? 誰に?
アイ     ・・・・・・
隊長     私にだ。
アイ     え?
隊長     私にだ。
アイ     ・・・・・・。
隊長     私だけが君を助けられる。分かるね。
アイ     つまり、私を私自身を売れと。
隊長     ねえ、私ね、もうひとつ資金があるんですよ。ある女の子の話なんですけどね? その子はこの国の人間の服を着ていなかった。この国の厳格なる人口統制のデータベースに乗っていない人間でね・・・。
アイ     それは・・・
隊長     その子は例のアインハップの化物のスパイなんじゃないか、というのが私の見解なんだが?
アイ     ・・・。
隊長     そこで、相談だ。私が、君が私のものになったら、彼女の存在をこっそりデータベースに書き加えておこう。
アイ     そんなことが?
隊長     私なら、可能だ。私を誰だと思っている? この国の隊長であるぞ。
アイ     ・・・・・・そうしたら、彼女はどうなるの?
隊長     この国で今までどおりに幸せに暮らせるさ。
アイ     そう。
隊長     どうだ? 悪い相談ではないと思うのだが?
アイ     ・・・・・・。
 
暗転。





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kyo-kagaku

気晴らしに短編。

30分くらいで書いたので、ちょっと荒いカモ。。。




狂科学者の密室
なかまくら
ふはははは、これで世界はワシのものじゃ!
 
と、どこかで聞き古した台詞を吐きながら跳び去っていくBMW(バッタもんウイング)を、イイダイイダ君は追いかけることにした。
手がかりは瓦礫の中、音速で跳び去るBMWの車体に取り付けられたナンバープレート。
 
イイダイイダ君は社会科の時間に使っていた地図帳を開くと、持ち前のダウジングマシンのテクでBMWの現在地を突き止めた!
一旦突き止めると、地図上をバッタがゆっくりとなんか南下しているのが見えてきた。
 
そして、南極に秘密基地を構えている博士が降り立つのが見えた。
イイダイイダ君は、持ち前の瞬間移動のテクで、博士の居城を訪れることにした。しゅぴん。
 
 
* 数日後 *
 
抗ウイルス学の権威と呼ばれる科学者が次々と謎の死を遂げる事件が起こった。
外傷は一切無いが、一様に頚動脈からの内出血が見られた。
 
ウイルステロに対する特別措置が採られ、ウイルス学の博士達は、厳重なシェルターの中に保護された。
翌日には全滅していた。その監視カメラの映像には、一人の少年が映っていた。
 
少年はあるフレームに突然現れると、軽く手を降り下ろした。その瞬間、近くでトランプゲームに興じていた博士たちが一斉に倒れる。倒れる音を聞きつけた別室の博士たちが、酸素マスクをつけて現れる。床からは神経毒が噴出される。少年は飛び上がると、フッと消えた。その瞬間、何かを口にしていた。
後日、口唇術の専門家に画像を解析してもらうと、「ジャマヲスルナ」と言っていたことが分かった。
それからほどなく、世界は支配される。
 
 
 
* 数日前 *
 
博士は大いににやにやしていた。内閣総理大臣の、ソーリーと謝って済む問題じゃない秘密を握ってやったのだった。
国家予算を極秘に研究費に吸い上げ、世界最強のウイルスを作ってやるのだ。そのウイルスにかかると、人のココロは変化し、人と人とは愛し合い、その愛の聖地としてひとつの街を作る。その街には当然笑顔が溢れ、ウイルスによって笑顔が絶えない。
 
イイダイイダ君と博士はその中で防毒マスクをして過ごす日々を送ることになるのだが、それはまた、別の話。





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palet

やっぱり、趣味じゃなかった。



パレット
作・なかまくら
2012.4.16
 
 
ぱたん。
ドアが何事もなかったように閉まると、さっきまでのことが背中の後ろにいないことに安堵する。
 
音がひとつひとつ遠ざかっていき、
数分も経つと音が身体から全部剥がれ落ちていた。
 
 
ゆっくり靴を脱ぎ棄てて、ふと、揃え直した。どたどたと人が上がってくるイメージが浮かんだ。食器を洗う。水がつつーっと流れる。食器がかちゃんと音を立てる。きゅっきゅと、蛇口を戻すと、静寂が間もなく帰ってくる。
 
ビニール袋を開くと、ロープを取り出して、輪を作る。それを天井の蛍光灯を外したところに掛けると足が届かない位置に輪を提げる。台代わりにつかった机から降りると、ビニール袋を踏んづけてしまい、がさがさと音を立てた。音を立てているのはなんだろう。音を立てて崩れ落ちようとしているのはなんだろう。音を立てているのはこの命だろう。崩れ落ちようとしている、今まさに。それが、意外なくらいにすんなりと、しっくりときていて、妙に納得できていた。
 
机に乗って、首に縄をかける。それから、乾いた目のまま、ひゅっと。
 
風が後ろに流れた。
 
 

 
 
ビニール袋をもって、ドアを閉めると、目を疑った。
 
「おいおいおいおい」
苦しい。待って、こんなに苦しいのはおかしいこんなはずじゃなかったごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいもうにどとしませんからませんからせんからんらかあららんごめんもにとま・・・
 
気が付けば、病院だった。
 
「おはよう」
そして、目をそちらに向ければ、自分と同じ背格好の、男が見えた。
生き別れた双子かと思ったが、そんなものはいないと、直感的に分かった。振り返ったその顔は、間違いなく自分だった。
 
「驚いた顔をしているな、君」
自分は驚いていた。
「驚くのも無理はない。君は生き残るはずじゃなかったんだ」
自分は驚いた顔のままそう言った。
「でね、モノは相談なんだが」
自分は、あっけらかんとした顔をして、
「早く死ね」
そう言った。
「僕には、無理だった」
僕はそう言った。
「そうは言うけどね、君は確かに死のうとしたわけだ」
自分はそう言って、
「そのおかげで、生きたい部分が集まった僕と、死にたい部分が集まった君に、僕らは僕と君に分かれたんだよ。今更どうしろっていうんだよ」
憤りが僕にも伝わってきて、それはよく分かった。
「ごめんなさい」僕は素直に謝って、
「謝ってすむならけーさつは要らないんだよ!」自分は腹立たしそうに言う。
「いいか、簡単な話さ。君は死にたい僕の集合体さ。死にたい君が望み通り消えればいいだけの話さ」自分はそう言って、リンゴをむいていた果物ナイフで僕の身体をピッと刺した。僕はその切っ先がただただ恐ろしかった。
「そうは言うけどさ、君にとって僕はもう必要ないものなの?」僕は寂しくなった。
「・・・・・・」自分は答えない。
僕はあの直前の時を思い出していた。音のない部屋。音が剥がれ落ちていってしまった僕。でも、本当はとくん、とくんと、大切な音はずっと身体の中にあったのに。
「まだ、僕の中に僕を居させてください」僕は僕だった自分にお願いをする。
自分は、何かを考えているようだった。
「僕の中にも死がある」「え?」「僕の中の生きたいという部分はときどき死ぬ気で頑張るということでもあるそれにね、」そう言って自分は、僕を不意に温かく抱きしめてくれる。
「たったこれだけの出会いで僕らの価値観はまたごちゃごちゃに混ざり合ってしまったんだよ」
 
僕は、僕の中の優しい眠りの中についた。





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