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なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「ザ・クリエイター 創造者」観ました。

なかまくらです。

「ザ・クリエイター 創造者」観ました。



最近映画の公開情報に対するアンテナが低くなっていて見逃しそうでしたが、

なんとか滑り込みで見てきました。

監督・脚本は、

「ローグ・ワン スターウォーズストーリー」のエドワード・ギャレン監督でした。


あらすじ

AIが高度に発達し、人間の仕事を同じようにこなすことができるようになっている社会。

ところが、事故が起こり、ロサンゼルスは核爆発で消滅した。

その生き残りであるジョシュアは、AI殲滅を打ち出した西側諸国の特殊部隊として、

潜入調査をしていた。潜入先はアジアのある国で、その国には、AIの人工頭脳を開発し、

ブレイクスルーを成し遂げた開発者がいるはずだった。この人物の抹殺がジョシュアの

任務であった。

ジョシュアは、その人物の娘とみられている人物と近づき、偽装結婚をするに至ったが、

子を授かり、いつしか本当に愛するようになっていた。

しかし、特殊部隊は、潜入先に乗り込んできて、すべては滅ぼされてしまった。

失意に暮れるジョシュア。

ところが、そんなジョシュアのもとに、特殊部隊は再び協力を求めてきたのだ。

それは、西側諸国が10年の歳月をかけて開発・建造したNOMADを破壊することができる

AIロボットが開発されているという情報、そして、そのロボットがいる場所が分かった

というものだった。

死んだはずの妻の面影を見たという映像に乗せられ、

土地勘のあるジョシュアはその作戦に引き込れたのだった。


決死の作戦の末、ジョシュアは、その兵器である少女・・・アルフィーに出会う。

ジョシュアはその少女が妻のことを知っていると確信し、

案内させるために、敵地を渡っていく。

その中で、ジョシュアは、AIを守り、NOMADを破壊することを誓うことになる。

ジョシュアはその果てに、NOMADにアルフィーとともに乗り込み、破壊する。


闘いから解放されたAI達と人間たちの喜びをアルフィーは一人、

誇らしく見るのだった。



というようなお話でした。

SF超大作・・・! ですが、タイトルからにじみでるB級感。

SF作品ってなぜだかどこかB級感を漂わせてしまうのはなぜでしょうね。

この作品は、そのあたり上手に処理されていて、楽しめました。

ロードムービー的な出会いと別れの中で、アルフィーとの仲が深まっていくのも

良い感じでした。

アジアのごった返した感じは、未来になってもそんな感じなのかな、という

感じで、ロボットと共存できているのも、自然との付き合い方の思想が

反映されているのだろうなと思いました。

ひとつ気になった点は、NOMADの高度感がいまいち不明で、

地上に近いところを航行している感じもするのに、酸素がないくらい

高いところのように描かれることもある。このあたりがなんだか曖昧な感じでした。

というくらいでしょうか。

ギリギリハッピーエンドな感じで終わりましたし、

良い出来のエンタメ映画であったなと思います。

おわり。







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【映画】プリディスティネーション 観ました

なかまくらです。

【映画】プリディスティネーション 観ました。

ロバート・A・ハインラインによる短編小説『輪廻の蛇』を原作とした映画です。



あらすじ

時空を超えて犯罪を犯す爆弾魔を追う秘密の国家組織があった。

そのエージェントは、バーテンダーに身を扮して、ある時間へと飛ぶ。

バーテンダーに身の上話をする男が、まだ少女だったころ、

彼女は孤児院にいた。彼女は数奇な運命をたどって、男となり、

娘は誘拐された。


話をすべて聞いたバーテンダーは、話を切り出す。

そんな男に、組織のエージェントにならないか、と誘いに来たのだ。


男は、娘を誘拐した犯人を引き渡すことを条件にこの話に乗る。

仕事を引き継いでもらったバーテンダーは、隠居の身となる。

組織の上級エージェントであるロバートソンには、

「知らない未来が来たら、好きに生きろ」と言われた。


しかし、隠居先で、タイムマシンの機能停止処理はうまくいかず、

最後に渡された書類の中身は、爆弾魔に関する資料であった。


彼が下した決断とは・・・。



というお話でした。

これ、Youtubeで無料公開されていて、観たのですが、

大変面白いSFであったと思います。

最後までどう展開していくか読めないハラハラドキドキのSFサスペンスでした。

SFの巨匠 ロバートAハインラインの原作ですから、

ちゃんと作れば面白いのでしょうけれど、

その世界観とか、物語への引き込み方が秀逸で、

予算でどうこうしたというよりも、役者さんの演技でもっていっているところが

古びない良さで、地力を感じます。

熱量のある大変よい映画でした。





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「ウエスト・サイド・ストーリー」観ました。

なかまくらです。

2022年にリメイクされたスティーブンスピルバーグ版の

「ウエスト・サイド・ストーリー」を観ました。




仕事で必要になりそうなので、いつもは見ないタイプの映画ですが、視聴。

なぜ、見ないタイプかといえば、構想の下敷きは、シェイクスピアの

「ロミオとジュリエット」にあるそうで、え、じゃあ最後は・・・。

と思っていたからです。

さて。


ポーランド移民のジェッツ団とプエルトリコ移民のシャーク団はギャングである。

スラム街の覇権を巡って抗争を繰り返していた。ジェッツ団のリーダー、リフと

シャーク団のリーダー、ベルナルドはともに、ギャングのボスとして信頼されていた。

ベルナルドは仕事をしており、プロのボクサーとしても働いていた。

一方、ジェッツ団には、過去に相手を半殺しにしたことにより、刑務所に服役した男、

トニーがおり、リフもその強さに一目置いていた。


トニーは、服役を終えて、変わろうとしていた。

自分が何者か考え、生まれ変わろうとしていた。

そこに、リフから、ダンスパーティーへの誘いを受ける。

それはもちろん、決闘の日時を決める機会であったが、そこでトニーは、

一目ぼれをする。その彼女こそ、シャーク団のリーダーの妹、マリアだった。

許されない禁断の恋であったが、二人は惹かれあう。


永遠の愛を誓いあう二人であったが、決闘は迫る。

決闘を止めるために、その場所に駆け付けたトニーは、殺されるリフを目の当たりにして、

ベルナルドを殺してしまう。


追われるギャング達。しかし、復讐は連鎖し、

トニーもまたマリアの腕の中で息を引き取るのであった。


その遺体は、ジェッツ団、シャーク団が互いに協力し、運んでいくのであった。


というお話でした。

さすが名作で、お話としてはよくできているのですが、

不幸な方向に転がりだしたら、悪いことは立て続けに起こって、

どうにもその連鎖を止められず、話がどんどん膨らんでいってしまう、

その恐ろしさを感じる映画でした。さすが、シェイクスピアを下敷きにしただけあります。

ミュージカル映画でしたので、途中の踊りは迫力もあり、踊っているのを見ているだけで、

なかなか楽しいものでした。2時間30分ほどある映画でしたが、

ミュージカルだとダレずに観られますね。


大人になろうとしていた人たちが、ボスとして担ぎ上げられたり、約束を守るために、

罪を犯してしまうという結末へと進んでいってしまいましたが、

人種の違いや、ギャングの抗争グループの争いが、

個人と個人の関係性を妨げ、想いとは別の方向に行動させてしまうのは、

きっと今のこの時代にも共通する儘ならない問題なのだろうな、と感じるのでした。

おわり。





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「君たちはどう生きるか」観てきました。

なかまくらです。

スタジオジブリ、宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」を観てきました。



うーーーん。初めに断っておきますと、1回見ただけでは評価しにくいなぁ、という

難解な作品でした。

いえ、簡単なお話なんですよ。

端的に言うならば、

戦時下の日本で、母親を失った少年のもとに、母親そっくりの継母が現れるが、

継母と上手くいかない少年の自己理解が進んで、逃げずに生きていこうと決めるお話でした。

それだけ聞くと、えーー、それは面白くなさそうだなぁ。見に行かないでいいかなぁ、と

なりそうな本作品。CMやっていたら見に行かなかった気がします。

結論としては、(たぶん)観てよかった(と思う)。


という感じです。

(うまく説明できていない)あらすじ。

眞人は、戦時下の日本に暮らしていた。

あるとき、病院が燃えて、母親を失った。

東京から疎開した眞人少年の前にあらわれたのは、父の再婚相手で、母親の妹だった。

そっくりな継母に心を開けない眞人少年。

懸命に心を傾けてくれる継母の夏子。

眞人は学校へ行くも、馴染めず喧嘩をしてしまう。

その帰り道で、石を頭に自ら打ち付けて大きな傷を作る。

家族を心配させ、構ってもらうために? それとも、喧嘩の相手を陥れるために?


母親を忘れられない眞人少年の前に、奇妙なアオサギが現れる。

少年を待っていたというアオサギは、眞人少年をどこかへ連れ去ろうとする。

このアオサギと対決するために、眞人少年は動き出す。

ナイフを研ぎ、弓矢を作る。矢羽根はアオサギの落としていった羽根を使った。


夏子は身籠っていた。それにもかかわらず、行方不明になってしまう。

森に向かって歩いていくその姿を目撃していた眞人少年は、

大叔父が行方不明になったという離れの洋館へとたどり着く。

そこでアオサギを矢で仕留め、その正体が小ぶりな中年男であることを知る。

アオサギの案内で下の世界へ向かった眞人は、

死の祠や、転生しようとするワラワラと出会ったり、

若かりし自分の母親が世界の秩序を守ったりだとか、

インコに食べられそうになったりだとか、

いろいろな人に助けられながら、いろいろなことを体験していく。


そして、夏子さんの居る間へとたどり着く。

「あなたがいなければ・・・」

本当の気持ちを曝け出して拒絶する夏子に対して、眞人少年は、

夏子母さんと呼ぶ。ハッとする夏子。


大叔父がかつて、降ってきた隕石を囲って建てた洋館は異世界への扉となっていた。

大叔父はその世界をずっと統治してきたのだ。

大叔父は、眞人にこの世界の統治の後継者となることを求める。

ここでは、好きなように美しい世界を作ることができるのだと。

けれども、眞人は、自分で傷つけたことを告白し、

苦しい世界に戻り、生きていくことを選ぶのだった。


こうして、夏子さんと眞人は無事に元の世界に戻りましたとさ。


というお話でした。


なんというか、とってもハッピーエンド。

次々と決断を迫られる眞人少年は、正解のルートを選び続けて、

元の世界に帰ることができました。

そんなこの物語は、古典的様式を持つファンタジーだったのかもしれませんね。

構成を振り返ると、

前半が長くてしんどかったなぁ。でも、後半も次々と別の世界観の中に投げ込まれて行って、

目まぐるしく変化していくからしんどかったなぁ、と結構そういう感想。

たぶん、次にどうなるか、予想がつかないまま、

どんどん次の展開に巻き込まれていく感じで話が進んでいったからだと思います。


でも、時間がたっていつかまた見たら、なんだか素敵な物語なのかもしれないなぁ、

と思うかもしれない。そんな予感がある映画でした。

おわり。





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「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」見ました。

なかまくらです。

「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」見ました。



配信(dアニメストア ニコニコ支店)でした。

リゼロは、人気TVシリーズで、ハーフエルフの少女が王様になるための

継承戦に名乗りを上げて頑張っていくお話です。

が、主人公はスバルという転生してきた男の子。彼は、何の力もないけれど、

死ぬと、悲劇の起こる前に戻ることができる”死に戻り”の能力がある。

この映画は、TVシリーズの前日端で、魔女と恐れられたエミリアが、終焉の獣と呼ばれ、恐れられる陽気なパックと契約するまでの物語。

でした。


このアニメは、複線回収の見事さとか、謎の多さが魅力なのですが、

映画であまり話を進めるわけにはいかないのか、

謎は謎のまま過ぎていく感じでした。むしろ増えた?

氷像が森に無数にあったり、いなくなってしまった住人達だったり。

パックはなぜエミリアの近くにいたのかだったり、

パックがスバルにどことなく似ている感じがずっと気になってみたりだとか、

そんな感じなのです。本編アニメの続きが作られるのを期待するしかないようです。

そんなわけで、まあまあでした。






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