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1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」 観ました。
なかまくらです。

「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」 観ました。



シビュラシステムというAIが人間が犯罪を犯すかどうかを判定することで、

犯罪発生率を抑えて、日本だけが平和に暮らしている未来の地球の物語。

このシビュラシステムに気に入られている刑事・常守朱(つねもりあかね)は、

犯罪係数の高い捜査官を監督する監察官という立場。

シビュラシステムはこのシステムを海外にも導入し、自分の権限の範疇を広げて、

自身を成長させようとしている。今回の映画では、ストロンスカヤ文書という理論が

登場する。この理論によれば、紛争係数(紛争が起こりそうかどうかを識別する)

を測定することができるという。これを手に入れようとする2つの勢力が争う。

また、同時に、法務省が解体され、治安維持はシビュラシステムに任せればよい、

という議論が活発に行われていた。

常森朱は、AIと人間の共生こそが大切であると信じ、その想いを全うするために、

動く。TVシリーズの第3シーズンでは、常森朱は、公安局をやめていた。

その結末へ至った理由とは・・・というようなお話でした。


これまでずっと活躍していた大切な人がどんどん死んでいってしまう印象でした。

人間がAIにすべてを任せてしまえば、すごく楽なのかもしれませんが、

同時に人間は狡猾な生き物で、必ずシステムの抜け道を探す。

それに最初に気づくのは人間で、対処するのも人間。

そのあとに修正することはAIにもできるけれども、

そもそも、この作品に登場するシビュラシステムというAIは、

人間的な葛藤をよく理解しているし、その行動をも理解しつつ、

その失敗を人間がどう乗り越えるかを観察し、自らの成長へと転化しているような、

そんな余裕さえうかがえる恐ろしいAIなのです。

でも、人類の統治に影響を与えるようなAIがもし現れたとしたら、

そういう類のものなのかもしれないな、と思うのでした。

おわり。





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