1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「仮面ライダーファイズ パラダイス・リゲインド」観ました。

なかまくらです。

少し前ですが、久しぶりの休日に3本、映画を観てきました。

順に感想でも。

まずは、「仮面ライダーファイズ パラダイス・リゲインド」観ました。

TVシリーズ放映20周年を記念して作られた作品でした。

あらすじ。

乾巧が崩壊しそうな身体を最後に、姿を消してしばらく時間が経った。

洗濯屋を続けていた真里と何故か生き延びていた草加は、

死後に怪物として人間が生まれ変わった姿であるオルフェノクの保護活動をしていた。

オルフェノクである海堂のラーメン店で働くオルフェノクたち。

政府に駆除対象とされるオルフェノクを守ろうとするのだが、

そこに、スマートブレインの社長の北崎望と新型の仮面ライダー ミューズが登場する。

まさに仲間のオルフェノクが殺されようとするとき、乾巧が、

スマートブレインのライダーとして登場する。


動揺する真里や海堂、草加たち。

人類とオルフェノクの共生という理想を抱き、戦ってきた乾巧はどこへいってしまったのか。

乾は死の際に立ち、もうどうでもよくなってしまったのだと告白する。


しかし、ミューズの策謀によって、最愛の真里までがオルフェノクとなってしまったとき、

乾巧はもう一度、ファイズとして立ちあがり戦うことを決意する。


そこに立ちふさがるのは、

北崎と草加(ふたりはなんと政府が派遣したアンドロイドだったのだ!)

旧式のファイズギアで2人からの猛攻を退け、一同はひと時の平穏を取り戻すのだった。



というお話でした。脚本は井上敏樹さん。

特撮界の巨匠が手掛けた安定感のある構成でした。

こういうのでいいんだよ、こういうので。

というのを、見せてもらえた満足感がありました。

それにしても、ファイズという作品は、私としては何とも言えない作品なのです。

TVシリーズで、人類との共存を望んでいた木場がオルフェノクとして生きることを

決意したりとか、乾巧が実はオルフェノクであったことが発覚したりとか、

衝撃的な出来事が多く、大どんでん返しのストーリーの読めなさや、

オルフェノク側のあり様が描かれていることが印象的な作品でしたが、

その一方で、乾巧という主人公の人間の信念というものがほとんど描かれていない

作品だなぁと思っておりました。

TVシリーズの最後に、啓太郎が、「世界中の洗濯ものを真っ白にしたい」

というようなことを言ったときに、乾も同じようなことを言って終わるのが、

特に印象的で、乾巧は、信念で動いているヒーローという感じじゃないなぁと。

真里を大切に思うという気持ちで行動する、個人に対する愛を持ったヒーローなんだな、と。

そう思っていた私が、この映画を見て、それはやはりそうで、

乾巧は敵側で登場してみたり、真里が危険になると、立場をコロッと変えたりする、

そういう人間的というか、弱い人間なんだな、と

そうやって描かれているんだろうな、と認識して、なんだかすごく納得しました。

そういう主人公だっていてもいいのかもしれないな、と答え合わせのような、

そういう作品でした。


おわり。





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