なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)
という本を読みました。まず、すごく良い本でした。
筆者の先生は、2月に広島に講演会に来てくださった先生で、
有名な小学校の先生なのだそうです。
印象に残ったのは、
教育は、「フリ」「オチ」「フォロー」からなっていて、
「オチ」は生徒が勝手に失敗して、面白がるから、
教師は「面白いフリ」と「フォロー」をしてやればよい、という考え方。
これは、「お笑い」だけでなく、教育全般に言えることである、とこの本では言っています。
また、「厳しく叱る」ことを子どもたちは嫌っていない、ということを読み、
ああ、そうなんだ、そうなんだろうな、と思いました。
さらに、「当たり前のことを当たり前にさせる」ということを筆者は繰り返し言っており、
それが中村先生にとって、学級づくりのポイントなんだろうな、と感じました。
私の場合、スイミングとの関連でどうしても考えてしまいます。
まず、基本的なルールを徹底する。
待機は座って待つ。泳ぎ着いたら上がって待つ。
スタートは5秒間隔etc...
そういうルールを徹底する。勉強するのはそれからだ。
ああ、一緒だな、と。共感しましたし、それを学校で実践している先生がいらっしゃることに感動しました。
おわり。
なかまくらです。
もうすぐ私のアルバイトも終わりです。
特にここ3年くらいは、後輩に教育学部の子がいたことも相まって、
教育ということを意識したレッスンをしてきた気がします。
スイミングコーチに与えられた方法は、
補助・矯正:浮力などを加えて正しい形を取りやすくする。直接触って、正しい形に動かす。
言葉かけ:言葉をかけることによって、ポイントを子どもに伝え、意識させる。
道具:ビート版、ヘルパー、パドルなど。泳ぎを補助する。
模範泳法:実際に泳ぎをみせて、イメージさせる。
誉める:ほめて伸ばす。
練習項目:練習項目を工夫し、泳ぎのポイントを絞って練習させる。
パッと思いつくのはこういう感じです。
で。
今の私の考え。
言葉かけが一番使える。 矯正が一番使えない。
どんな時に泳ぎが一番上達するかと言ったら、子どもが主体的に泳いでいるときだと感じます。
言葉かけが一番これに近く、矯正がよく使ってしまうのにこれから遠い。
進級テストが近づくと、急にやる気を出す子がいます(笑)。
すると、ちゃんとメキメキ上達するんですよね。
「どこか悪いところはなかった?」って、聞いてくるのです。
「ここを直すともっと上手だね!」と言うと、「わかった!」と言って、それを直してくるのです。
子どもが自分で課題を意識し、その解決を目指しているときの上達は素晴らしいです。
だから、一番は言葉かけ。
子どもに、問題点を意識させること。
もちろん、やる気を出させるためには、できたことをどんどん誉めてやらねばなりません。
だから、誉めるのもすごく大事。言葉かけに並ぶくらい大事。
この子どもに問題を意識させる方法としてもうひとつ非常に重要なのが、
模範泳法。模範泳法っていうと、きれいに泳げているのを見せるイメージですから、
私が今から言おうとしているのとはちょっと違うのかもしれません。
私がオススメするのは、子どもの「今の泳ぎ」と、「目標とする泳ぎ」を両方見せてやることです。
更に言うなら、オーバーにやること。ここが違うな、と子どもが見て分かるくらいに。
「目標とする泳ぎ」は、今のコーチである私が泳げる泳ぎではなく、
その子が目指すべき泳ぎであるということも気を付けないといけません。
最後に、もうひとつだけ取り上げるのは、練習項目です。
すべての項目で、子どもに意識させることができればそれは素晴らしいですが、
私には難しい。子どもにそこまでの集中力を求められるレッスンはまだできていません。
そこで、狙いをコーチの側で勝手に持ち、練習させる項目もあるように思います。
例えば、板キック。板キックは、一旦出来るようになっても、延々とタイム級になったってやり続けます。
これは、キックというのは一朝一夕でできるものではなく、
徐々にしなやかに無駄のないキックになるのですね。さらにいえば、
進級テストの練習項目を最後まで頑張って練習できるための体力作りという意味合いがあります。
もうひとつ例を出すと、ぶくぶくジャンプという練習があります。
潜ったときには鼻から息を出す。プールの底を蹴って浮かび上がってきたら口から息を吸う。
これだけですが、これは、クロールの息継ぎの練習なのです。さらに、肺活量を鍛える練習でもありますし、
万が一練習途中で溺れてしまった場合に、
コーチが気付くまでの数秒間をなんとか頑張ってもらうためのものだとも思っています。
こんな多様な目的がありつつも練習する項目は、基礎力であり、
いざ子どもが頑張ろうって、思ったときに頑張れるための力であるわけです。
ああ、どうにも似ていると思うのです。
この経験が、いつか私が教壇に立つことが叶った時に役に立つといいなぁ、と思い、
ここに書き記したわけです。
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