とある放課後・・・。
「江戸にもっていける道具、何がいいだろう?」
「「どろーん?」」
「ほら、伊能忠敬もそうしたら歩かなくて良かったわけで」
「まさかの伊能忠敬、失職(笑)」
「電気って便利ですねぇ・・・」
「いっそのこと、もう、平賀源内持っていけばいいんじゃないですか?」
「いや、平賀源内、現地に行けばいるから!」
「あ、じゃあ、平賀源内を探すための道具を・・・」
「そうしたら、電気使えますもんね!」
「レベル3の武器が開放された! みたいな感じですね(笑)」
「当時、ライデン瓶なかったはずですからね(※間違いで、ライデン瓶は、エレキテルにも搭載されていた)」
「ライデン瓶?」
「コンデンサーみたいなやつです」
「へぇ~」
「そういえば、電気といえば、雷雲に凧を上げて、電気を集めた人、いませんでしたっけ?」
「いましたね。フラン・・・なんだっけな?」
「フラン? フランソワ? フランケン?」
「あ、フランクリン」
「それだっ!」
「ベンジャミン・フランクリンだね、ほら、世界史の資料集に載ってるよ」
「さすが資料集! すごい!」
「あ、見たいです!!」
「あー、この絵ですよ。そうそう」
「でも、この人が電流の向きを間違えたから、電子をマイナスにして、マイナスのものが動く方向の逆向きに電流が流れるなんていう、ややこしいことに・・・!」
「はぁー」
「時は金なり、ってこの人の言葉だったんですね~」
「この人は天才だよ。政治家としても活躍したし、フランス革命とかにも関わってるからね」
「でも、電流の向きは間違えたんですよね」
「いや、許してやりましょうよ!笑」
・・・という今日の、職員室の放課後の会話。
いろんな分野の人がいるって、なんて面白いんでしょうね。
高校生に、こういう学びを提供できないものかなぁ。