なかまくらです。
静岡大学演劇部「笑顔の日」を観てきました。
どうしても、お芝居が見たくて、どっかでやっていないかな?
とネットで検索したら出てきました。行きました。
すごい良くも悪くもなく・・・まあまあでした。
あらすじ。
嘘をついていい日「エイプリルフール」があるように、
嘘をついてはいけない日を制定してみたらどうだろうか?
そんなことを500年前の日本人は考えた。
それが、どう間違ったのか、500年後、日本人のDNAには、
本当に嘘の付けない日として刻み込まれてしまっていた!?
そんな、誰もが他人と話したくない日に、出席日数が足りなくて
学校に登校してきた二人は、なんと、美術館の見学に行くことに。
そこで、しょーじき昔からよく価値の分からなかった名画と言われる作品に
館長から、コメントを求められる。
そして、そこに現れる絵画を心から愛する美少女。
ところが、美少女は、毎日が「笑顔の日」になって、
嘘を吐く人がいない世界になればいいな、なんて言い出す。
そんなお話でした。
こってこてのコメディーでした。
あれを思い出しましたね。「キノの旅」です。
「キノの旅」の中に、相手の思っていることがわかる薬を飲んでしまって、
誰ともうまく人間関係が築けなくなってしまった国があったのです。
スタート地点は一緒ですが、コメディーにするとこうなるよ!
という感じで、男子高校生ふたりの掛け合いはなかなか楽しい感じでした。
先生役のジャージの彼はちょいちょいセリフが飛びそうになってひやひや。
コメディは、それこそ、テンポ命なんだなぁって、改めて思いました。
美少女は、声、枯れてました。もうちょっと芯のある声だといいですね。
ラーメン屋の店主は、セリフは少なかったけれども、
独特のしゃべりの雰囲気を持っていました。
一番好きだったのは、美術館の館長ですね。表情がいい。
プロジェクターで、美術品の画像をスクリーンに映していましたが、
なぜか、ステージの横で、そのたびごとに、お客さんの視線が、ステージから消える。
これは残念でした。舞台の背景が白かったので、そこに映せばよかったのでは?
脚本はオリジナルということのようでしたが、構成はなかなか良い感じですが、
コメディーとして振り切れるには盛り上がりが足りないかなぁ、と思いました。
ちょっと笑えるくらい。もっとぼんぼんほしい。
そのために、シリアスなシーンが苦しい。そして、ちょっと長く感じてしまう。
そんな感じでした。
あとは、舞台装置ですね。
もうちょっと頑張ったほうがいいんじゃないかなぁと思いました。
最後にちょっとだけ出てくるラーメン屋だけやたら力はいっていましたが、
出番短いし。
ちょっと前に高校演劇を西部で観たわけですが、そっちのほうが、レベル高かったなぁ、
という印象です。まあ、一度しか見ていないので、表面的な評価にしかなりませんが、
頑張ってほしいですね、静大演劇部。
おわり。