なかまくらです。
「奴隷に鍛えられる異世界生活」読みました。
10年来の親交がある知人が、「小説家デビューしましたよ!」
と連絡をくれたので、久しぶりにライトノベルを購入しました。
あらすじ。
主人公の真也は、現実世界で天涯孤独の身となり、自殺を決意する。
ところが、死んだと思った瞬間に、異世界に召喚される。
ところが、召喚といえば、【勇者】とか【聖女】とか、なんかそういう
優れた才能を発揮して、世界を救うことができそうな感じの能力が付与されるのが
定番。けれども、真也は【愚道者】というよくわからないスキルで、
武器の装備もできないというものだった。
歓迎は一転して、投獄。毒を盛られて衰弱死を待つばかりだった。
召喚された異世界でも必要とされないことに絶望する真也。
それを救ったのは、形ばかりの奴隷として与えられた呪われて瀕死の少女ファスであった。
さらに、蜘蛛のフクさんも仲間に加わって、3人は、生き延びるために、それぞれが
精一杯、鍛えていくことにする。
貴族の方針に不満を持っていた騎士団長のギースの計らいもあり、
真也は死を待つまでの間、戦闘の修練を積むことになる。
そして、拳士としての【拳骨】【掴む】【ふんばる】といった、
地味なスキルを最大限に生かす方法を見出していく。
そして、いろいろあってたどり着いた帝都では、
実は転生されたのは自分だけではなく、同じ学校から何人も召喚されていたことや、
その中でもいろいろと面倒なことになっていることを知る。
そして、真也は意図せずして初めてのダンジョンに挑むことになる。
というような1巻でした。
面白かったですね。
レベルを上げて能力をどう振り分けようかな、とかそういう、ゲームとかが好きな人は、
はまるお話だと思います。とにかく修業パートがひたすら続きます。
突然のパワーアップとかではないので、勝利にも敗北にも納得感があるのが良いです。
そして、ダンジョンでもまさかの修業パートがあるという・・・笑
しかしそれが、登場人物たちの心境の変化や、スキルの獲得、レベルの開示など、
いい感じの緩急と按配で描かれているので、
飽きることなく、最後まで一気に読んでしまいました。
次巻も楽しみです。