忍者ブログ
なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

                      
なかまくらです。

4ヶ月前から抱えていた学校行事がついに金曜日に終わりました。

反省ばかりの行事の準備でしたが、なんとかかんとか。

学年全体を動かす仕事って大変だなぁと思ったのでした。

その中で、例によって、もう仕事があり過ぎて、どこから手をつけたらいいのか・・・

といういつものパターンにはまって、周りの先生に迷惑をかけまくりました、うーん。

こういうのは、時間を作って、はじめにやることリスト&工程表を作ることが大切だなと

改めて思い知らされました。

「何か手伝おうか?」といわれたときに、「ええっと、えっと・・・」なんてなっていたら、

最早お手上げ! ですね。助けてもらうことの難しさよ。

垂らされたロープにつかまる握力がある内に助けてもらうことの難しさときたら・・・。

そのときに、工程表があれば、これがここまで出来ていて・・・みたいな、

そんな役割分担が出来るはずなのです。フォーマット、どこかにないかな、作ろうかな。

とまあ、そんな風に思うこともありました。でも、終わってみると、こんな風に思います。

私の好きな小野不由美さんの「十二国記」という作品のシリーズの中で、

人を喰らう妖魔の生息する地域を渡る物語があるんですね。

その物語の中で、主人公はボディーガードを雇うわけです。そのボディーガードに、

主人公は、自分以外も助けてほしいと言い、それを断られます。

初めはその真意を掴めなかった主人公でしたが、やがて、それを理解します。

ここでは、余裕のあるものなんていなくて、ほんの少し余裕のあるものでも、

自分とその一人を助けるので精一杯なんだって。そう気付くのです。

ああ、この本に出会ったのは、私が中学生の時でしたが、

今になっても、本当に出会えて良かった、と思える作品です。

私の人生の指南書のような役割を果たしているように思います。

どうしたって、自分が苦しいとき、自分がこんなに苦しいのにって、思いがちですが、

隣の人は、もっと苦しい顔をしていないかな・・・って、なぜ見てやれないんでしょうね。

そういうことが出来る人間になりたいなあと思うのでした。

今年の目標は、何でも一人で出来るようになること、にしようかな、と

今、考えています。それが一人前ってこと。それが出来るようになって、

初めて、助けてもらうステージに立てるんじゃないかって、そんな風に思います。


まあ、ともかく、何度か家に帰ったら日が変わっていたなんてことを通り過ぎて達成した

イベントでしたが、・・・うーーん、とりあえず「お疲れ様」、って誰か私に言って(笑

拍手[3回]

PR
                      
なかまくらです。

どこかで頑張っている誰かの参考になればというわけで、

今日は一寸つまらない話を。

#1

昨年の9月くらいから、公私ともにうまくいかない日々が続きまして、

共倒れになりそうになりました。

一時期は、音がストレスになってしまって、テレビはもちろん駄目だし、

家の前の道を通る車の音も駄目。そんな感じでした。

さらに、光が駄目で、部屋でも豆球だけ過ごしたりとか、そんな感じでした。

行く先々で死んでしまうシミュレーションをしたりとか、もうね(苦笑

でも、とにかく仕事を辞めたらそれこそどうにもならなくなるので、

職場では平然とした顔で仕事をして、家に帰ったらずぅーーん、みたいな。

普通、うつ病って、仕事に行けなくなる病気ってイメージだったし、

たぶん自分はそうじゃないんだろうって、そう言い聞かせて出勤していました。


#2

平気なように仕事をしても、効率はすごく下がるもので、

夜の9時頃、職員室で一人で残って仕事をしていて、なんだか

どうやって家に帰ったらいいか分からなくなってしまって、

ああ、これは本格的にマズいぞ・・・。とようやくどうにかしようと思い立ったのでした。


#3

とにかく、本を読んでみる。

「うつの常識、じつは非常識 (ディスカヴァー携書)」



この本の主張は3つ。

本書の主張は3つ。 

① 7時間睡眠 
② 起床時間の固定 
③ 断酒 

とにかく、どうすればいいか分からなかった私は、これを実行に移してみることに。

とにかく、早く寝る。今まで9時を超えても仕事していましたが、

8時には必ず帰る。そして、9時には寝る・・・とはいえ、

9時をちょっと超えても別にいい。9時を目標にしていれば、

9時30分には寝れるじゃない。

それで、6時30分まで寝る。・・・9時間睡眠。

毎日これをやりました・・・というか、今もやっています。

本によれば、8時間というのはあくまで目安で、

7時間で安定する人もいるし、9時間寝て初めて安定する人もいるみたいです。

私は9時間寝ると、とっても安定するようでした。

朝はよく寝ているので、なんだかんだ6時30位になると自然に目が覚めるようになりました。

それから、断酒。

お酒は普段から飲む習慣はなかったのですが、精神安定剤を飲むために一切やめました。

とはいえ、普段は薬を飲みませんが、もし、飲みたくなったときに、お酒を飲んでたら

飲めないので、お酒を飲まないことが安心感につながっている気がします。

あとは、お米をよく食べるようにしました。パンを食べない。

お米をできるだけ食べています。

#4

教職員の福利厚生ってありがたいって、初めて思いました。

県の担当になっている臨床心理士のカウンセラーの先生に予約を取って、

1ヶ月くらいの待ち期間で、相談することが出来ました。

相談でアドバイスされたことは2つ。

①毎月の楽しみを決めて実行すること(これが来週あるから頑張ろうってなる

②お守りを持つこと(苦しいときは忍ばせたそれを握ったり、匂いを嗅いだりする

なにより、話を聞いてもらっただけで、すごく心が解れた気がしました。


#5

今年2月には、少し元気が出てきたので、市民ミュージカルに参加しました。

毎週、週末の練習が楽しみで仕事にメリハリが出てきました。

2月はいやなこともありましたが、すごく楽しかった印象があります。


#6

3月は年度末ということで仕事がものっすごいありました。

とにかく、生活習慣と食事を維持。早寝早起&食事。

これを守って乗り切りました。


#7

そんなわけで、完全に立ち直ったか? といわれれば、

まー、これ以上良くはならないかな? というところまではきた、という感じです。

仕事が一辺に降ってくると、一寸パニックになりますが、

まあ、思うに、最初からそうだったんじゃないかって、そう思うことにしました。

そんなに昔から要領がいい方じゃなかったし、自分にもそういう障害の特性が

少しあるのかなって。これまでは、それでも余裕があったから、見えないで来たけれど、

その特性が、顔を覗かせたのかなって。

よくある話で、水泳をやめて、肺活量が下がって、

初めて自分が喘息だったことを知る人っているみたいです。

だから、喘息とあんまり変わらない。上手につきあっていくしかないかなって。

そう思うと、できないことは当たり前って感じがしてきて、

まあそれでも頑張ってみようって、そう思って、今はやっているわけです。


どこかで頑張っている誰かの参考になればというわけで、

一寸つまらない話をしました。

拍手[5回]

                      
なかまくらです。来週から授業が始まります。

今年度は3年ぶりに化学基礎を教えることになりまして、

悩みに悩んでおります。どうやって授業をしたらいいんだ・・・?

なかまくらは、昨年度の1年間、文部科学省が推進する新しい形の授業・・・

・・・アクティブラーニング型授業というものに取り組んでおりました。

これについては、また元気なときにレポートしますが、

ともかく、

生徒は座って、前を向いて、
私が黒板に知識を書いて、説明して、

という形式の授業をやめよう。あるいはできるだけ少なくしようという試みをしたのです。

じゃあ、化学基礎はどうするの? ということで、方法を考えているわけですが、

物理に比べて、化学は覚えることがどうしても多い。

それをどうやって、教えずに、教えるのか・・・。

最早哲学の問いの様相です。

ところが、目的地はわりとはっきりとしていて、

これを理解できれば今日の授業はOKみたいな。

これはブレてはいけない。けれども、そこに至る道は無数にあって、

どの道を通ることが、生徒にとって最も後から活きてくる道になるのか。

これを考えることが授業作りであり、ひいては教育というものだなぁと感じています。

朧気に姿は見えているのですが、ピントが合わないそれに目を凝らしている日々です。

授業は来週から・・・うーーん、うーん、うん。まだ悩めるね。

拍手[1回]

                      
なかまくらです。

仕事が終わらない!!

夜の職員室で一人、過ごすことが最近多いです。

仕事の4割くらいは、部活動のこと。

仕事の2割くらいは、クラスのこと。

仕事の2割くらいは、進路担当なので、進路のこと。

仕事の2割くらいは、授業と授業準備のこと。

最近はだいたい、こんな割合でやっています。

今年度は、新規採用の先生が部活動の副顧問についてくれまして、

意気軒昂な素敵な先生でしたが、残念ながら、私の力不足で、

副顧問の存在すら重荷になってしまっていました。

今回、年度末と言うことで、ようやく人事が決まってきたわけですが、

それに伴って、副顧問の先生も今年度は相当苦しかったようで、

なかまくらとはやっていけないかな、と思っていたことが分かったのでした。

後進を育てるなんて、そんな驕った考え方をしてしまっていたのかな?

なんて、今更の反省。

自分ばっかり仕事してるなぁ、と思うとすごくつらいし、相手を憎んでしまいますよね。

なんという悪循環。人に嫌われるのはつらいなあ・・・。

それと、舞台監督はいっぱいいっぱいじゃいけないんですよね。

指示を出す人間には、余裕が必要。

もしも、ふたりで「いっぱい」「いっぱい」「いっぱい」「いっぱい」

くらいの仕事があったら、

私「いっぱい」
副「いっぱい」「いっぱい」「いっぱい」

くらいの割合で振っといて、副顧問の先生が、「すみません、終わらなかったです!」

ってことになったら、あとは引き受けますよ~。

とそんな感じで分担するべきだったのかなと。

そうしたら、

私「いつもたくさん仕事してもらってありがたいなあ」
副「どうにもならないときは、いつも助けてくれる」

みたいな、好循環が生まれたかもしれないのにね。



この部活動、半分好きでやっているつもりでここまできました。

一生懸命やっている姿は、すごく応援したくなる。

だけど、ちょっと最近しんどいなあと思うことが多い。

それも含めて、口に含めないといけないのは承知のことですが、

もう半分について考えないではいられない。

半分好きでやっていて、残り半分は・・・?

それはもう、仕事でしょう。

残り半分は、仕事だから仕方がなくやっている。

その半分が不平と不満を言っているように思います。


これ、半分の量じゃねえよって。


プライベートは全然できないし、仕事終わらないし、

生徒には、あの先生は全然部活の仕事してくれないって言われている(ようだ)し、

それを含めて眺めたときに、自分の覚悟が半分だったような気すら覚えてくる。

・・・・・・

好循環の道筋を探しています。

拍手[0回]

                      
なかまくらです。

少し前に書いたものですが。

超短編小説会の祭り参加作品です。

「天の尖り」もよろしくね(HPに掲載中)。

それではどうぞ。

「竜刻草」

                     2017.1.7
                     さく・なかまくら


 #1.招待

「姫さまぁああああっ!」

どたどたと縁側を走ってくる足音に溜め息が漏れた。

昨日は、「戸棚のあんぱんが無くなった」

一昨日は、「ビスケットが食べたい」

でも、今日はちょっと違ったのだ。

 

ある真夏の雪の夜。浴衣姿で隣にはちょっと冴えないけどまあいいかなっていうボーイフレンドがいて、二人の絡ませた指の間に金魚の水袋がくったりと提げられていた。

花火が真っ暗な夜空に開花し、竜を形作る。その竜があろうことか、こちらに近づいてきた。ああ、ずいぶんと凝った趣向ね、と一瞬暢気に考え、その間に飲み込まれた。あの夜。

気が付いたら、姫様として眠っていて、ボーイフレンドはいなかった。

 

「姫さま、妙な格好をした若者がっ!」そのボーイフレンドが3か月経ってようやく見つかった。

 

#2.時渡り

「時渡りの病だな」 医者が観念したように言う。

「時渡りって?」 表情なく目を開けたままのボーイフレンドを私は見ていた。

「ご冗談を。父君を亡くしておいて・・・」

「馬鹿もの、そういう病なのだ」 壮年の家臣が若い部下を驚いたようにたしなめた。

時渡りとは、次第に存在が忘れられていく現象だという。それは、未来と過去――時間軸の方向に存在がぶれていき、やがて無限に広がる時間の中に一様に分布するようになるのだという。死体も残らず、記憶にも残らず、すっかりと消えてしまう・・・。

「それって神様になるってことなんじゃないかな」って、私はそっと思った。

 

#3.竜の麓に

「姫、此のものを救う覚悟はおありですか・・・」 壮年の家臣は、私に尋ねる。

「ええ・・・そうね。できるなら」 家臣はまっすぐ私の目を見ていて、私は思わず目を伏せた。

「まだヒトが竜に触れることが出来ていた時代を生きていたものとして、姫さまを諫めなければなりますまい」

「竜・・・?」 神様がいて、竜がいる。ならば私はヒトでいいのだろうか、と疑問が浮かぶ。

「あれはヒトが時間を生きる以上、決して分かり合えないのですよ。触れても何も伝わってこない。生き物ではないのです」

時渡りを始めると、時の曝露によって皮膚が鱗状に変化していく。鱗が定着すれば、竜になり世界に還る。もし、鱗が定着しなければ、剥がれた鱗の内側には何も残らない。彼は消えてしまうだろう。

「姫さま、竜刻草をご存知ですか」

家臣たちが何故か心持ち、後退りした。

「姫さま・・・竜の呼気毒は強力であり、ヒトの身ではひとたまりもありません。ひと度、竜訪を受ければ村は壊滅を免れない。そんな毒なのです」

しかし、竜刻草は竜のうろこに反射した光でのみ育つという植物だという。竜に遭わずに得られる植物ではないだろう。

竜がヒトから生まれ、ヒトを害するのは、一体どうしてなのだろう。

 

#4.邂逅

「いいわ、私が行くわ」 一度言葉が出れば、結論は初めから決まっていた。

「これが今は昔の竹取物語なら、5人の王子様を遣わせたのね。実際そうだったのかも」

「でも、私はイマドキなの。ずっと未来の時代はねぇ、女の子が強いのよ」そう言って驚くおじさん達にウインクをして見せた。もともと私は姫ではないし、彼はヒトで竜ではないのだ。

城を出て、村を抜け、森を抜け、山道を登っていくと、草木の色が変わっていく。春色、夏色、秋色、冬色。これらが雑(ま)ぜこぜになって、やがて時間と空間が判別できなくなる。未知なる竜の世界に近づいていく実感があった。

どこか遠くの、とても近い彼方で、空気を震わせる咆哮が聞こえた。

思わず立ち止まり、瞬き。すると、目の前の空間に巨大な竜が悠然と佇んでいた。目は優しくこちらを見ている。体温がないのか、伝わってくる熱を感じなかった。

そして、何故だか不思議と分かった。

「竜になったんだね、おめでとう」 こちらに親しみを持っているような表情だった。

「でも、そんなにあなたのためにって思ったわけじゃないの。なんとなくなのよ、なんとなく・・・気が少し向いただけ」 私が聞かれてもいない言い訳を口にすると、彼は応じるように口を開いて息を吐き出した。お互いに息を潜めていたことに私は気づく。

少しクラクラとするその吐息に私は家臣の言葉を思い出す。

「ヒトはもはや、竜に近づくことさえできないのですぞ」

私は、竜に手を伸ばす。それでもそれは、ヒトが竜と別れ、異なる価値観を生きると決めた。それだけのことで、ただ互いを認め生きていくことだってできるはずなのに。

彼の冷たい鱗に触れて、私はふっと目を閉じた。

 

#5.帰還

気が付けば、花火は散り、残響が空間を震わせていた。

後日、水槽の中に移した金魚の中に鯉の稚魚が混じっていると気が付いたのは彼だった。

私達は、小さなアパートの一室で顔を見合わせて笑った。

互いの命の輝きを見つめていた。

拍手[0回]

カレンダー
04 2017/05 06
S M T W T F S
1 2 4 5 6
7 8 9 10 11 12
14 15 16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27
29 30 31
フリーエリア
ブクログ

プロフィール
HN:
なかまくら
年齢:
28
性別:
非公開
誕生日:
1988/08/12
趣味:
創作活動全般あと、水泳
ブログ内検索

material:ふわふわ。り  template:ゆずろぐ

忍者ブログ [PR]