なかまくらです。
「きみの色」観ました。
あらすじ
主人公のトツ子は、全寮制のミッションスクールに通っている。ぽっちゃり系の女の子。
彼女は、人が色で見えていた。
彼女は、キミという綺麗な青色をもつ同級生に出会う。
そして、キミが練習していたギターを通して、ルイという少年とも出会う。
3人はバンドを組んで、練習して、学園祭で発表する、という内容。
なんとなくバレエを辞めてしまったトツ子、学校を辞めたことを言い出せないキミ、
医学部への進学を期待されているルイ。3人のなんとなくもやもやしている問題を
抱えながら、3人はそれぞれ、結末へと進んでいく。
曲を作って、練習して、学園祭では登場してきたいろいろな登場人物たちが、
楽しく踊ったり、笑ったり、彼女らの作りあげた音楽を楽しむのだった。
というお話でした。
すごく大変な事件が起こったりもせず、彼女らの日常ベースで物語が進んでいきます。
悩んでいることがあっても、それなりに日常をそれぞれがこなしていくところが、
リアリティがあると感じました。
監督は「聲の形」「けいおん!」の山田尚子監督。
この中で登場する、二ーバーの祈り
「変えることのできないものを 受け入れるだけの 心の平穏をお与えください」
という言葉は、この映画の雰囲気を象徴するような言葉で、
自分がすごく勇気があって、その勇気で物語が大きく展開していくのではなくて、
人との出会いの中で、心の平穏が増えていき、
それが結果的に、少し大きな一歩を踏み出すことができていく。
そういう、直接的じゃないメッセージが、じんわりと伝わってきました。
最後のバンドの演奏する場面もなかなかロックでかっこいい感じで、
ここまでの映画の物語が浮かび上がってきて、グッとくるものがありました。
良い映画でした。
おわり。