なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)
なかまくらです。
『009 RE:CYBORG』 観ました。ネタバレ注意。
ふむ。
あらすじ。
爆弾テロが世界中で多発する中、
高校生の島村ジョーは、『彼の声』に感化され、爆弾テロを起こそうと計画していた。
その姿を見ているふたりのゼロゼロナンバーのサイボーグがいた。
003 フランソワーズ 005 ジェロニモ であった。
彼女らは、再び彼らの力が必要なときのために、
009である島村ジョーの記憶を呼び覚ましに来たのであった。
009として復活した島村ジョーは、爆破テロを起こそうとしていたことから、
ゼロゼロナンバーサイボーグの生みの親にして、指揮を執っていたギルモア博士から疑われる。
さらに、博士が、爆破テロの黒幕と睨んだ組織NSAには、002 ジェット・リンク が所属しているのだった。
世界中から集まってくるゼロゼロナンバーサイボーグの何人かは、『彼の声』に近づき、
消息を絶ってしまっていた。007 グレート・ブリテン 008 ピュンマ らであった。
彼らの残した情報の中に、『彼の声』に関する記述と、『天使の化石』があった。
『彼の声』を聴いたものは、頭の中にそれが聞こえたといい、世界をやり直すのだと言う。
そんな中、事件は起こる。アメリカ空軍の戦闘機が消息を絶ったという。
爆撃を阻止するべく、博士の静止を振り切り、止めに向かう009、そこには、002の姿もあった。
しかし、核ミサイルは都市を破壊し、衛星画像に捉えられた二人の姿から、
その濡れ衣を着せられることになってしまう。攻撃を受けるギルモア博士の基地となっている邸宅。
ゼロゼロナンバーサイボーグたちは、基地を死守し、さらに、消息を絶った原子力潜水艦の核ミサイルを止めるため、二手に分かれ、戦いに挑むのであった。
**
というようなお話でした。
ふむ。5点満点でいったら、4点 というところでした。
まず、最初の009の復活のシーンがめちゃめちゃかっこいい。加速装置の描写が素晴らしい。
で、展開もなかなかに面白い。
テーマはやたらと壮大で、
『神』 という存在、『人類の起源』 をとらえようとする宗教的・思想的な側面が強い作品でした。
それに対しては、考察がわりと丁寧に描かれているように感じました。でも、尺足らず?
キャラクターは9人のサイボーグを活躍させようと頑張っていましたが、予備知識があったほうが楽しめそうです。
で、しかし、ラストシーンはいただけない。。ラストがちょっと、台無し、ってぐらいにひどい。
『犠牲』 という思想はなかったのか。『善』 は報われなければならないのか。
モーゼは預言者として生涯を終えることはなく、旅の途中でその任を解かれ、置いて行かれたはずです。
なんというか、サイボーグの活躍を楽しみにしている人間に、理屈のない奇跡ほど浅はかに見えるものはないのだと思う。その点をもうちょっと考えてほしかった。
ちょっと浅はかで、キャラクターを殺せないとか、そういう類の大人の事情を感じました。
(追記:肯定的にとらえているコメントと、監督のtwitterでのコメントをネット上で拾ったので転載)
※
「あれは奇跡を描いたのではなく、死にかけた278
どう解釈するかは各人にお任せします。
うーむ、なんか納得できない・・・笑。
ガンダムSEEDで、爆発しちゃったけど、コックピット頑丈で生きてたよ! とか、
ロックマンX5で、スペースシャトルで激突したけど、直前で脱出して、地球に落下して、傷を癒したよ!
の方が、まだ説得力がある・・・笑。
でもおそらく、監督は、あのラストシーンは本当に起こったことかどうかはわからないですよ、
ということだから、納得はしなくていいんでしょう、きっと。
ただ、どうとらえるか、という、ことなのかな。ふう・・・ん。
とはいえ、全編を通じて、スタイリッシュな出来の作品でした。アクションがいいね!
なんと、全編CGで作られているということで、CGアニメというやつの挑戦が行われているわけですが、
まだまだだな・・・・・・という感じでした。
ゲームのように、リアルな映画のような感じにしたいのか、それともアニメのようにしたいのか
課題と感じたのは、以下の点。
・ ぬるぬる動く・・・ぬるぬる動きます。演劇的な動き。オーバーに動きすぎ。特にキャラクターのアップになるといけない。アニメって、製作費を削るために少ない動き(コマ)でいかに躍動的に見せるかというところを大切にしていると思うのです。また、漫画的な表現・視点をうまく取り入れていると思うのですが、連続的に動くのに、最初すごい違和感。だんだん慣れましたが・・・まあ。歩くのだけは、なぜか際立って自然なアニメ。
・ カメラ位置に違和感・・・アニメだと撮らない角度から撮るのは、CGの良さでもあり悪さでもあるとは思うのですが、顔を前方斜め上から見下ろす角度は不自然すぎる。CG造形の顔が意識されてしまう。演出の問題なのかも。
なお、幻の押井守監督versionである、「ReOpening」というのがあるそうで、
Panasonic の 展示会(?)だか、なんだかで発表されたもののようなのですが(この時点で、脚本は神山健治)、
http://anime.modtv1337.com/?p=2809
キャラクター造形は、出来上がった作品のほうが良いですが、カメラ位置、カメラワークに関しては、こっちの方が断然いい・・・!!
その点に関して言えば、うーん、残念かなぁ、と。押井守、やはり巨匠ですね・・・。
とまあ、ぐだぐだと書きましたが、結構わくわくドキドキないい出来でしたよ。
でも、なんというか・・・・・最初の実写で作られた予告がちょっとよく出来すぎていて・・・
・・・・・・期待が大きくなりすぎてしまった感はぬぐえなかったかな、という感じでした。
あの予告が見せてくれた重厚な渋い世界を全編通じて体現してくれることはなかった。
とも言っておきます。
おわり。
散文。
こんなのなら、15分もあれば書けるけど、そうじゃないんだ。突き詰めれば、もっと面白くできるでしょ? と、そうじゃないんだ。別に題材はこれでもいいんだけど、魂を削ってないんだ。
眉毛が腐った話
作・なかまくら
鳥饗くんが目を覚ますと、鏡が倒れてきていた。
鏡を腕で押し返そうとすると、なにやらぐじゅっと、押しつぶされた柿がちょうど押し返されたところみたいな音がした。
どうしてかというと、ちょうど昨日、そういう柿をそういうふうにしたから、鳥饗くんにはその感触がよくわかった。
しかしまあ、なんということか鏡には、黒っぽい何かがついていた。柿というよりは、海苔の佃煮だ。
その海苔の佃煮に似たそれは、眉毛にもついていて、むしろ、混じりっけのない眉毛そのもののようだった。
なんだこれ? 鳥饗くんが体を起こしてそう呟いた瞬間、ドバっと垂れてきて、視界は真っ暗になった。
隣の部屋で寝ているはずの姉に大声で助けを求めるも、返事はない。
枕元の携帯電話をデタラメに救急車をよんだ。
「悪いんだが、この電波は超法規的措置でジャックさせてもらったぜ、スパロウ!」
「スパロウじゃねぇよ!」鳥饗は目の前の暗黒物質に叫んでから気づく。・・・超(スーパー)法規(ロウ)的措置?
「さて、本題だ。君は今、前代未聞の地球外生物兵器の餌食になってしまっているんだ。」
電話越しに、銃声が聞こえた。
危ないところだったね。現れた男は、そう言って、空気感染しないようにする防護服みたいなのを装備して現れる。
そして鳥饗くんは洗われた。そして現れたピカピカの鳥饗くんの眉毛は排水口へと流れていった。
しかし、目はすでに腐ったようになっており、防護服は、腐り落ちていた。
「そ、そんなばかな・・・接触感染してしまったというのか・・・!」
男がそう言っているうちに、男の左腕は腐り落ち、剥きだした骨がみるみるうちに落ちていった。
それに気づいているのかどうかわからないまま、男は有無を言わず消え去った。
まるでその時を生きていないように、そのように。
更に、ぽたりと落ちた眉毛は彼の下に広がる絨毯を魔法に変えたとでもいうのか、鳥饗くんは、誰かに担ぎ上げられ、運び込まれた。
チクリと鋭い痛みが肌を刺したと思ったら、目が覚めて、自室のベッドに寝ていた。
ふと起き上がると目の前に鏡。
それは後からわかったことなのだが、
排水口へと流れていって、世界中に散らばった複雑な未来が、もうすぐそこまで来ていた。
おわり。
高校の時は、こんなのばっかり書いてた気がします。
こういうの、いまじゃあ、すっかり公開しなくなっちゃったけど、たまには。
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