1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

【戯曲】ゴックン

なかまくらです。

最近、作品数が少なすぎるので、

前に書きかけだったやつを一編仕上げてみました。

上演したら、6分くらいかな?

どうぞ。


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ゴックン
                      2015.7.4
                      作・なかまくら


弟  お・・・おおーっ!・・・ええ、はい。ええ。え? 月面に着陸したときの言葉ですか?

弟  あーまだ考えてなかったなぁ。いかんな。ええと・・・なにがいいかな。

弟、いそいそとその辺の紙を手に取る。
キャップを歯でばきっとはずす。あぐらで座っている。

弟  よし、できた。『月は灰色かった・・・』・・・ちょっとロマンがないな。いっそのこと・・・・・・これでどうだ! 『月の裏側は、やっぱり月でした』 いや、まあ、そうだよな。月で事故ったら洒落にならんな・・・。じゃあ、ここはあれか・・・『NO NORDER! 日清』とかがいいのかな。じゃあ、カップラーメン必要じゃん!

兄  弟よ。
弟  ・・・・・・兄よ。
兄  とりあえず、おめでとうの乾杯だ。コップある?
弟  一個しかないよ。
兄  奇遇だな。俺も一個しかない。
弟  ちょうどいいじゃん。あ、俺ノンアルコールだから。
兄  はい。(マグカップを差し出している)
弟  え?
兄  これで飲め。
弟  意味が分からないんですけど。
兄  意味は分かるだろう。このマグカップを使えってこと。
弟  杯をかわすってこと?
兄  まあ、とりあえずはそんな感じで。
弟  じゃあ、はい。これ俺の。
兄  じゃあわが弟はお子様であるからにして、お子様にはお子様ランチとデビオレデビンジジュースがお似合いデビ。
弟  そのデビってなに?
兄  気にデビするな!
弟  デビはしないけどさ。
兄  まあまあ、不器用なアニキなりの精一杯の心遣いなんだから、受け取れよ。
弟  明らかにから回ってるんだけど。
兄  そりゃあ、空回りもするだろ!? なんたって、宇宙なんだぜ!
弟  まあ・・・な。
兄  宇宙って言ったらアレだろ。
弟  アレだよ。
兄  まず、アレだろ・・・つまり、要するに“NO グラフィティ”!
弟  もしかして、“NO グラビティ”?
兄  そう、それ! それだよ。無重力っちゃうんだよ。
弟  相当テンパってるよね。
兄  いやいやいやいや・・・ちょっと買いかぶり過ぎだって。(弟に帽子をかぶせる)
弟  何を買いかぶっているのだろう。(帽子をかぶっている)帽子?
兄  それ、おふくろから。餞別。
弟  あぁ、なるほど。

兄  よし、飲もうか。
弟  よく飲むの?
兄  え? まあ、会社の付き合いでね。
弟  それでこそのビールっぱらだもんな。
兄  そう。努力は人を裏切らない。その割れたお腹が宇宙飛行士へのお腹であるならば、私のかわいくちょっと膨らんできたお腹は、部長へのステップアップであったというわけだ。
弟  言ってて、悲しくならないか、兄よ。
兄  ・・・・・・うん、ちょっと悲しくなった。
弟  乾杯しようか。
兄  うん。

2人 乾杯。

兄  いやいやいやいや。ダメだ。それじゃあ、ダメだ。そんなんじゃ、宇宙にはいけない。弟よ、お前は明日宇宙に行くんだろ!
弟  だからこその冷静沈着なんだよ。気合じゃ宇宙にはいけないだろ。
兄  いや、気合なめんな!
弟  いやいやいや・・・宇宙なめんな!
兄  まあ、食え! 晩餐だ!
弟  最後の晩餐みたいに言うなよ。
兄  食え食え。月面みたいにボコボコのたこ焼きだよ。本日は特別に兄がアーンって食べさせてやろう。
弟  アーン。

弟、食べる。

兄  ・・・こんな感じなのかね。
弟  ・・・そんなこと言うなよ。
兄  ・・・でも、こんな感じなんだろうよ。今、ゴックンってしただろうが!

時計の音。

弟  それでもいいって、言ってくれたじゃないか!
兄  やっぱり気にしてんじゃないか! ・・・俺はそのままのお前と別れたくなかったんだよ。
弟  兄。
兄  弟よ。明日、地球は明日飲み込まれるんだよ。
弟  知っているさ。
兄  ゴックンって。
弟  分かっているさ。
兄  俺はな、怖いね。月に取り付けたブースターで、月は地球圏を脱出する。だがね、奴は逃がしてくれるだろうか。
弟  逃げ延びてやるさ。生き残る百万分の一の一人として。
兄  俺は、戦う。地球を丸ごと喰らおうとする大きな牙が見えるだろう。濡れた歯茎が見えるだろう。どこにも通じていない暗黒の口腔が見えるだろう。でも、最後まで戦おうと思う。だから、振り返らずに、命をつないでほしい。
弟  ・・・飲もうよ。
兄  乗り物酔いするなよ。
弟  分かっているさ。





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「バケモノの子」観ました(ネタバレ注意)。

なかまくらです。

「バケモノの子」、観てきました。ネタバレ注意。



あらすじ。

離婚した母と母子二人で暮らしていた蓮は、ひとりぼっちになってしまう。

親戚には馴染めず、家出をした。

普通なら、連れ戻されるだけのはずだった。

ところが、渋谷の裏側、妖怪の世界では、熊徹(くまてつ)という暴れん坊が、

街の代表者になるため、弟子を探して人間界に来ていた。

熊徹は嫌われ者で、一人で戦っていて、蓮のようだった。

蓮は、バケモノの弟子になった。九太という名前ももらった。

ふたりはいがみ合いながらも強くなっていった。


17才になった九太は、ひょんなことから、人間界へと戻る道を見つけ、

二つの世界を行き来しながら生活するようになる。

その中で、九太は楓と出会い、「蓮」と自分の名を名乗る。

楓は進学校に通う高校生で、けれども、自分らしさってものに悩んでいた。

九太は、どんどん勉強し、そして、楓のススメもあって、

大学に行きたいと考えるようになった。

しかし、熊徹は、自分の言うことなんて聞いてはくれない。

九太は熊徹に愛想を尽かして、家出する。

そして、本当の父親とも再会し、

いろいろなことが上手くいきそうになってきたときに、

熊徹の顔がどうしようもなく思い出された。

熊徹は、いよいよバケモノの街の代表者になる戦いに挑んでいた。

ふがいない熊徹に、九太は思わず声をかける。

熊徹が勝利をつかんだとき、ライバルだったヨウセンの息子・・・

・・・として育てられていた人間が、突如、闇に飲み込まれた。

人間は闇を心にもっており、その闇は、九太も持っているのだ。

闇に飲み込まれそうな九太を救ったのは、

これまでいろいろなことを教えてくれた人たち。

九太は、渋谷の街を救いに行く。

同じバケモノの子として育てられた二人が、最後の決戦に挑む。



+++++++


そんな感じでした。

結構面白いお話でしたが、一般受けはしないかも?

登場人物の半分以上が、妖怪(動物)だし。

でも、この物語はそこじゃない。

親と子とは、どんな関係を築いていけばいいのか。

師匠と弟子とは、どんな関係を築いていけばいいのか。

そんなことを教えてくれるような、そんな物語のように感じました。

新しい職場で、分からないことばかりの私は、どんなふうに強くなればいいのだろう?

そんな風に、九太に自分を重ねたりもしました。


映画の中で、

ああ、うまいなあと感じたのは、楓と出会ったときに、

人間の世界の名前”蓮”を、8年ぶりに言うというのに、すっと名乗ったことです。

ずっと九太だったのに、人間の世界ではやっぱり、人間の名前を名乗り、

世界をはっきりと区別しているのです。千と千尋の神隠しでもそうでしたよね。

こういう気遣いってすごいなあって、思いました。

ああ、あと、熊徹が、九太のために自らの犠牲を顧みないシーン。

若干の急な展開でしたが、おおかみこどものときといい、

こう、毎回あると、もはや作為的にそうしているんじゃないかって思えてきますね。

分かりやすければ味わい深いかと言われれば、それはまた難しい問題ですから。


まあ、ともかく、めちゃめちゃ面白かったかと言われると、

まあ、映画館で観て良かったかなー、というくらいには面白かったです。

次は何をみようかな。





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あっ、これはヤバイ(笑)

なかまくらです。

ん?

気が付いたら、今月12日にして、すでに、使用データ量が5GB/7GB。

これはやばい。なんだなんだ??

思い当たる節もなく、2日くらい、警戒しながら使っていました。

他のPCから不正アクセスされているんじゃないかとか。

で、気が付いたのが、DropBox。たぶんこれだ・・・!

DropBoxっていうのは、PC内でファイルを更新すると、

同じデータをサーバー上に常に自動更新していくというサービス。

で、ひさしぶりにDropBoxを更新したので、

更新されていなかったデータが全部通信されたんだと。

たぶん、そういうことですね。気を付けないと。

これは、データの節約生活ですなぁ~。





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ふられるもなにも

始まってすらいないわけですが、






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「あなた手取りで給料いくらもらってるの?」

やー、怒られました。

電話を受け付けたんですが、必要な情報が足りなかったのでした。

うーむ。もう一度電話をかけてもらうことに。

テストの採点をしてて、電話がかかってきて、

「担当ですよね~、出てね~。」

「はいはいー」と、出たわけですが、ちょっと、切り替えが甘かった。

受け付けた職員室には資料がなくって、資料に書いていない情報があったのでした。

職員室から、進路室まで、徒歩2分。どうするべきであったか。

① 電話をかけて、進路室にいる先生がいたら、引き継いでもらう。

② 進路室までダッシュ。

えー、今回のケース。進路室では、他の応対中で対応できる人がいなかったので、

ダッシュ、が正解でした。まあ、とにもかくにも、

根掘り葉掘り、しつこい確認。これが大事ね。


***


そうそう。高卒の給料って安いですよ、やっぱり。

だいたい、8~10万くらい安い・・・。

まあ、年齢も大卒に比べて4つ下なわけですから、

そういうところもあるとは思いますが、そんなものか、と思ってしまいます。

だから、その先生は、そんなことを言ったんでしょうね。






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