なかまくらです。
「子どもを理科系に育てるには?」読みました。
子どもを理科系に育てるにはどうしたらいいのか?理科系に育てることが、子どもの将来の可能性を広げることになる、というようなことが書いてある本でした。理科系にかなり偏重した本で、やや公平性が書けている本、という感じがしました。文系の人間を貶し過ぎているように思います。「理科系の人間は、問題解決にあたって、自分に与えられた条件を生かして解決の筋道を考える態度を持つことができるが、文化系の人間は、気分や感情に任せて判断してしまう傾向がある」と、作者はそんなようなことを言っています。また、理科系の人間は、就職がよい、ということも繰り返し言っています。確かに、理系の考え方を持った人間は大切であるとは思いますが、この作者の意見は、ちょっと行き過ぎているようにも思いました。理系の人間が勝ち取った能力については、なるほど、と思う部分も多分にあったわけですが、コミュニケーション能力であるとか、社会全体の仕組みを良い方向に動かしていこうというのは、文系の人間が為してきたことだと思うのでした。
結論としては、いいこともたくさん書いてあるように思うけれども、
偏重して書いているせいで、素直に受け取れない。そんな気分になる本でした。