なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)
初修者向けのお話ですが。
えー、たまに「平泳ぎでけりが出来ない」みたいなキーワードでこのサイトを訪れる方がいるので、個人的に思っていることを書いてみます。
まず、平泳ぎの蹴りができない人には、2パターンあります。
1. キックするときに、バシャンバシャン水しぶきが立つ方。
⇛ 残念ながら重症です。自力で直すのは困難です。初めて教えてくれた人に責任があります。スイミングスクールでちゃんと教えてもらいましょう。半年もあれば上手になりますよ。
2. 一生懸命蹴るんだけど、全然進まない方。
⇛ 大丈夫です。形はあってるので、コツを掴めば、進むようになります。その調子で頑張ればできるようになります。
こういう感じなんですよね。
1.の人は、本当に大変。平泳ぎは最初に習った時に変な癖がつくと、もう、それはそれは直すのが大変です。なぜなら、平泳ぎのキックって、最初はたいてい進まないものだからです。私は、最初に、子どもに必ずこう前置きしています。「今まで習ってきたバタ足とは脚の水を蹴る場所が違うからね」。 そう、問題は、平泳ぎだけ、足の裏側で水を後ろに押し出すように蹴るのです。さらに、脚を閉じることでも進むので、脚を閉じなければいけないのですが、これまで体験したことのない動きの連続に困惑する子は多いのだと思います。とりあえず、1.の人で、一日も早く平泳ぎの蹴りをマスターしたい人は、ずっとかかと歩きしていてください。すねの筋肉を鍛えるととても効果的です。なぜなら、平泳ぎのキックは、そのかかと歩きの脚の形で水をけるからです。蹴りの形は、スイミングスクールで直してもらってください。とりあえず泳げるだけの人にはたぶん簡単には直せません。補助の形も特殊なのよね。とりあえずは、足首の柔軟と、かかと歩きで向こうずねの筋肉を常日頃鍛えておくと良いでしょうね。
2.の人は、形はできているのですが、形に囚われすぎて、勢い良く蹴る、という感覚がないことが多いです。バタ足を思い出してください。バタ足は脚をゆーっくりばーたばーたしても、進みませんよね。早くバタバタするはずです。これは、ゆっくり蹴っていたら水に逃げられてしまうからです(早ければいいってもんじゃないですけどね)・・・ということは、平泳ぎも一回ずつの蹴りは速くないといけないわけです。メリハリが大事なの! 曲げるときはパワーを貯めて、うーん、そいやっ! って、蹴れば進みます。でも、2.の人は、大丈夫な場合が多いです。泳いでるうちに、もうちょっと速く進みたいなぁ、と思って、蹴っていると、できるようになります。ただ、この時、1.の人の方に転がっていく人もいるので、注意して見ている必要はあるんですけどね。
2.について、あまりに検索されるので、少しだけ追記します^ゞ^/ あくまで初修者向けのお話。
① まず、本当に足の裏で蹴っているか確認する。
ほんとうに足の裏で蹴っているでしょうか…? できていなかったらいくら練習しても進みません。
歩きながら、片足をあげて、ずん、と踏み降ろしてみる。この時、足の裏に水の重さを感じますよね?
こちら側で蹴っていますか?
これができていたら、立ったまま、片側だけ、足を平泳ぎに曲げて、蹴り下ろしてみる。
足首は床につく直前まで曲がっているでしょうか?
② ウェッジキックから始めましょう。
大抵の平泳ぎができていると思っている人は、ウェッジキックの人が多いです。
選手で泳いでいる人のは、ウィップキックって言います。説明は省略。
平泳ぎは、足の裏で水を蹴って進む。そうなんです、そうなんですが、
足を閉じるときに、両足の間にある水を挟んで押すことでも進むのです。
これは足の裏で水を掴んで蹴るよりもだいぶ簡単です。
蹴り終わりにしっかり足を閉じる。これだけです。これをしっかりやりましょう。
③ 足の角度を修正する。
身体が沈みがちな人は、水を後ろに蹴っていない場合があります。
身体を浮かべるためにキックの推進力を全部使ってしまうのです。
そりゃあ進まないわ。足の裏は、水面のすぐ下に来るようにしましょう。
これがベストです。足の裏が上を向いていたら、足の裏で水が蹴れないではないか!
ええ、土踏まずのあたりで蹴り始めるイメージがいいのかなぁ、
と今、私は思っています。
おしまい。
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