1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

劇場版「SHIROBAKO」観ました。

なかまくらです。

劇場版「SHIROBAKO」観てきました。

コロナウイルスの流行の中、それでもどうしても観に行きたくて、

意を決して、映画館へ。

すると、なんとまあ、貸し切り状態。

一人で、ど真ん中に座ってみられました。



さて。

宮森あおい(みゃーもり)は、武蔵野アニメーションの制作進行。

入社してみると、癖のある人ばかり。

なかなか絵コンテの進まない監督。

アニメの絵を描いてくれる方々も、逃げたりさぼったり。

制作チーフはケーキ屋さんになりたい夢をかなえるために、退職したり。

音響監督、シナリオ、仕上げ、撮影、CG・・・

そんなたくさんの人がかかわって、アニメができる。

みゃーもりは、大変な目にあいながら、

「えくそだすっ!」「第三少女飛行隊」などの作品の制作進行に携わる(ここまでがTVシリーズ)


それから4年後のお話が映画の始まりになっています。


4年後、武蔵野アニメーションにはほとんど社員が残っていなかった。

料理上手で、謎のコネクションを持つ社長も会社を去っていた。

4年間で何があったのか・・・。

「タイムヒポポタマス」という武蔵野アニメーションのオリジナル作品を作っていた時のこと。

アニメは、制作会社がメーカーと契約して、予算を出してもらって作るもの。

ところが、メーカーの社長が交代。急に予算が下りなくなってしまったのだ。

制作を進めていた分は、すべて損失に。

社長がけじめを取る形で、倒産だけは免れたのだった。

そして、会社は下請けばかりの日々。

給料が払えない、人材を確保できない。人材がいないから、仕事が受けられない、

の悪循環にはまっていたのだった。


そこに渡辺社長(元ナベP)が、突然、劇場の話を持ってくる。

ただし、曰くつき。制作せずに、投げ出されたままになっていた作品。

劇場版の制作・・・そんなことが今の武蔵野アニメーションに可能なのか?

みゃーもりは迷う。

けれども、とにかくじたばたあがいてみることが大事だと、

前社長の丸川社長にアドバイスをもらう。

みゃーもりは、スタッフを集め始める。

かつて一緒にアニメを作った人たちが次第に集まってくる。

メーカーからの妨害もありつつ、それも乗り越えて、形になっていく。

「ずっと疑問に思ってた。どうして、行ける範囲が決まっているのだろう」
「夢に向かって進もうよ。じたばたと見苦しく、前に進もう」

そんな言葉で劇場アニメは完成を迎えるのだった。


そんな映画でした。

王道の映画でした! 映画館で一人、泣いてました。一人でよかった(笑

このアニメ、お仕事アニメなんですよ。

仕事をして、うまくいかなくて悩んだりとか、

自分ってこのままはたらいてていいのかな、とか、

そんなことを考えて生きている人間からすると、

心に刺さり過ぎて、ボロボロと殻を崩されてしまうアニメです。

「好きなことを仕事にしてるんだから、いいよね」とか、言っちゃいけない言葉No.1ですよ。

そこがわかってるとか、あなた何者・・・!? という感じ。

TVシリーズは群像劇で、それぞれの登場人物にスポットが当たっていくわけですが、

劇場版は、主人公のみゃーもりにスポットを当てた作品になっていました。

やりたいことがあるなら、とりあえず、やってみないとだし、

あがいてみないとなにも始まらないし、そのためには決意と覚悟が必要。


とにかく励まされる映画でした。

うむ。Blu-Ray、出たら買おう・・・。観てよかったです。






拍手[0回]

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
2
3 4 5 6 7 8 9
10 12 13 14 15
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

アーカイブ

フリーエリア

ブクログ



ブログ内検索