なかまくらです。
「寄生獣 完結編」観ました。
前編が面白かったので、後編も観よう、と。
そういう次第です。
あらすじ。
新一は母を殺した寄生生物を殺して回っていた。
一方、寄生生物を統率する男は、市長となっていた。
市長として、市役所を寄生生物のコロニーとして作り上げていたのだ。
そして、その状況を作り上げたのは、田宮。人間の子を妊娠し、産み育てていた。
寄生生物の中で広がる新一の暗殺肯定派を、田宮はとどめていた。
「新一とミギーの関係は我々の希望であると」
しかし、状況は悪化していく。
新一、田宮は追われる立場となり、田宮は、子どもをかばって命を落とす。
子どもを新一に託して・・・。田宮は、母という不可解なものによって死んだのだ。
それが人間・・・。自分よりも他者の命を守ろうとするときに、
力を発揮する。自衛隊の特殊部隊が、市役所を襲撃し、寄生生物を殲滅する。
あと一歩の所で、ゴトウと呼ばれる最強の寄生生物に逆に全滅させられる。
ゴトウは、新一を追う。
逃げ切れないと悟ったミギーは、新一の右手から離れ、
新一を逃がすのだった・・・。
ところが、新一の中に残った細胞を探知し、ゴトウは新一をさらに追ってくる。
ミギーはいない。新一は、ゴミ処理施設で最後の戦いに挑む。
それは、諦めから来る戦いではなく、生きるための戦い・・・!
そして、クライマックスへ・・・!
そんな感じの物語でした。
寄生獣、前編の首の上ぱくーが、ショッキングすぎて
もう、何が起こっても若干マヒってしまっていた感じでした。
怖いね、慣れって。
後編は、なんでしょうね。とにかくあっという間に終わってしまいました。
人間と怪物の間で揺れ動いていた新一が、人らしさに触れて、
人の方向に随分と揺り戻されていく。そんな印象の強い物語でした。
里美(橋本愛)という恋人の存在。そして、寄生生物の田宮の母親らしい行動。
これらが、新一の心を揺さぶり、最後の、「ごめんな」と言って、ゴトウにとどめを刺す
そのシーンに繋がっていくんでしょうね。
人というのは、社会的・環境的生き物なんですよね。
私たちは日本に生まれたから、こんな生き物になったのです。
そうでなかったら、もしかしたら、寄生生物みたいに考えていたのかもしれませんね。
寄生生物は、個の生き物でした。人間は集合的な生き物です。
個は、集合的な悪意の前には、あっという間に呑み込まれてしまうのです。
人は恐ろしい生き物です。それは、間違いがありません。
だからこそ、人である私たちはきっと、それをよくよく自覚して、
生きねばならない・・・そんなことを思いました。
とにかく、面白い映画でした。満足満足。