なかまくらです。
「ウトヤ島、7月22日」観ました。
職場の同僚からの勧めで見たのですが、これはなかなか大変な映画でした。
ウトヤ島で政治的な思想について語り合うサマーキャンプをしていた若者たちは、
突然の銃声に驚く。
何者かが銃を乱射している。
逃げ惑う男女。
妹エミリアとともに参加していた姉のカヤは、その最中で、
エミリアとはぐれてしまう。
何人の犯人がいるのかわからない。どこにいるのかもわからない。
そんな状況で、カヤはエミリアを探しに行く。
たくさんの知らないキャンプ参加者と一時的に行動を共にし、
エミリアを探すために別れていく。
そして、いよいよ海岸に出たとき、救助がやってくる。
けれども、そのとき、カヤは撃たれてしまう。
その頃、島を離れる救援ボートに乗っている妹のエミリアは島を眺めるのであった。
という・・・ちょっと感情のやり場のわからない映画でした。
途中まで、政治を担う若者たちに対する軍事演習のようなものを
しようとしているのかな、と思っていたのですが、
どうやら実話をもとに作られているそうで、
本当にそういう銃撃事件があったそうです。
そのため、あまり救いがあるわけでもなく、若者たちが死んでいく。
カヤを追う視点カメラで追っていくので、
起こっていることの全容がわからないまま、時間が進んでいきます。
その分からなさが、この映画を、観客にとって、
物語ではなく、事態の進行を見守る役割に置こうとしてくる。
そういう挑戦的な映画でした。
おわり。