1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「テオ・ヤンセン展」行ってきました。

なかまくらです。

そういえば、少し前ですが、

静岡県立美術館で開催されていた「テオ・ヤンセン展」に行ってきました。



砂浜で、風を受けて、まるで生き物みたいに動く機巧(からくり)。

それが、テオヤンセンの考えたストランドビースト達です。

オランダの芸術家であるヤンセンは、砂浜の広がる祖国で、

その砂浜に適応し、生きていく生物を空想したのでした。

もともと、大学で工学を学んでいたヤンセンは、画家へと転身し、

ある時を境に、ストランドビーストを作るようになったといいます。

ヤンセンは、いろいろな機能を少しずつ発明していきました。

発明により獲得した機能を、ヤンセンは生物としての進化になぞらえていて、

地球がデボン紀やジュラ紀といったように時代が進み、恐竜が進化していくように、

〇〇期、とその制作したストランドビーストに名前を付けています。

その根幹となるのが、ホーリーナンバーとよばれるリンク機構を持つ脚です。



これを使った生物たちが以下のようなものです。










 



世界観を含めて、芸術なんだな、と思いました。

そして、昔の恐竜好きだった自分を思い出すのでした。

こういう、生物の進化の歴史って浪漫があるんですよね。


何年か前に、県立美術館に、企画展に「美少女の文学史」を見に行った時に、

うーーん、企画はすごい魅力的なのに、展示はいまいちだなぁ、

と思った覚えがあったのですが、今回は満足感のある展示でした。

忙しい中でしたが、なんとか行けてよかったなぁと思いました。

おわり。





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「忘念のザムド」観ました

なかまくらです。

「忘念のザムド」のテレビシリーズ26話、見終えました。

不定期に少しずつ観ていって、ようやく最後までこぎつけました。



人の魂(ヒルコ)を宿す人(ザムド)を生み出す宗教団体みたいな人々がいて、

しかし、ザムドを宿すと、次第に我を忘れて、石になってしまう場合が多かった。


宗教団体は、ヒルコを戦場で集め、再び人々に配っていた。

あきゆきは、普通の学生で、あるとき、ヒルコを宿されてしまう。

暴走し、怪物の姿となったあきゆきは、石になりそうになったところを、

ナキヤミという少女に助けられる。

彼女は、ヒルコを回収に行っている途中で、宗教団体の教えに疑問を抱き、

そして、抜け出して人の世の喜びを知った少女であった。

あきゆきも、次第に世の中を知り、そして、ザムドとしての力も成長していく。

他のザムドに出会ったりもしながら、あきゆきも、ナキヤミも、そして、あきゆきの

行方を追う幼馴染のハルも、戦火に巻き込まれ、そして成長していく。

最後には、ザムドと化した皇帝が永い眠りから覚める。

しかし、それを再び封印しようとする宗教団体。そのためには、大量の信者を犠牲にするのだ。

それを是とせず、あきゆきは、そのザムドに、己の名を与え、人に戻すことに成功する。

そして、ナキヤミも、皇帝が作り出した夜の世界を振り払うのだった。

そして、あきゆきは我を忘れて石になってしまうのだが、9年後、ハルの前に、

あきゆきは人の姿を取り戻すのだった。おわり。


さて。

とにかく、先が見えない物語構成でした。

けれども、安定した面白さで、1話1話は面白い。

逆に言えば、どこに向かっているのか分からないために、

一気に見ていくのがちょっとしんどい、という側面もありました。

いや、面白かったので、途中でやめようとは思わなくて、いつかは最後までみよう、

と思ってはいたのですが。。。


ボンズのアニメで、エウレカセブンぽい感じでした。

話の雰囲気も、軍が兵器として特殊で、不安定な力を使っているところとか、

変な信仰があるところとか、ですね。


人に思いを伝える難しさが、ザムドという媒体を通して描かれていました。

うまく説明するのは難しいけれど、すごいものを見たなあ、という感じでした。


おわり。





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「仮面ライダー響鬼」観ました。

なかまくらです。

「仮面ライダー響鬼」観ました。



Youtubeで、毎週2話ずつ配信されていまして、それを追いかけていました。

響鬼なのですが、これが、いろいろとあった作品で、

なんと、30話のところで、プロデューサーも脚本家もスタッフが総入れ替えになった

異色の作品だったのでした。


仮面ライダー響鬼は、鬼と呼ばれる存在へ至るまで肉体を鍛え上げた人間が、

魔化魍と呼ばれる超常的な自然現象の化身(妖怪のようなもの)を退治するお話です。


響鬼は、頼れるベテランの鬼、といったポジションで、

物語は、響鬼が明日夢という少年と出会うところから始まります。

明日夢と響鬼はそれぞれの生活をしているのですが、明日夢はその生活の中で、

響鬼から、少しずつ影響を受けて成長していく・・・という感じの構成でした。

魔化魍を退治する方法は、楽器を使って、清めの音を流し込む・・・というもの。

キックとかじゃないんですよね。得意の楽器があって、

響鬼は太鼓だし、2号ライダーの威吹鬼はトランペット、

3号ライダーの轟鬼はエレキギターでした。とにかく異色。


そして、これといった悪役が出てくるわけでもなく、

妖怪退治を繰り返していく展開だったのですが、

これが、突然、29話で終わります。

29話では、明日夢と響鬼は、山へ登ります。

そこで響鬼は明日夢に伝えます。

「正しく生きていても、傷つけられたり、踏みにじられたりする。

もし今、すごくつらいと思うなら、これからは辛くならないようにすればいい。

まあ、生きていれば、何度も転んで、そのたびに傷を作ったり痣を作ったりする。

でも、その時、心だけは強く鍛えておかないと・・・自分に負けちゃうじゃない。

自分の信じたことを信じて、生きていってほしいって、思うんだ」

その言葉は、29話で去らなければならなくなったスタッフ一同からの、

仮面ライダー響鬼をここまで見てくれた子供たちへの思いなんだろうな、と

ひしひしと伝わってきたのでした。

後に「仮面ライダー ウィザード」のメインライターも務めた きだつよし さんですから、

きっと、その後にあったストーリーも、面白かったのでしょうね・・・。


さて。そこから、引き継いだのは、井上俊樹さん。

これまた、特撮の大御所ライターなのですが、これまで、自然との調和・・・

という感じだったのに、急に、街中に魔化魍が現れて、

人間を攻撃。そこに仮面ライダーが駆けつけて、「早く逃げろ!」

という感じのテイストに。・・・これは、何かが起こったぞ!?

と、当時(2005年)の少年たちは思ったはずです笑


そこから、桐谷恭介という、完全に性格が破綻している少年が現れたりして、

明日夢の人間関係をかき乱してきます。

そういう半ば強引な手法によって、人間関係が動き出します。

威吹鬼と弟子のあきらとの関係、

轟鬼と、師匠の斬鬼との関係など、

魔化魍と鬼との戦いの中で、彼らの関係性が変わっていきます。

後半は、鬼たちに焦点が強く当たるようになったのです。

明日夢も、鬼にはならない、と言っていたけれども、京介の登場によって、

響鬼の弟子として修業をすることに。

けれども、明日夢は結局、鬼にはなりませんでした。医者の道を志すことにしたのです。

「響鬼さんの真似をしているだけじゃダメだって思ったんです」

それが、明日夢の出した答えでした。それは、前半から追いかけていた私にとっても、

どこか納得のいく結末で、井上さんが考えた、響鬼の響鬼らしい終わり方だったように

思えました。

後半は後半で楽しめた部分もたくさんありますし、

響鬼の強化フォーム(装甲)もかっこいいですし、

それぞれの良さがあったかな、という作品でした。


何より、変身するから強いのではなく、強く鍛えたから変身できる、というのが、

魅力的で、そんな風に鍛えてみたいものだな、と思わせてくれる、

響鬼さんの生きざまが素敵な作品でした。


おわり。





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段ボール天守閣

なかまくらです。

少し前ですが、駿府城公園で制作された、段ボール天守閣の築城に参加してきました。

建設中の様子です。



それぞれのパーツを段ボールとガムテープで作り、組み立てたら、1段ずつ、

組み立てては、持ち上げ、を繰り返して、築城していきます。

中から見ると、こんな感じです。
 

なかなかの高さで、圧巻の出来でした!

幸い、2日間、雨も降らず、完成まで至りました。

これは、文化祭とかでやったら楽しそうだな!

と思いました。おわり。





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「機巧奇傳ヒヲウ戦記」見ました。

なかまくらです。

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」見ました。



まだ小学生くらいだったころに、BSで放送されていたアニメで、

ちゃんと毎週追いかけられていなくて、よくわからないうちに終わってしまった

アニメでしたが、會川昇さんが脚本を務めていて、いつかもう一度見たいな、

と思っていたのを配信で、コツコツとみていたのでした。


あらすじ。

幕末の時代。尊王攘夷の機運高まる日本に、もし、カラクリ人形の優れた技術があって、

それが、戦いにも使えるようなものだったら・・・!?

機の民と呼ばれるものたちの村では、カラクリの優れた技術を皆が持っていた。

かつて、将軍に仕えた者たちは、そのカラクリを祭りのために使うべきものとして、

表舞台から消えたのだった。

ところが、機の民の一部は、風じんを名乗り、カラクリを兵器として発展させていた。

村は襲われ、絶体絶命のピンチに、ヒヲウ達は、村に祀られていたご神体”炎(ほむら)”が、

巨大なカラクリで、山車から人型に変形することができることを知る。

"炎"を操り、ヒヲウ達は、村を脱出するのだった。

かつて、村を出て行った父を訪ねて、ヒヲウ達は旅をするが、

その途中で、後継ぎ騒動に巻き込まれるハナや

追ってからの追撃から守る才谷(後の坂本龍馬)などと出会っていく。

スチームエンジンのカラクリを操る風じんとの戦いを繰り広げながら、

ヒヲウ達は"炎"とともに成長していく。

友人とも、情勢が変われば切りあったりもする大人たちの思惑に翻弄され、

ヒヲウ達は、わからないまま、戦いに巻き込まれていく。

いよいよ、外国船を薩摩藩や長州藩が攻撃することになったとき、

ヒヲウ達は、"炎"で、戦いを止めるために動く。

カラクリは、祭りのためにある。その信念で、ヒヲウ達は、舞を踊るのだった。


というお話でした。

26話あるのですが、少し、中盤、間延びしたなーという感じの作品だったのですが、

さすがは會川昇さんの脚本で、後半の盛り上がりが楽しい作品になっていました。

子供向けの作品だからかもしれませんが、ヒヲウが我儘放題なのがうまく共感できなくて、

中盤、見るのがしんどいところもあったのですが、

ヒヲウが、外国の軍艦を不可抗力で攻撃してしまい、自問自答しているあたりから、

ヒヲウの心の描写が描かれるようになって、自分に正直で前向きなヒヲウの振る舞いが、

受け入れられるようになった気がします。

お話としては、史実通り進んでいくので、

桜田門外の変が起きたり、寺田屋の事件が起きたりと、

ちゃんと登場人物が死んでいってしまうのですが、そこに、カラクリが暗躍していたっていう

設定をうまく絡めてくるのが、面白い解釈で、楽しい作品でした。

この後、BSでは、

学園戦記ムリョウという似たタイトルの全然違う作品が始まるのですが、

これもまた、いつかみたいなと思っています。時間があれば・・・ですが。

おわり。





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