なかまくらです。
「機巧奇傳ヒヲウ戦記」見ました。
まだ小学生くらいだったころに、BSで放送されていたアニメで、
ちゃんと毎週追いかけられていなくて、よくわからないうちに終わってしまった
アニメでしたが、會川昇さんが脚本を務めていて、いつかもう一度見たいな、
と思っていたのを配信で、コツコツとみていたのでした。
あらすじ。
幕末の時代。尊王攘夷の機運高まる日本に、もし、カラクリ人形の優れた技術があって、
それが、戦いにも使えるようなものだったら・・・!?
機の民と呼ばれるものたちの村では、カラクリの優れた技術を皆が持っていた。
かつて、将軍に仕えた者たちは、そのカラクリを祭りのために使うべきものとして、
表舞台から消えたのだった。
ところが、機の民の一部は、風じんを名乗り、カラクリを兵器として発展させていた。
村は襲われ、絶体絶命のピンチに、ヒヲウ達は、村に祀られていたご神体”炎(ほむら)”が、
巨大なカラクリで、山車から人型に変形することができることを知る。
"炎"を操り、ヒヲウ達は、村を脱出するのだった。
かつて、村を出て行った父を訪ねて、ヒヲウ達は旅をするが、
その途中で、後継ぎ騒動に巻き込まれるハナや
追ってからの追撃から守る才谷(後の坂本龍馬)などと出会っていく。
スチームエンジンのカラクリを操る風じんとの戦いを繰り広げながら、
ヒヲウ達は"炎"とともに成長していく。
友人とも、情勢が変われば切りあったりもする大人たちの思惑に翻弄され、
ヒヲウ達は、わからないまま、戦いに巻き込まれていく。
いよいよ、外国船を薩摩藩や長州藩が攻撃することになったとき、
ヒヲウ達は、"炎"で、戦いを止めるために動く。
カラクリは、祭りのためにある。その信念で、ヒヲウ達は、舞を踊るのだった。
というお話でした。
26話あるのですが、少し、中盤、間延びしたなーという感じの作品だったのですが、
さすがは會川昇さんの脚本で、後半の盛り上がりが楽しい作品になっていました。
子供向けの作品だからかもしれませんが、ヒヲウが我儘放題なのがうまく共感できなくて、
中盤、見るのがしんどいところもあったのですが、
ヒヲウが、外国の軍艦を不可抗力で攻撃してしまい、自問自答しているあたりから、
ヒヲウの心の描写が描かれるようになって、自分に正直で前向きなヒヲウの振る舞いが、
受け入れられるようになった気がします。
お話としては、史実通り進んでいくので、
桜田門外の変が起きたり、寺田屋の事件が起きたりと、
ちゃんと登場人物が死んでいってしまうのですが、そこに、カラクリが暗躍していたっていう
設定をうまく絡めてくるのが、面白い解釈で、楽しい作品でした。
この後、BSでは、
学園戦記ムリョウという似たタイトルの全然違う作品が始まるのですが、
これもまた、いつかみたいなと思っています。時間があれば・・・ですが。
おわり。