1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

健康しんだー・・・・・・ん!

なかまくらです。

健康を診断してもらってきました。

はい。

ええっとですね。身長ちょっと縮んだ・・・。169.6だって。また160センチ代だよ。牛乳飲むよ~。

体重。ちょっと増えた。53キロ、いえーい。最早すべて贅肉の世界。最近贅沢だったからね。

体重は、 50+α  (α:贅沢指数) という感じ。今の贅沢度は3というところらしいです。

去年が2くらいだったから、ちょっと贅沢しすぎだね。


まあ、多分健康っぽいです。ちょっと怪我はしてますけどね^へ^;

ただいま足首の炎症で、階段の昇降とか、あとね、水泳のバタ足が痛い・・・。

医者に行ったら「うーん、足首が緩いね~~」って。そうなの。やっぱりそうなのね。

まあ、レントゲン撮ってもらって骨には異常がないそうなので、湿布貼っておとなしくしています。


治ったら運動するぞ~。健康第一!





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【小説】天気雨

たまには書くよ。

どうぞ。





天気雨
2012.4.3
なかまくら
 
 
その手帳を拾ったのは偶然だった。
「なあに、それ?」
それに夢中だった僕は彼女の接近に気が付かなかった。
「ああ・・・これか」
「手帳?」
「そう。ある男の手帳だ」僕はその手帳を彼女に手渡した。
「ほら、手帳って、日々の予定を詳しく書けるページが後ろについてるだろう?」
「そうね。たいていはそのページは使われないけれど」
「それは僕たちみたいな学生の身分だからだよ。もう少し大きくなったらひとつひとつの予定が無駄に長くなって、空白の時間なんて減っていくのさ」
「それで、この手帳は、その日々のページに日記が書かれている手帳なのね?」彼女が手帳をめくりながら細い目で興味深そうにそれを見ていた。
「そうだよ」僕はその様子を眺めていた。それから、
「ねぇ、その手帳、どこで拾ったと思う?」僕はそう問う。
 
彼女はあるページまで開くと、バタンと勢いよく手帳を閉じた。
「なんなの、これ・・・」そのページはちょうど真っ赤に塗りつぶされたページだった。
 
「さあてね、真相は分からないよ」僕は、そう言った。
「これ、どこで拾ってきたの?」彼女は手帳を机に置くと後ろに一歩二歩と距離を取った。
手帳の黒い革が暗い紫色を纏い、その周りに紫、ダークブルー、暗緑色、ダージリン、玉葱色。色は空間を伝わって、その手帳の魅力が彼女を包み込んでいるのが見て取れた。
 
「ねぇ、その手帳、どこで拾ったと思う?」僕は同じ質問をもう一度することにした。
「どこかしら・・・そうね。証拠物品として押収されたもの、とかかしら?」彼女は既に手帳を再び手に取り、熱心にページを捲(めく)っていた。「この日記、ふたりの人物が出てくるわ。30代の男と、小学生の女の子」
 
僕はふっと笑うと、こう言う。
「ねぇ、少し考えてみようか」
「え?」
「・・・この事件の真相をさ」
 

 
8月10日。晴れ。
夏休みに入ってからすでに10日が過ぎた。
 
 
「ねえ、おじさん?」
女の子はとてもいい子だ。
「朝ごはん、食べたいな。お手伝いするから、お願い」
お願いされれば僕はもう作ってやる他はない。
「何がいい?」と僕が聞くと、
「おじさん、目玉焼きしか作れないし。びっくりしちゃったよ、私。私のママはね、ハンバーグが上手なんだよ!」女の子がそう答える。
僕は、ママという言葉に少しドキリとする。
「・・・ママに会いたい?」僕はそう尋ねる。
「うーーん、まだいいや。ママは旅行に行ってるんでしょ? たまにはママに自由に遊んでほしいし」女の子は健気にそう言っているが、最近よくさびしそうな顔をしている。
 
 
8月11日。晴れ。
 
新聞の片隅に女の子の捜索欄がある。女の子の特徴は、赤いリボン。おかっぱで、黄色い腕時計を付けている。探している。誰かがこの子を探している。
自分ではなくこの子を探しているのだ。必要なのは、このろくでもなく年を取ってしまった男ではなく、まだ何もない空っぽの器を持つこの女の子なのだ。殺すしかない。その場所には一人しか入れないのだ。
「ねぇ、おじさん?」女の子が台所にやって来る。
別荘の暗い廊下をトイレまで連れて行った。
 
8月12日。雨。
雷が鳴り、嵐が来ているのを伝える。古びたブラウン管のテレビに美人のキャスターがにっこりと笑っている様子が映り、その後ろの日本列島を大型の低気圧が迫っていると伝える。画面上を蠢く低気圧の等圧線が生物のような不気味な揺らめきをもって前進していく。カエルの鳴き声は夜明け頃から聞こえなくなった。
 
雷に打たれたか、それとも、
打たれないように、身を潜めているのか。
 
捜索の輪が広がっていることがニュースで流れていた。画面上を広がっていく捜索範囲を示す白いラインがもうまもなくこの別荘にも達する。だがしかし、今日はここは陸の孤島となるだろう。誰にも邪魔されないのは、今日までだ。・・・片づけをしなくちゃ。
お客様が来る前に。女の子はカエルのように静かだ。
 
 
8月13日。晴れ。
今日という日が来た。今日という日が来た。
迎えが来るだろう。上から? 下から? 右から? 左から? 昨日から? 明日から?
なんにせよ、迎えが来るだろう。僕に、そして、女の子に。
僕はもう、疲れたよ。ねえ、女の子は眠っている。トイレは狭いだろう、可哀相に。
 
 

 
「ねぇ、これって、文字通り・・・でさ」彼女がそう言う。
要するに、そういうことだ。
男は何らかの理由で女の子を山奥の別荘に監禁していた。必死の捜索が行われたが、女の子は殺され、男も自害してしまった。簡単に言えばそういうことだ。そんなものだ。
 
 
僕は「でもさ、」と笑う。 それじゃあ、つまらない。
 
彼女は「何言ってんの?」と、あきれて笑う。
 
僕は笑ったまま、「例えばさ、」と言う。「これは、この部屋で拾ったんだよ?」
彼女は分からないという顔で笑ったままだ。
僕は、その言葉を贈り出す。
 
「これは、君の中で起こったことなんだよ」

窓の外では風が勢いよく雲を押し流していた。


おわり。





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メモ

かんがえなくっちゃ・・・。


郵送の場合は、平成24年4月20日(金曜日)から平成24年5月10日(木曜日)までとし、5月10日の消印有効とします。





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バイト!バイト!バイト!

久しぶりに3連勤でした。

3日で21時間くらい働きまして、8本レッスンしまして、

ちっこい子らと戯れまして、昨日の夜は、ばたんきゅ~。

こんてぃにゅ~する? 10 9 8 

7654321ありゃりゃ~

というわけで、寝ました(笑)。

あと3か月で、いったんバイトはお休みします。

今年度の目標は、

・ 修論をかく!(卒業する!)

  がんばらねばだ!


・ 数学の免許を取る!

  そうなの。数学の免許を取るのよ!


・ 理科の専修免許を取る!

  もうちょっとなのよ! 立て! 立つのよ!


・ 教員採用試験頑張る!

  そこは、合格する! って、書くのよ!



おわり。





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ぶたたま Vol.1 観ました

なかまくらです。


もはや3日も前のことですが、『ぶたたま Vol.1』を観ました。

もう、乗り遅れちまった電車を見送りつつ、感想をちょっとだけ書きます。

今回は、思ったよりやや長かった75分の舞台。2本。

1本目は、『黒桜閻魔裁譚』

あらすじ。

女がいて、そこに謎の男が現れる。

男は女の人生が書かれた本を持っていた。

女は何故ここにひとりでいるのか。何故自分を殺した恋人を待っているのか。


というお話。押目さん原作ということだそうで、

なるほど、雰囲気は、学祭の『紫陽花の咲く頃に』に近いような? 雨の降る季節の和風って感じ。

色は派手じゃないものが丁寧に選ばれて貼り付けられている感じ。

パンフレットに、坂口安吾の原作の野田秀樹の戯曲の台詞が引用されていましたが、なるほど、坂口安吾。

少し前にちょうど坂口安吾原作の小説を読んだところで、なんとなく物語の構成がそれと似ていたように思いました。

さて。おふたりとも熱演で、楽しませていただきました。死神と男が同じ人間が演じるということを活かしてもよかったのかな、とも思いましたが、短編にしては長くなりすぎるか。

押目さんはやっぱり器用ですね~。

感情をむき出しにして狂った女を演じているときの表情がちょっと怖くて、うわあって、なりました^^;

なんとなくラスト直前の歩いていくシーンが印象に残らなかったのが残念かな? 最後の森さんの語りで食われた?

2本目は、『
30ミニッツオセロー

30分で、オセロ―を。という企画もので、・・・え、30・・・分? には収まらなくて、45分ぐらいの作品でした^^;

松本幸四郎のオセロ―は映像で見たことがありまして、それを知っていた人間としては、

結構楽しめました。これだけを見た人がどう感じたのかはわかりませんが、

個人的にはなかなか好きでした。独特の長い台詞回し。そして、罠にはまっていくオセロ―。

舞台転換をバンバン使って、面白いシーンをがしがし見せていく森さんらしい作品だったと思います。

中盤はちょっと中だるみという感じでしたが、ラストはとても盛り上がって、熱演。そして、一気に終劇。

人は白か黒か。善か、悪か。白い清き心を持つ黒い肌のオセロ―を、イアーゴーは忌み嫌い、そして何よりも、妬み、自分も白くありたいと思っていたのだ。

ヒドイ男を演じてきたイアーゴーの最後に、人の叫びを聞いた気がしました。

やっぱりオセロ―は名作ですね。イアーゴー村田君、オセロ―森さんという逆の方がいいんじゃない?

と思われる配役でしたが、身長的に、まあ、そうか、と思ったり、村田君の目を細めた笑いが妙にはまっていて、アリだね、という感じでした。

押目さんは何故かどこか萌え属性のある枕抱きっ子で、現代風のお姫様でした^^。


Vol.1ということは、Vol.2もあるかも?ということで、短編好きーの私としては、期待して待ちたいところ。

おわり。





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