なかまくらです。
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」観ました。
大人気ゲーム「ドラゴンクエストⅤ」のCGアニメです。
当時、酷評も多く、結局見ないまま、ここまで来てしまっていました。
RakutenTVでの評価が悪くなかったので、機を逃さずに視聴しました。
あらすじ。
リュカが幼いころに、母は魔物によって連れ去られてしまっていた。
母には不思議な力があったのだ。
父のパパスは、幼いリュカを連れて母を取り戻す旅をしていた。
しかし、魔物ゲマの卑劣な手によって、パパスは殺されてしまう。
奴隷となっていたリュカであったが、あるきっかけから、
知り合った王子とともに脱獄。幼馴染のビアンカと再会し、再び母を探す旅に出る。
しかし、幼い子供を残して、リュカは石化の呪いによって、舞台から退場してしまう。
それから時間は流れる。リュカの息子は大きくなり、
勇者の剣を携えて、父のリュカを救いに来るのだった。
そして、今度こそ、ゲマを倒し、母を取り戻すために、冒険に臨むのだった。
ゲマは、魔王を召喚するためのゲートを母マーサの力を利用して開放しようとしていた。
そのゲートが開放されたとき、魔王ミルドラースが降臨する。
ミルドラースはウイルスに汚染されており、リュカに影響を与える。
そして、リュカは思い出す。
この世界は「ドラゴンクエスト」というゲームだったんだと・・・。
ゲームの世界にとらわれず、現実世界に戻ってこい、という。
「大人になれ」と。
けれども、リュカは叫ぶ。これも、もう一つの現実なんだ! と。
リュカはワクチンプログラムでできた剣でミルドラースを倒し、
世界を救ったのだった。
というような映画でした。
キャラクターデザインが鳥山明さんではないのですが、
それは案外気にならずに、普通にすんなり入り込めました。
なにしろ、原作のゲームのストーリーが抜群に良いので、
それをうまく映像化してくれれば、傑作になると思うのです。
終盤まで、まさにその通り、ドキドキ、ワクワクの冒険活劇が繰り広げられます。
ゲームでは花嫁を選択できるシーンがあるのですが、
ビアンカを選ぶリュカのシーンは、フローラの心情もビアンカの心情も描かれていて、
胸が苦しくなりました。
ところが、最後、賛否を分けた、突然、ゲームの中の話なのだ・・・というシーン。
なんでそうした!? と、ならなかったといえば、噓になります。
でも、まあ、なにかそういう何かがあっても良かったのかもしれないな、
と思えたのも事実。このゲームの中だった・・・現実に帰るんだ・・・!
というのが、正しいかどうかはさておき。
何かが欲しかった、というのは分かる結末でした。
そして、ゲームの中の現実もまた、もうひとつの現実だ!
と叫ぶ主人公が、勝って、世界を救う終わり方、
「そうだ、ぼくは勇者だったんだ」と言って、締めくくる映画は、
私たちがゲームの世界で、勇者だったこと。仲間がいたことを
思い出させてくれる終わり方で、それは、肯定的に捉えられる終わり方だったんじゃないかなって、思えました。
観れてよかったなあという映画でした。
おわり。