なかまくらです。
2022年にリメイクされたスティーブンスピルバーグ版の
「ウエスト・サイド・ストーリー」を観ました。
仕事で必要になりそうなので、いつもは見ないタイプの映画ですが、視聴。
なぜ、見ないタイプかといえば、構想の下敷きは、シェイクスピアの
「ロミオとジュリエット」にあるそうで、え、じゃあ最後は・・・。
と思っていたからです。
さて。
ポーランド移民のジェッツ団とプエルトリコ移民のシャーク団はギャングである。
スラム街の覇権を巡って抗争を繰り返していた。ジェッツ団のリーダー、リフと
シャーク団のリーダー、ベルナルドはともに、ギャングのボスとして信頼されていた。
ベルナルドは仕事をしており、プロのボクサーとしても働いていた。
一方、ジェッツ団には、過去に相手を半殺しにしたことにより、刑務所に服役した男、
トニーがおり、リフもその強さに一目置いていた。
トニーは、服役を終えて、変わろうとしていた。
自分が何者か考え、生まれ変わろうとしていた。
そこに、リフから、ダンスパーティーへの誘いを受ける。
それはもちろん、決闘の日時を決める機会であったが、そこでトニーは、
一目ぼれをする。その彼女こそ、シャーク団のリーダーの妹、マリアだった。
許されない禁断の恋であったが、二人は惹かれあう。
永遠の愛を誓いあう二人であったが、決闘は迫る。
決闘を止めるために、その場所に駆け付けたトニーは、殺されるリフを目の当たりにして、
ベルナルドを殺してしまう。
追われるギャング達。しかし、復讐は連鎖し、
トニーもまたマリアの腕の中で息を引き取るのであった。
その遺体は、ジェッツ団、シャーク団が互いに協力し、運んでいくのであった。
というお話でした。
さすが名作で、お話としてはよくできているのですが、
不幸な方向に転がりだしたら、悪いことは立て続けに起こって、
どうにもその連鎖を止められず、話がどんどん膨らんでいってしまう、
その恐ろしさを感じる映画でした。さすが、シェイクスピアを下敷きにしただけあります。
ミュージカル映画でしたので、途中の踊りは迫力もあり、踊っているのを見ているだけで、
なかなか楽しいものでした。2時間30分ほどある映画でしたが、
ミュージカルだとダレずに観られますね。
大人になろうとしていた人たちが、ボスとして担ぎ上げられたり、約束を守るために、
罪を犯してしまうという結末へと進んでいってしまいましたが、
人種の違いや、ギャングの抗争グループの争いが、
個人と個人の関係性を妨げ、想いとは別の方向に行動させてしまうのは、
きっと今のこの時代にも共通する儘ならない問題なのだろうな、と感じるのでした。
おわり。