名嘉 枕です。
行きつけのラーメン屋がありまして。

醤油ラーメン500円。シンプル。でも、美味しい。
いろいろと飾り付けたくなるけれども、そうではなくて、
ひとつのメニューを、ひとつの品を30年40年かけて磨き上げてきたもの。
だから、美味しい。
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なかまくらです。
物理部会の研修で、山梨県立リニア見学センターへ行ってきましたよ。
下の写真は、数年前まで、現役で稼働していた、実験車両。
横のでっぱりの中に、超電導磁石が入っているんですね~。

驚いたのは、浮上用のコイルは、電流を流さないということです。
レーンのコイルは、2種類あって、どちらも側面に取り付けられているそうです。
ひとつめのコイルは、リニアモーターカーを推進するためのコイル。
これは、電流を流してコイルのN極とS極を交互に動かしているわけですが、
浮上用のコイル。これには、電流を流さないそうなんですね。
どうも、超伝導体から発生する磁束密度の変化が、コイルに電流を流すんですね。
電磁誘導というやつです。だから、浮上は、リニアモーターカーの速度が上がるほど、
浮上する力は大きくなる、ということですかね。また、コースアウトしようとして、
走行コースの磁石と近づくと、斥力が大きくなって、真ん中に戻そうとする力が
はたらくようです。はー、なかなかよくできてんな~、と思いました。
あとは、物理に対して同じような志を持っている人に出会えてよかったです。
ちなみに、リニアモーターカーもばっちり見学してきましたよ。超はえ~・・・
大阪、東京間が60分切るらしいですね。
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なかまくらです。
11月は、速度制限に引っかかっておりました。

でも、めげずに、その後、20GBまで、速度制限のおっそいなか、
到達! 使い過ぎでござるww
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名嘉 枕です。
先日、学校の教員を対象とした研修会がありました。
そこで、出てきた言葉。「自閉スペクトラム症」
つまり、今まで、LDとか、ADHDとか、アスペルガーとか高機能自閉症とか、
いろいろな名前のついていたものを、区切るのはやめて、
スペクトラムのように、連続したものとして位置付けましょう、という再定義のよう。
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・・・まあ、正直、あんまり気分のいい研修ではなかったのです。
講師の人が、「先生方にも、自閉スペクトラム症の気のある方がいらっしゃると思いますよ」
と、軽い感じで、言うわけです。
それね、私だよ。
最近、・・・・おそらくはこの職に就いたから思うようになったわけですが、
私は間違いなく、自閉スペクトラム症の端っこのほうにいるんだろうなぁと感じています。
自閉スペクトラム症の傾向として、
・ 1対1だと普通に会話ができるが、
相手の気持ちがわからないから多人数での雑談が苦手である。
というものがあるそうです。
けれども、賢い人はそういうのを全部計算して、
人間関係をうまく行っているように見せることができる。
これですよ、私は間違いなく、これだと思う。
小さいころは、そういうことがわからなくて、よくケンカもしましたが、
ああ、あれはいけないな、これはいけないな、とだんだんうまくやれるようになってくる。
だから、私、思うんですよ。
人を傷つけるようなことをしないように私は、結構神経を使うのです。
でも、その一方で、お互いを簡単に仲間と思って無茶振りしたりしてみる人がいるんですよね。
たぶん、後者は自閉スペクトラム症と無縁の人なんだろうなぁって、思いますね。
だから、私は、脳をすごく信じて生きている人間なんだろうね。
講師の人は、そう思っている私のことなど、露知らず、
聞いている人たちは、自分と同じ、自閉スペクトラム症ではない側だと思って、
しゃべり続けていましたが、私の偏見ですが、今勤めている学校の先生の2割くらいは、
どちらとも言えないんじゃないかなって、思いますけどね。
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なかまくらです。
なんだかもどかしいものを書きたいんですよ。
そんなわけで、そんな挑戦です。どうぞ。
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『逆説』
作・なかまくら
これは小説ではなく、逆説という文章の形式をとっている。
『5つの挙手があれば正しい』という言葉がある。
「ただいま」 そこは家の匂いがするとしよう、玄関のドアをガチャリと閉めたその時だ。茶色の足の甲が大きく見える靴が母のもの。おそろいの水色に白の水玉模様が2人の妹の。そして、黒い大きな靴があの人のものだった。この肩の荷が、家族を久しぶりに集めたのだとすると、ネズミに感謝するべきなのかもしれなかった。
*
あるときを境に、すべての画面の端に、ネズミが現れたとする。世界中の天才エンジニアたちが額を突き合わせてこの謎に挑んだというが、共通して得られたのは、“解なし”という、事実上の降参であった。その人類の頭脳の敗北宣言がニュースで流れたとき、突然、ネズミがしゃべったのだそうだ。
「私は、世界の外側の存在として、この意思を伝えている」
都旗ゆずるは、ブラウン管を通して、その放送を見ていた。その画面を所狭しとうねる竜を。
「3つのものだけを残すとしよう」
雲を纏い、竜は云った。「なーにを言ってんだかね、このネズミは」母がせんべいを食べながらそう言っていた。
「それ以外のものを棄て、もう一度見つめなおすのだ。・・・人選は既に為されている」
期限は一週間としよう。そう云って、竜は一か月ぶりに画面から消えていった。
*
・・・意外と騒然とはならなかった。それが中学生の妄想のようなものだったからだろう、その事件が起きるまでは。3日を過ぎたころ、予兆が起こった。2000メートルを超える空間に存在していたものがすべて消滅した。
都旗ゆずるは学校にいた。妙に窓越しに見える空が、澄んでいると思ったくらいだった。古典の授業中に突然校内に放送が入ろうとしていた。「ぜぇぜぇ・・・」放送の声は、息も切れ切れだった。よっぽど走ってきたのだろう。いったいどこから、何のために。「全校生徒は、今すぐ、下校するように!」
航行中であった旅客機は行方不明に。2000メートルを超える山々とその上に立っていた電波塔も消滅。人工衛星もすべて消息不明。誤作動で発射された大陸間弾道ミサイルもすべて2000メートルを超えたところで消息を絶った。
母は、仕事だろう。あの人は酔っぱらって寝ているだろう。小学校に通う妹たちを迎えに行くのは自分しかいなかった。ゆずるは手を挙げていた。「先生。」体育館の向こうのほうにいた先生がこちらを振り返った。疲れた顔をしていた。「ぼくは妹を迎えに行きます」
*
検討委員会の中で、ゆずるは浮いていた。
「分かるだろう、人類が生み出すことのできた、唯一の共通言語なのだよ。これを残さないでどうするのだっ!」数学者は言う。数学とは、人類がたったひとつ生み出すことのできた統一言語である。
「その言葉は、感情を持たないということがなぜわからないんだ!」芸術家は言う。芸術は、人類がたったひとつ生み出すことのできた統一の感動である。
「感情は、人を狂気に走らせる。心の安定を保たなければ、人類は少ないものの中で生き抜くことはできないだろうね」宗教家は言う。宗教は、人類がたったひとつ生み出すことのできた幸福感を与えるものである。
そして、少年は黙っていた。
「君の意見はどうなんだ」
ゆずるは、うまく言えなかった。なんとなく自信がないものだった。
家族は大事だ。
ただ、そう言えればよかったのに。
「ただいま」そこは家の匂いがするとしよう、玄関のドアをガチャリと閉めたその時だ。茶色の足の甲が大きく見える靴が母のもの。水色に白の水玉模様が2人の妹の。そして、黒い大きな靴があの人のものだった。
思えば、壊れてしまえばいい、と一番思っていることを守ってしまった。
家に帰ると、酒を飲むあの人が。あの人は酒を使って、いろいろな発明をしていた。酒で走る車、酒に電気を流してつくった照明。などだ。
だが、彼は、やっぱり酔っ払いだった。暴力を振るう。母も2人の妹もそれを嫌っていた。嫌っていた妹たちは、やがて外に出て行ってしまった。
彼には「家族」というものを知る由もなかった。だが、どうしてもほしかったそれを、手に入れる前に壊されたくはなかった。だから、あの時、家族に一つの相談をした。4つの手が上がる。父親の手が、ほしかった。『5つの挙手があれば正しい』という言葉がある。
これが家族だと、彼には認めたくなかったのかもしれない。
肉じゃがの匂いがする。
「ゆずる、ごはんよ」
「うん、今行くよ」
本を閉じると少年は部屋を出ていく。残された本の題名は「逆説」。
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