忍者ブログ
なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

三人称と一人称のバランス感覚

なかまくらです。

この前書いた小説を読んで思ったんですが、

私の書くお話しって、1人称が多いんだなぁと。

小説だけじゃなくて、戯曲もそう。

1人称の視点を大事に描いてる。

周りの見えることも、だいたい、主人公の目を通した世界を書いている気がする。

そうすると、その人に感情移入できると、なるほどなぁと思える出来になるわけですが、

そうでなかったらどう言うように見えるんでしょうか。


彼を取り囲むトゥルーマンショーのようにみえるんでしょうか?


1人称で大成功を収めているのは、実はエヴァンゲリオンだと思うんですよね。

あれは(もちろん、別の所でも物語は進行しますが・・・)、

基本的に、シンジくんが知ることによって視聴者にも真実が明らかになるようになっていて、

そうすると、基本的に、ああこれがあっちでおこってるから、次に、ああなるかな?

という予想ができない。謎に包まれた世界を一緒に進んでいかないといけない。

3人称でかくと、人間同士のすれちがいを、外側から見ることができます。

だから、やきもきしたりとか、

その、物語の悲劇さ、その中で必死に生きようとする他人に胸を打たれるわけです。

ロミオとジュリエットとかね。


さあ、どちらがいい?

と言われたら、私は1人称を大切にする作家になりたいかなぁ。





拍手[0回]

PR