なかまくらです。
夏休みも後半戦に入り、あまり時間はなさそうではあるのですが、
戯曲ブームが来ています。
新しいのを書くのもよいのですが、大学の学部を卒業してから書いた戯曲が、
あんまりハッピーエンドじゃない作品が多いのですよ。
物語としては、そのときどきの私自身を映し出していると思うし、
好きなんですけど、最後、手放しでハッピーに終われない話ばかりに。
そんな、ひどいバッドエンドではないけれど、・・・という感じ。
読み返せば面白いし、当時はそれでもいいと思いましたが、
実は、この夏に、
「はりこの虎の穴」という戯曲投稿サイトに投稿してあった作品を、
愛知県と滋賀県の高校の演劇部が上演してくれました。
それで、思ったのは、「なぜ、そのお芝居を選んで上演してくれたのか」
ということ。
とはいえ、思ったことを、簡単に一言で言えないから、物語なんてものを書いて、
1万文字も2万文字も書いて、その想いの輪郭を描写することで、
それを間接的に表そうとするわけです。
けれども、伝えたいことは何か? そのお芝居を通して何を学んでいくのか?
・・・職業病ですね。
演劇は、効率の悪い表現方法だと思います。
1つの舞台を、作り上げるのに何か月もかけて、練習して作り上げて、
1回~3回くらい上演したらお別れです。
ましてや高校生は、その短い部活生活の期間を費やすのですから、
もし、上演してくれるなら、楽しくてハッピーで、だけど、
考えれば考えるほど、想いに溢れた・・・
そんなお芝居を渡せたらいいな、と。