なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)
そうか・・・そうだったのか。「レンズ」という作品を言葉にできました。
理屈はわかったけど、それを感覚でやってたんだから、あの時は神様がいらしたね・・・。
まあ、備忘録的に書いてみると、
レンズは、ミステリー仕立てになっています。
普通のミステリーは3次元。事象を積み重ねていく事で、全容が見えてくる。
ところが、「レンズ」という作品は、2次元ミステリー。
まるで一枚のキャンパスのよう。事象は上塗りされていって、最後に出来上がったものだけが見える。
その分、事象は曖昧に設定されていて、観客はその事象の中から、真実を選びとっていかなくてはならない。
(以下はわかっていたことだけど、)
もともと、彼らの物語はそれぞれにどこかずれている人物が多くて、
まるで、お互いがお互いのコピーと話しているように、どこか整合性が取れなかったりする。
つまり、たったひとつの真実などもともと無くて、ズレあった世界観を上から塗り合って、
結末を観客に押し付けるような構造になっていたのだと思う。
ただ、それだけだと、あまりに作品として、断片的なので、その中から一つ(目高)を選びとって、
彼を依代に「見る」という事をもう少しだけ深めたのが後半。
そんな構成だったのではないかと(笑)。
完全にあたまおかしいな・・・苦笑
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