なかまくらです。
アニメ、
「輪(まわ)るピングドラム」の最終話を観ました。
「輪(まわ)るピングドラム」は少女革命ウテナ(観てないけど)の監督、幾原邦彦 の作品。
これまでの大体のあらすじ。
「僕は運命という言葉が嫌いだ。」
二人の兄と一人の妹は3人で幸せに暮らしていたが、妹の陽毬は不治の病気に冒されていて、死亡。
ところが、不思議なペンギンの帽子によって奇跡の生還を遂げる。
ペンギンのいうことには、今は一時的に余命を延ばしているだけであり、
「ピングドラム」を見つけなければ、この娘の命はやがて尽きてしまうであろう。
ということ。
二人の兄は妹の陽毬を救うために、ピングドラムを求めてある女の子に出会う。
「私は運命という言葉が好き。」
女の子は小さい頃になくしてしまった姉の残した日記をその通りに遂行することで、姉になろうとしていた。
姉がいたころの家族はとても幸せだったから。
兄弟は、女の子の日記をピングドラムだと思い、それを奪おうとする。
女の子は萃果(りんご)。
時を同じくして、妹の陽毬の担当医に"ときざね"という男が現れる。
ときざねは、高価な薬があるんだけど、と、長兄・冠葉に持ちかける。
冠葉はどこからともなくその大金を仕入れ、陽毬は再び命を長らえる。
弟の晶馬は、これは僕たち兄妹に与えられた罰なんだ、と萃果に話す。
萃果の姉の死んだ事件の首謀者は、兄妹の両親だった。
兄妹は義兄妹であり、彼らはみんな生きる価値を求められていなかった。
誰かに「愛してる」って、ただ一言言ってもらいたかった。
兄の冠葉はその光を義妹の陽毬に見つけ、両親の組織を継ぎ、大金を手に入れていた。
担当医のときざねはそれを見ていた。
ときざねが畏れるのはピングドラム。それは運命を変える呪文の乗った本の名前。
ピングドラムは燃えてしまうけれど、萃果は呪文・・・一番大切な言葉だけは知っていた。
最終話、冠葉と晶馬は対峙する。
萃果は運命をその身と引き換えにして乗り換える。
晶馬は言う。「愛してる」 そして、これは僕たちの受ける罰だから。
萃果と陽毬は運命の乗り換えられた世界で何事もなかったかのように幸せに暮らす。
兄妹なんて、初めからなかった世界で。
ただひとつ、昔あった世界にあったぬいぐるみの中から、
「大スキ!」という手紙にわけもなく涙するくらいで。
おわり。
でしたー^^
もうね、なんどかぶわっと、来ました。
良かった TωT b
演出が素敵で、暗いお話なのに、暗く見せず、あくまで明るく。
大切なところは包み隠して、
優しいけれど、本当は悲しい。
思いと思いが交錯して、どれかは正しくてどれかは正しくなくないといけなくなって。
今私たちが生きてきた平穏が一番の幸せなのだなあって、
思いました。
名前とか、世界観とか、銀河鉄道の夜がモチーフになってるみたいですね^^。
小説版、読みたくなっちゃった。今度買ってこよう。