1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

【小説】海老原さんのエビフ的人生

なかまくらです。

私の参加している超短編小説会の今年のお祭り参加作品でした。

ここのお祭りは毎年、力作がそろうので、負けていられないのです。

良かったら読んでみてください。

https://shumi.herokuapp.com/ssses

では、お披露目です。どうぞ。


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「海老原さんのエビフ的人生」

                        さく・なかまくら
ぼくがその高校に転校していくと、同じクラスに絵にかいたような美人さんがいた。海老原さんだ。そして、江舟という名字のぼくは、彼女の後ろの席になってしまうのだった。そして、ぼくの一風変わった高校生活が始まってしまったので、ここに記録しておこうと思う。
 授業。海老原さんは、小首をかしげて頬杖をついて、板書をノートに写している。2時間目の数学の時間には、「分かる?」と一度学校に不慣れだろうぼくに気を遣ってか、振り返った。かわいい。これがいけなかった。
 昼休み。まだまだ馴染めていないぼくは、母の作ってくれたお弁当箱の包みを開くところだった。
「おい、エフネっつーの、面、貸せや・・・」
強面の学ラン上級生が、開いた扉の枠に手をかけて・・・こちらを見る目はまさに虎! おいおい、今年は丑年! 1年早いよ虎視眈々! 腰に手を当てた上級生の手が淡々と・・・くいっくいっ! ぼくは狐のようにしおらしく、おずおずと屋上に連れていかれるのだった!
屋上に上がると、そこには5人の男子高校生たちが全国制覇世界征服夜露四苦ぅ、な感じで集まっていた。左から、アホ毛、丸眼鏡、リーゼントカット、発酵食品(納豆を頬張っている!)、大仏と瞬時にネーミング。それを知ってか知らずか、こちらを見る目は厳しい! 何かの気に障ってしまったのだ。これが、転校生に対する洗礼! とある宗教に入信するときは、頭から水を被って己のこれまでの罪を洗い流すという。罪!? 平凡に生きていきたいという罪!? それを罪というのなら、・・・ギルティ。すなわち、罪!?
「おい、エフネ。お前には、2つの選択肢がある・・・」
ぼくを屋上に連れてきたリーゼント=カット先輩は、ヤンキー口調でぼくに迫る。ごくりっ!
「・・・いいか、」
緊張しすぎて、酸素が足りなかった! 酸素! 算数! サンセット! 酸素! 算数! サンセット! 頭の中で夕焼けのサンセット! 護岸堤防の上を走り出すアホ毛、丸眼鏡、リーゼント、発酵、大仏、そしてぼく! ジャージ姿の海老原さんがなぜか自転車に乗って、ぼくたちの後ろからついてきている。運動不足のぼくはすぐに息が上がる! そうか、海老原さんか! 海老原さんなのか! 胸がどきどきする! 酸素が足りない! 酸素! 算数! サンセット!
はっと我に返ると、リーゼント先輩は何かしらを言い終わっていたようで、ぼくの返答を待っていた。こいつはマズいぞ! おい、酸素! なんだい、算数? 何と答えたらいいんだ、そう、せーの。
「・・・サンセット?」
「さーせんだとぉ? いいか、お前に与えられた選択肢は、」
あ、間違えるともう一回言ってくれるようだ。優しいぞ! リーゼント界の村人A!
「海老原さんの動向を我々に伝えるか、席替えを所望するか、なんだよぉ・・・!」
ぽかんとしたぼく。頷くアホ毛、丸眼鏡、リーゼント、発酵、大仏。そして、・・・サンセット。繰り返し。
こうして、ぼくと海老原さん親衛隊の皆さんのおかしな日々は始まった。
「いいか、海老原さんはなぁ、外見はカリッとしていて、なかなか近づけねぇ・・・だが、中身はたぶんプリッとキューティできっとお人形とかが部屋に飾ってあってだなぁ・・・」
リーゼント先輩が猛烈に愛を語るのだが、丸眼鏡先輩がヤレヤレとそこに口を出す。
「太郎は、そんなだからフラれるんですよ」
「いや、フラれる未満というか、実際フラれるところまでいけてない」
発酵がチーズを齧りながら、ボソッと言う。ラブレターを書いたところまでは良かった。それをあろうことか、彼女の家のポストに投函しようとしたのだ! しかし、リーゼントに間違いは起こるもの! 海老原家の隣の大仏の家に投函されてしまったのだった! 大仏が開眼したのは、アホ毛曰く、長い付き合いの中で、その時だけだったという。紅葉の綺麗な10月のことだった。秋の川が真っ赤に染まったのは、それはそれは綺麗だったという。なお、大仏様は、普段は心の目で、海老原さんを遠くから御守りしているらしく、それはそれで結構クレイジっている。
さて、文化祭や体育祭、遠足などでは可能な限りの露払いを勝手に承り、毛虫を払い、小石を拾い、飲みかけのジュースの缶で不快な思いをさせてはならんと、拾い上げた。雨にも風にも負けない、丈夫な肉体を保つために、日々のトレーニングを欠かさない。東に困っている海老原さんがいれば、行ってさりげなく海老原さんの友人を助けに呼び、北に悪い人間の噂があり、巻き込まれそうな海老原さんがいれば、親衛隊の筋肉でこれを制した。
ぼくらの中には暗黙のルールがあった。決して抜け駆けはしないこと。それを裏切ってしまえば、大仏の中の大仏様が開眼してしまう。親衛隊の結束は固かった。だから、今から話すこれは絶対に秘密にしておかなければならない。
とある(言えないが)14日のことだ。
「江舟くん、ちょっと数学教えて」
そう言って向かい合わせになったぼくに、彼女は明日の課題の質問をする。
なんてことのない問題を、時間をかけて丁寧に解説する。それが終わると、
「ありがとう、これ、お礼だよ」 そう言って、小箱がプレゼントフォーされる。
「あ、ありがとう・・・でも、これ」 心の目がこちらを見ている気がしてか、すごくドキドキしていた。彼女はカリっとしていて動揺を見せない。
「わかってる。あの、面白い皆さんのことでしょう? だから、・・・内緒ね」
そう言って、唇に人差し指を当てた彼女の顔は少しだけ赤く、たぶんぼくの顔は茹でた海老の尻尾のようになっていた。







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切り替えますか、切り替えませんか?

なかまくらです。

楽天カードなのですが、いきなり!ですが、

4月から楽天ゴールドカードのポイント還元率が4%から2%に下がるそうです。



ゴールドカードの年会費は年間2200円なのですが、

楽天カード(年会費無料)とポイント還元率が一緒になってしまうという謎采配。

さらに上位の楽天プレミアムカード(年会費11000円)にするか、

楽天カード(年会費無料)に戻すかの悩みどころです。

いろんなサイトで損益分岐点(どれくらい楽天カードを使っていた場合にプレミアムのほうが良いか)

を調べたところ、どうやら30~50万円という意見が多いようです。

そこで、私の昨年の利用額を購入履歴から調べたところ、21万円でした!

・・・あれれ~~? 思ったよりも楽天市場で買っていない。

ほとんどの支払いを楽天カードで支払っているため、年間の獲得ポイントは

6~8万ポイントに及んでいる私ですが、

楽天市場での購入、という視点で見ると、そうでもないことがわかりました。

・・・これは、楽天カード(年会費無料)行きですね。

とはいえ、またクレジットカードの番号が変更になるのは実はちょっと面倒くさい。

この面倒くさいによって生じる利益を楽天側が狙っているとすると癪なのですが。





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コロナによる休校

なかまくらです。

教員は残業が多いといわれますが・・・どうでしょうね?
毎月つけている残業時間をグラフにしてみました。


19.15から20.05(2020年3月から2020年5月)の残業が少ない。

コロナによる休校である。すごい。





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今日もきっと研究をしている人がいる

なかまくらです。

NHKスペシャルでコロナウイルスの特効薬を作ろうとする取り組みを特集していました。

ところが、日本のコロナウイルスに対する論文数は世界16位であったと。

その中で、コロナウイルスに効果のある化学物質を特定した論文を発表したのは、

鹿児島大学のたった3人の研究室でした。

ところが、その研究室の若手研究者は非正規雇用であったという現実。

世界で最もダウンロードされたその論文はたった3人によって進められていた。

運営交付金が毎年1%ずつ減額されることが閣議決定されて、

若手研究者が期限付きの労働者となっていることが問題となっているということだそうです。


ここ1カ月くらい割と余裕があって、のんびりインターネットを散策したり、

撮りためていた映画やドラマを見たりとか、のんびりしているのですが、


きっと今もどこかで研究をしている人がいて、

なんだかどうしたらいいのだろう、という想像力が足りない状態なんだな、

という感想でした。





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やらかし

なかまくらです。

通信大学の単位を2単位、落失・・・。

ええっ!?

問い合わせたところ、

間違いに気付いて、レポートを再アプロードした時に

間違えて、別の提出済みのレポートを上書きしてしまったようです。

テスト勉強の30時間とせっかく修正してギリギリじゃない評価だったはずの

これまた30時間ほど勉強した科目が「良」になってしまいました・・・。

帰宅して21時。毎日1時間~2時間、コツコツと集めた60時間が、

あっという間にチリと消えてしまいました・・・悲しい。

画竜点睛を欠く、とはこのことですか。





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