1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

波を捉える

なかまくらです。

2週間ほど、なんか創作に燃えていましたが、

曲の構成考えたり、戯曲の続き書いたりしているうちに、

あっという間に終了。

曲の構成は4曲できましたが、戯曲は仕上がらず。。。

昔はもっと波の小さな物書きだったはずなのですが、

だんだんと顕著になってきました。

谷間のほうが、顕著。顕著。

こう、うまくとらえて、波に乗ってサーフィンしたいですね。

それが、大事。





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「響け!ユーフォニアム」 面白かったです。

なかまくらです。

京都アニメーションのアニメ「響け!ユーフォニアム」の最終回を観ました。



終わってしまった・・・・・・。

はー・・・。

どんな話だったかというと、

弱小吹奏楽部に、カリスマ先生がやってきて、

全国大会を目指すという話。

主人公は、思ったことをはっきりと言っちゃう女の子。

どこか冷めていて、ユーフォニアムという楽器が好きだってことが言えない女の子。

そんな彼女が、同じ中学から来た、高坂さんと仲良くなって、

変わっていく。一生懸命に、吹奏楽と向き合うようになっていく!

そんなお話でした。

話としては、別に全然奇抜じゃないし、もう、王道中の王道。

だけれども、もう、キラキラとした青春の姿とか、

心の揺れ方とかの表現がよすぎて、面白くて、

続きも観たくなっちゃう。

主人公の久美子の心の成長も追いかけていきたくなっちゃう。

実に正統派の部活青春物の傑作でした!

いやー、よかったよかった。





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【コラボ小説】相模探偵録 回答編

なかまくらです。

超短編小説会。http://ssstorys.clu.st/ 

2000字程度の短編小説のミステリー(問題編)が出題されて、

みんなで回答編の短編小説を書いてみるという試み。

問題編は、こちら↓
http://ssstorys.clu.st/item?__objectId=c25611e197f6f1be3d977e5069f943a0

で、私も参加してみました~~。

なかなか楽しい遊びだ・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

相模探偵録 回答編
                   原案・茶屋さん
                   作・なかまくら



「・・・と、言うことのようだけど?」

 

相模探偵事務所を一人の青年が去っていく。階段を下りて、大通りを歩いていく姿を見届けてから、相模は声をかけた。

 

「エエ、ジュウブン ニ ワカリマシタ」

現れた女性は、喉に手を当てて、合成音声を発した。

 

「これからどうするんです?」

「コノママ マチ ヲ ハナレマス・・・」 彼女は微笑みを浮かべていた。なにか、自由になったようでもあった。

 

 

ほんの半日ほど前の出来事であった。

 

 

「はい?」

事務員にして助手の七瀬が扉を開けると、一人の女性が立っていた。

「・・・・・・」女性は静かに微笑んでおり、

「相模探偵事務所ですが?」七瀬は、少し首を傾げながら、そう言った。

「キイテ ホシイ コト ガ アル ノ デス」

 

彼女がゆっくりとゆっくりと言葉を選んで話した話はこうだ。

 

 

彼女が初めに覚えた曲は『My Favorite Things』だった。

薔薇を伝う雨粒、猫のピクンと動く髭、ピカピカの薬缶に、温かい毛布。それから誰かからのプレゼントの入った茶色の小包。そんなものがあれば、私は幸せよ。彼女の父が教えた曲だった。彼女は父に褒められたくて、ジャズバーのマスターに歌を披露してみせた。

それからの彼女は、父親に褒められたいばかりに熱が出ても、学校で嫌なことがあっても、歌い続けた。その中で、一人の少年と出会ったことが彼女の心の支えとなったものだった。

少年とは何度か会った。彼は少し違うのかもしれない、そんな風に思うこともあったが、だんだんとその気持ちは薄れていった。・・・ああ、人間なんてみんなおんなじだ。

歌の歌詞の意味を知ったのは、随分と後のことになったけれども、その時そんな歌を自分が歌っていたのだと彼女は愕然とした。少しの幸せがあればいい、父はそれを知っていて、歌わせていたのだろうか。父に褒めてもらいたいと思っていた、その密やかな気持ちを父は利用していたのだろうか。

 

そして、彼女はちょっとした家出を計画した。それは、反抗期の自分の気持ちをちょっとだけ慰めてやろうという試みで、ジャズバーのおじさんには迷惑がかからないように事前に言ってあったそうだ。

実行に移そうとして、ひとりの青年の姿が頭に浮かんだ。彼にだけは言っておこう。

 

そう考えて、彼女は彼を公園へと呼び出すことにした。

 

「・・・?」

彼女は少し早く公園についたつもりだったが、彼は既に公園にいた。

「・・・・・・」

止まった噴水の、ちゃぷちゃぷと押し寄せる波の音が響いた。彼の名前を呼ぼうとして、彼女は一歩、踏み出すのをためらった。彼は、きらりと光る何かを持っていた。ナイフのようなもの。小さな、銀色の刀身。

 

その瞬間、彼女の視界は大きくぶれた。

揺れる視界。地面が後ろに流れていく。脇に抱えられているのだと分かった。

タバコと酒の臭い。よく嗅ぎ慣れた匂いだった。

「歌を歌え」 父はその言葉を言う。

「お父さん、お酒じゃないよね、それ」 父親をみて、彼女は震えながら指摘してしまった。

「うるせぇ! お前は歌だけ歌ってればいいんだ!」 そう言って、彼女の首を絞めたそうだ。それはいつもの虐待で、でも、歌だけはいいって、言ってくれていた父が首を絞めたのは、それが最初で最後だったという。

 

不思議と音が聞こえた気がした。ぐさりという音が。

喉にかかる力が緩み、父がドウと倒れ掛かってきた。彼女は少し自由になった喉で悲鳴を上げ、腕でつっかえ棒をしようとするが、あえなくどさりと下敷きになった。

見上げると荒い息を整えるように、彼が立っていた。その姿は公園の外灯に照らされて、ひどく幼く見えた。あの頃の、ジャズバーで歌に魅せられた少年のように。

彼女は思わずこう言っていた。「あなたも歌が聞きたいの・・・?」

 

彼は迷いなく、こう答えた。「ああ、そうだよ」

よく見れば、彼の口角は不自然に吊り上っていた。

「ひどいことするよなぁ、首なんか締めて。君の美しい声が潰れたらどうするつもりだったんだよ。ほら、出てきなよ」

彼は、たばこに火をつけた。

「たばこ、・・・吸うの?」

「未成年なのにって? いいんだよ、そんなことどうでも。本当は大人だって割とどうでもいいと思っているんだ。誰かが決めた無意味なルールなんて。それに比べて、君の歌は本当に素晴らしい。人を魅了してやまない。ああ、君の歌を聴いているときだけは、他のくだらないことを考えずに済むんだ。さあ、歌ってくれよ」

彼女は、ようやく父親の身体の下から自力で這い出せていた。父の背中には小さなナイフが刺さっていた。肝臓の辺りだろうか。苦しそうなうめき声が聞こえる。

彼女は意を決してそのナイフを抜き去った。

「おい、そのナイフでどうするつもりだよ」 彼は嫌な笑みを浮かべて、口をすぼめる。タバコの火がパチパチと明るくなる。それから、すぅーっと細く勢いよく煙を吐いた。

「私は、あのときから変わらないものを信じていたわ。『My Favorite Things』、小さな幸せがあったら、私はそれでよかったのに・・・よかったのに。誰も、私の言葉なんて初めから聞いてはいなかったんだわ」

そう言って、彼女は踵を返した。一生懸命に走った。走って走って走った。

ヒューヒューと、喉が乾いた音を立てた。膝がどうしようもなく笑っている・・・だけどももう少しだけ、もう少しだけ・・・この身体を運んでほしい。自由になれるその場所まで。

「おいっ、このやろう!」

後ろから衝撃を受けたかと思うと、下敷きになっていた。

「あ・・・」

手にあったはずのナイフは、彼の胸に刺さっていた。彼は、無言のままそれを引き抜くと、

「・・・・・・」

真っ直ぐに彼女の喉に向かって振り下ろしたのだ。

 

 



 

そして、ノックの音があった。

「七瀬くん、でてくれよ」 相模は、そう言って、ソファから彼女を立たせている。

「ええ、いいですけど」

「・・・嫌な予感がするんだ。それもとびきりに嫌な奴だ。さあ、こちらです。しばらくは物音を立てず、隠れているんです」







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眼鏡屋さんのメガネ

なかまくらです。

メガネが、破損しましたって、この前書きました。

そして、メガネを瞬間接着剤でとりあえず、接着。

1週間は普通にもちました^^。

が、まあ、いつ壊れるかもわからないので、

新しく眼鏡、作ってもらおうかなぁ、と。

で、前回の眼鏡は、眼鏡市場だったわけですが、

今回は、別の所で作ってもらおうかと。

そんなわけで、街の眼鏡屋さんという感じのお店に入ってみました。

修善寺駅の北側にあるサンアイメガネというお店。


いろいろ見て回った結果、結局、その場で購入を決定!

もうね、眼鏡はファーストインプレッション大事ですよね。

フレームも、一点ずつ、選んで仕入れているそうです。

これだっ! って、おもったらそれにするしかない。

で、今回は初めての、縁が半分しかない眼鏡にしてみました。

強度がちょっと弱いって、まことしやかに言われていますが、

どうもやっぱりちょっと弱いらしいです。落とすと運が悪ければ割れるそうです。

大事にしよう。


作ってもらったわけですが、「じゃあ、度を測ってみましょう」、

というわけで、まずは、あのどこにでもある近視のやつね。

その後に、乱視の検査。

おっ・・・? わたし、らんし??

どうも、ちょっと乱視はいっているみたいです。

乱視が入っているから、見えにくいらしいです。

そんなの、眼鏡市場では何もしなかったぞ・・・。

眼鏡市場は、レンズも、独自のレンズなんだそうですよ。

まあ、眼鏡屋さんのこだわりとしては、ユニクロという表現になるみたいです。

乱視矯正のレンズを入れてもらうと、あんまり気持ち悪くなくて、よく見える。

これはいい!

さて。

なかなかユニークな店主さんだったので、

ちょっといい眼鏡を作りたくなったのも手伝って、

結局5万ちょっと超えるくらいの眼鏡のお買い物になりました。

いいか。ボーナス入ったし。

まあ、値段はしゃーない。チェーン店には遠く及ばない金額ですが、

まあ、いいんですよ。眼鏡にはお金かけないといけないって、

思いますもの。


さて。今週の水曜日にできるそうですよ。楽しみ。





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「ウィザーズブレインⅧ 落日の都<下>」読みました。

なかまくらです。
「ウィザーズブレインⅧ 落日の都<下>」読みました。


・・・あと2ヶ月もすれば、27になる私ですが、

未だにライトノベルである本作を追っかけずには居られない。

いや、この作品だからこそ、追いかけずには居られない作品です。

どんな作品か。

情報制御理論という理論が成立している世界。この世界では、「ある一定以上の演算速度による計算は、現実世界の事象を書き換える」という理論が確立している。脳に有機チップ(Iブレイン)を埋め込むことによって事象を書き換えることを可能にした人間を「魔法士」と呼ぶ。彼らは、重力、熱、量子など、物理法則の書き換えを武器として戦う。・・・いかにも、ラノベっぽい設定です(笑)。ラノベの王道を行っているといっていい。能力があって、それで、しかもバトルするんですよ。なんという中2病患者だ。
そうなんです。で、まあ、こういうのって、何故戦うのか・・・すわなち、動機で面白さがだいたい決まってくるのです。

この魔法士という力を手に入れた人類は、資源を巡って世界戦争を引き起こす。この戦争の中で、魔法士はその力を強烈に発揮する。そして、ある魔法士のIブレインが暴走し、アフリカ大陸が消滅する。さらに、地球の大気を制御し、天候を司っていた2基の衛星が謎の暴走を引き起こし、晴れない雲が地球全体を覆う。この雲は電磁波に満ちており、魔法士の力を持ってしても、晴らすことが出来ないというのだ。
資源は既にほぼ枯渇し、エネルギー供給を太陽光に頼っていた人類は、危機に瀕する。そして、多くの国が滅びる中、シティという超巨大なドーム状の国家が形成される。シティでは、物質は分子レベルでリサイクルされ、エネルギーも内部で保存される。高温熱源が使用され低温熱源になった後、再びそれを低温と高温に分ける。その役目を果たすのは、魔法士の力。ただし、それによって何百万という人間の住むシティを支えるには、魔法士がふつうの生活をしていては不可能であり、それに専念する・・・すなわち、魔法士の脳機能だけを残し、人間としての死を与える必要があった。反対を押し切って、このシステムによって生き延びた国家はわずか10にも満たない数であった。
・・・というのが、時代背景(長い)。この下敷きの上に語られる物語が、このウィザーズブレインというお話なのです。ちなみに、1巻では、この一部が最初にずらずらずらーっ、と語られていて、多分、購読を諦めた人が多数いるはずです(笑)。

さて。物語は8巻まで来ました。だいたい、1~3年に1巻のペースで刊行されており、しかも、途中から<上><中><下>巻構成になりましたから、もうね、この<下巻>も<中巻>がでてから3年立ってますからね(笑)、とんでもないペースです。10年以上経ってます。この中で、本当に数多くの魔法士が登場し、それぞれの境遇の中で、自分の運命に立ち向かってきました。

そして、この魔法士を犠牲にして、人類を守るという犠牲を許せない魔法士が現れます。「本編が始まります」と6年目くらい経ったとき、作者があとがきの中で、宣言しました。やっとかよ(笑)。と、ここまで追いかけてきた読者は皆、呆気にとられたはずです。「賢人会議」と名乗る組織。その代表・サクラ。情報制御理論を確立した天才が生み出した最強の可能性をもつ魔法士のひとり。通常は容量の問題で、ひとり一種類しか書き換えられない物理法則を、それぞれは劣るものの、複数処理できる能力を与えられた魔法士。彼女は、世界に対して戦争を仕掛ける。彼女には参謀がいる。参謀・天樹真昼は、人間であるが、情報制御理論を確立した科学者のひとりの実子であり、天才的な頭脳を持っている。

この8巻では、シティ・シンガポールと同盟を結ぶべく、賢人会議は、シティに赴きます。このシティ・シンガポールは、スーパーコンピュータによって意志決定を行っており、そのコンピュータが、この同盟という政策を計算から叩き出したという。この決定に反対する政治家も多く、天樹真昼は誘拐されてしまう。

ここまでが、<中巻>までの内容。


そして、<下巻>。組織のNo.2を誘拐されたことにより、賢人会議とシティの市民は戦闘状態に突入してしまう。その裏には、同盟反対派の工作もあったが、市民の行動は、その反対派の計算を遙かに上回って大きくなっていく。
誘拐された天樹真昼を追いかけるサクラ、シンガポール側のフェイ。だが、天樹真昼が世界に隠していた秘密が明かされてしまう。大気を覆う雲の除去方法。その方法とは、Iブレインを持たない人間を全員殺し、Iブレインをもつ魔法士全員の脳を同調することにより、雲を情報の側から解体するという恐ろしいものであった。情報制御理論を考えた天才が残した遺産。天樹真昼はこの研究を発展させ、犠牲のでない方法を見つけることをシンガポールに持ちかけていたのだった。全世界にあかされたその理論によって、世界は完全に賢人会議の敵となった。そして、天樹真昼は、名もなき市民によって殺されてしまう。

サクラは、全人類に対して、宣戦布告をし、去っていく。

・・・といのが、8巻でした。


とにかく、一言。どーすんの、この後!?

1巻から出てきた天樹真昼が死んでしまいましたよ。

彼が計画してきた全人類を救う企み。彼が死んだ後に、誰がこれを継ぐのだろう・・・?

この物語には、たくさんの出来る大人たちがいます。それも、この物語の大きな魅力なのです。

でもね、何かを起こすのはいつだって、これからを担う世代だと思うのです。

そして、それを静かに支えてくれる大人に憧れるのです。

だから、きっと決断するのは若い誰か。そうあってほしいと思います。

けれども、どうでしょう。自分の道をはっきりと定めている人たちはたくさんいますが、

それは、自分はこうあるべき、というだけのこと。

それではない・・・そう、世界はこうあるべき。

そういう精神を持っている人がいるのかどうか、そう言われると分からない。

彼らは、彼らの正義を信じて動いていますが、それはあくまで、何かが起こったら、

それに対する判断をするという段階でしかないのです。

賢人会議の代表のサクラが、何かをしようとして、それに乗っかってきたのです。

ところが、参謀のいない賢人会議がやろうとすることが、

乗っかれることではなくて、本気で止めなければいけないことになる可能性が、十分にある・・・。

そういう事態になっていると思うのです。


さて。この8巻を通じて描かれた政治家は、自分の正義を持たない政治家たちでした。

民主主義の責任をとるべきは、政治家ではなく、市民であるというのです。


しかし、その政治家は首相となり、

世界を救おうと献身した青年・天樹真昼は名もなき市民によって殺されてしまうのです。

その優秀さを知ることは出来ない。

なんというかな。彼の最後は、革命家の最期というものの原風景のように思います。

救おうとするものによって殺されること。名もなき足軽にも満たない人間に殺されること。

魔法士によって圧倒的に殺されるのではなく、何ともあっけなく死んでしまう。

人間が魔法士によって殺されるのではなく、人間が、人間によって殺された。

そこになんとなく、納得というか、殺されちゃったんだな、という実感を与えられた・・・そんな気がしました。


実は、9巻の上巻は既にでていまして、8巻<下>は1年前にでたものを今更読んだんです。

まあ、これを読むにはちょっとした気合いが必要なのと、おさらいが必要なのと(笑)、また9巻<中>がでる気配がないので、中巻が出そうな頃に、9の上巻を読むことにします。それが私なりの、ながーく最新巻を待つコツなので(笑)。


おわり。





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