なかまくらです。
3連休の初日、大阪ナレッジシアターにて
ヨーロッパ企画第34回公演「遊星ブンボーグの接近」
を観てまいりました。
どんなお話かといいますと、文房具にまつわる演劇。
地球観光に来た宇宙人(小人)たちは、あるOLの机の上に降り立つ。
そこで、ホッチキスやセロテープ、蛍光ペンなどで遊ぶ。
すると、そこをアパートの家主に見つかってしまうが、
家主も交えてみんなで遊ぶ。
そんな話でした(どんな話だよ)。
えー、なんというばかばかしさ(笑)。だが、それがいい。
なにせ、文房具に関する知識や宇宙人の触った感想をしゃべることにお芝居の
6~7割を使ってますからね。
ホッチキスって何回言った?(30秒くらいホッチキスしか言ってない)
そして、「ステープラーとも言います」「おー・・・」
おー・・・じゃないよ(笑)。爆笑でした。
案外知らない文房具の知識が次々と出てきたり、
普段使っている言葉が急に新しい言葉みたいに輝きだしたりして、
序盤は最高に面白かったです。
中盤。なんだかちょっとペースダウン。旦那さんが出てくるあたりから、ちょっと失速。
進展とか、積み重ねがないと見ていて辛いですね。
うーーん、そろそろ厳しいぞ、となったところで、事件が発生!
おっ、これを解決して終わるのかなぁ~~??
と思ったら、あっさりと解決。別にそこが見せたいわけじゃないそうだ。
そして、最後は面白い仕掛けで終わります(なんか繋ぎが雑だったけど・・・)。
この仕掛けはうまくいくかドキドキしましたよ。
こんなに観客が(物語じゃないところで)ドキドキしちゃう演劇ってないですよ、たぶん。
まあ、そんなわけで、結構面白かったし、着眼点も実によかったのだけれども、
中盤のグダグダがちょっともったいなかったなぁという感じでした。
公演終了後、観客が、舞台前にわらわらと集まりました。
なにせ、人間の大きさの文房具がゴロゴロ舞台上に転がっているのですから。
蛍光ペンとかあれたぶん3mくらいありますよ。すごいすごい。
そういう美術を見事に作り上げたスタッフさんもまたすごい舞台でした。
おわり。