戴国は、道観と呼ばれる信仰と薬をつかさどる宗教団体が、
政をしない阿選のかわりに、民を支えようとしている。
その道観に支えられ、旅をする中で、これまでまったく不可解だった、
驍宗の失踪、土匪(ヤクザのような者たち)の反乱、泰麒の不審な行動
などがつながり始めるのです。
先々を見据え、次々と有効な政策を打ち出していく驍宗は、
何故、うまくいかなかったのか。
上に立つものに必要な資質とは何だろうか、
ということを深く感じるシリーズとなっています。
上に立つものが信頼を得る方法は2つあって、
実績を積み重ねる方法とその人望に他人がついてくる方法
驍宗は、前者だという。だから焦っているのだと。
だから、土匪のような人々の成り立ちやありように至らなかったり、
阿選との間に周りも気づかない何か謀反の種を生んだりしてしまったのだろう。
だんだんと、驍宗に何の落ち度もないと思えなくなってくる。
そして驍宗の・・・死・・・?
ミスリードかもしれないそこに、とにもかくにもぴったりともってかれてしまった。
面白い。・・・面白いんですが、
この展開を、どう受け入れていけばいいのかわからない・・・。
李斎様の視点で自分が読んできたんだなぁ、と感じました。
発売日まであと20日近くもあるぞ・・・どうするんだ(笑)。