なかまくらです。
映画「太陽」 観ました。
世界中に、ウイルスが蔓延し、多くの人間が死んだ。
しかし、ウイルスに耐性のある人間が生き残る。
彼らは、強い光に弱く、太陽の下では生きられない身体になっていた。
彼らはしかし、優れた回復力と強い身体能力そして、明晰な判断能力を持っていた。
彼らはノクスと呼ばれた。
一方、ウイルスの脅威におびえながら生きる旧人類の生き残り。
彼らはキュリオと呼ばれた。
ノクスは反映し、キュリオは次第に衰退していった。
しかし、ノクスには致命的な欠点があった。子どもがほとんどできないのだ。
そんな真実を知らないまま、キュリオは、ノクスを夢見て、転換手術を受ける。
ある村でも、2人の若者が家族に翻弄されて、ノクスへの転換手術へと向かっていく。
ノクスになりたかった少年と、ノクスになりたくなかった少女。
最後にノクスになった少女は、ノクスにならなかった少年に、
こういうんですね。「今までいろいろ悩んできたのが馬鹿みたいだった」
それを聞いたノクスになりたかった少年は、ノクスになることを辞めるのでした。
そんな物語。
この映画の原作は演劇なんですよね。イキウメという映画。
2011年だったかな? に当時住んでいた広島から、大阪まで観に行って、
感動した思い出があります。
それほどに、この「太陽」は、私にとって大切な作品。
映画版は、家族に焦点を当てた物語になっていました。
だから、医者の金田の役割は映画版ではなくなっていました。
ノクスの出生率は、実質0、という部分は少し緩和されて、
ノクスは滅びゆくのだということは、すこしベールに包まれた感じになっていました。
まあ、思い出補正もあるでしょうが、舞台版の「太陽」のほうが好みでしたね。
ただ、
映画版の良いところは、
映像の美しさですね。
日本の映画特有の少しベールのかかったような画面。
アングル、風景。
そういったものが、「太陽」に対して持っていたイメージをさらにグンと
深めてくれたように思いました。
いい映画でしたよ。