なかまくらです。
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」 観ました。
リメイク? と思っていたのですが、どうやらそうでもないようです。
あらすじ。
スカイネットと戦ってきた反乱軍のリーダー、ジョン・コナーは、
スカイネットの最後の拠点にて、時間転移装置を発見する。
スカイネットは、ジョン・コナーの母親を抹殺し、
ジョンの存在そのものを消そうと考えたのだ。
ジョン・コナーは、部下であるカイル・リースを過去に送り込むことにする。
カイルが過去に送られる瞬間、ジョンが何者かに襲われる姿を目撃する。
そして、いくつかのビジョン。
戦争のない平和な暮らし。「ジェネシスがスカイネット」という言葉。
そして、降り立った1884年。襲ってくるのは、T-1000。
液体金属のターミネーターの襲撃。
それを救ったのは、旧型のT-800とサラ・コナーであった。
2体のターミネーターを(開始30分くらいで)破壊したサラは、
1997年。審判の日に向けてタイムマシンを起動しようとする。
しかし、カイルは2017年に飛ぶように説得をする。
新しい時間軸では、その2017年が審判の日だというのだ。
新しい未来で、スカイネットに身体を奪われたジョン・コナーと対決しながら、
ジェネシス(スカイネット)の起動を止めるために、最後の戦いに挑む。
そんな感じのお話でした。
うん。これはね。面白い! ドキドキハラハラの連続!
ターミネーターの執念を感じる頑丈さ(笑)。頑丈さを武器にした戦い方。
そして、サラの入念な準備の結果、一瞬で倒されるターミネーター達。
旧式のT-800を演じるシュワルツネッガーがいい味出しています。
やっぱり、ターミネーターはこの人がいなくては。
過去の作品を観ているからこそ、というところが大きいですが、私は楽しめました。
リメイクなのかな? という印象が強くて、もう一回同じのをいいCGで観てもなぁって、
思っていたことは否めなかったのですが、これは、ある意味続編と言える作品でした。
また、主役のサラ・コナーを演じたエミリア・クラークがいいです。美人だし。
どこか強がっているような、弱さを見せるサラは、ターミネーター2の最強のママさん
ではなくて、人間らしい弱さがあってそれがいい。
後半に進むにつれて、カイルに対する感情の変化が表情に現れていて、名演でした。
さて。
ただですね。ある意味続編、といったのは、
ちょっと、未来の扱い方がこれまでの作品と違うように感じたからです。
ターミネーター4までの世界は、決してパラレルなものではなかったように感じます。
過去を変えると、未来が変わり、その存在は消滅してしまう。
そういう世界だと思って観てきたわけです。
だから、スカイネットも、過去を変えて、未来のジョン・コナーを殺そうとしたわけです。
ところが、本作品の未来のとらえ方は、
タイムトラベルによってパラレルワールドが次々と生まれていく、
という発想に基づいているように思えるのです。
最初の世界 ⇒ ジョン・コナー率いる反乱軍が機械軍に反旗を翻す(最終的に勝利?)
T1の世界後 ⇒ サラ・コナーを暗殺しようとするが、失敗。最初の世界と同じ。
T2の世界後 ⇒ スカイネットの開発者とそのきっかけとなったアイテムを破壊。審判の日が遅れる。
T3の世界後 ⇒ 審判の日は起こる。T2の世界後と同じ。
とにかく、過去を変えて、未来を救え! と言ってきたのに、
本作では、例えば、カイルとサラが子どもを作らなくても、ジョンは登場してしまうわけです。
別の未来から。
なんか、それって、逆に言ったら、スカイネットが何をしたところで、
今の現状を打破することはできないってことですよね。
別の未来では、スカイネットが勝利するかもしれないけれども。
それでいいの?って思っちゃいました。なので、とにかく、
この作品は、未来に対する考え方をこれまでと変えて作られた作品であるってこと。
それを心してみる作品だと思いましたね。
あと、そうそう。ジョンの磁気的な結合による身体の構成ですが、
あれは、ちょっとあれだね。磁気ってのは、熱に弱いんですよね。
だから、爆発すると、くっつかなくなるはずです(苦笑)。
そうそう、この作品は、新3部作の第1作になるそうですが、
ぶっちゃけ、これで終わりで良くない?? ってぐらい綺麗に終わっています。
もう終わりでいいと思うよ(笑)。
はい。
まあ、でも、細かいところを抜きにすれば、
ハチャメチャなエンターテイメントとしては大変に面白いです。