1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

音楽の時間。

なかまくらです。


そういわなくても、最近、いい音楽に出会えない。

ぼそぼそと新曲を探していると、

”アンダーグラフ”が活動再開ですって!

久しぶりにアルバムでも買ってみるかな~





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「ALL YOU NEED IS KILL」観ました。

なかまくらです。

「ALL YOU NEED IS KILL」観ました。

トムクルーズ、エミリーブラント。





あらすじ

キリヤケイジは、二等兵である。若者を兵士として戦場へと送り出す仕事をしていたが、送り出される側になってしまったわけだ。

彼は気がつくと、前線基地のアスファルトの上に転がされている。

戦闘経験のまったくない二等兵キリヤケイジは、機動スーツをつけられて戦場に放り込まれる。それは謎の生命体ギタイに対して人類が逆襲をかけた総攻撃であった。

ところが人類は待ち伏せされている。虐殺が始まる中、逃げまどっていたキリヤケイジは、少し変わった一体のギタイと差し違えて、死んだ。

彼は気がつくと、前線基地のアスファルトの上に転がされている。

戦闘経験のまったくない二等兵キリヤケイジは、機動スーツをつけられて戦場に放り込まれる。それは謎の生命体ギタイに対して人類が逆襲をかけた総攻撃であった。

ところが人類は待ち伏せされている。キリヤケイジは気づいた。自分だけがなぜだか知っている。「この攻撃は失敗する! 敵に待ち伏せされている!」キリヤケイジは、口をふさがれ、戦場にたどり着いて死ぬ。

彼は気がつくと、前線基地のアスファルトの上に転がされている。

同じ日が繰り返されていた。記憶だけを遺して同じ一日を繰り返していた。

キリヤケイジは、死を繰り返し経験を積んで比類なき最強の兵士へと育っていく。

あるループの中で、キリヤケイジは、一人の女性兵士に出会う。リタ・ヴラタスキ。

彼女は先の戦闘で英雄となった人類最強の兵士であった。キリヤケイジの戦いぶりをみたリタは、一言。「昨日に戻ったら、私を捜して」そして、爆散する。

リタも、かつて、ループにとらわれ、鍛えられた経験を持っていた。

この戦争に人類が勝利するためには、ループする能力を持つ敵の親玉、オメガを倒すしかないという。ループする能力はそもそも敵の能力であり、この能力で、勝利するまで同じ一日を繰り返す。それが、人類が圧倒的な大敗を繰り返している理由なのであった。

リタは、キリヤケイジを最強の兵士に鍛え上げるとともに、キリヤケイジに、敵の動きのすべてを記憶させる。待ち伏せされているビーチから脱出し、敵の本拠地へと自分がたどり着ければ、オメガを殺せると考えたのだ。何度も何度も何度も何度も繰り返し、そして、キリヤケイジは、いつも初めましてと出会う彼女に対する好意に耐えられなくなっていた。

そして、その日の戦闘から逃げたキリヤケイジは、街を襲うギタイの現実を知る。

ついにはループ機能を失い、しかし、たどり着いたオメガの根城で、キリヤケイジとリタ・ヴラタスキは取り返しのつかない最後の戦いに臨む。



というようなお話。

一言でいうと、めっちゃ面白かったです。こういうの大好き。

このお話、日本の同名のライトノベルが原作なんですね。

そして、この小説を私は高校生のときに読んでいたのでした。

そんな作品がハリウッドで映画化!? 聞いた時は耳を疑いましたが、

なんとも幸せな展開です。

機動スーツは原作では機動ジャケットと書かれており、イメージとしては、アイアンマンみたいな装甲をイメージしていましたが、メカメカしい無骨なデザインがとっても気に入りました。

ストーリーも、何度も何度も簡単に死を選ぶような、死を軽視するような作品ではないのか・・・? と思いそうなものですが、そんなことは全く感じませんでした。むしろ、ループ能力が失われたときに失われるものの大きさに驚かされるのでした。原作と若干設定が変えてあり、原作があまりハッピーな終わりかたではなかったので、ハッピーエンドのハリウッドさんがどうもってくるのかな?と期待していたのですが、もうね、期待以上の終わりかたでした。ハッピーエンドに過ぎず、少し悲しさもある。ただ、タイトルとのマッチ、という意味では、原作のほうが優れているように思います。「ALL YOU NEED IS KILL」―ただ、あなたに必要なのは死なのだ― この言葉は、リタがキリヤケイジに宛てたラストメッセージのようなものとして原作では描かれていると思います。その本当の意味は原作を読んでくださいね^^;。

主役の二人も名演でした。

これは大満足の映画でした。面白かったです。





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フェイマス

目薬も、某キャラクターを彷彿とさせるパッケージに。






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10日、遠からず。

なかまくらです。

10日は、東京で研修です。







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1.におう街

なかまくらです。

小説のプロットみたいな感じになってしまったのは、

久しぶりすぎるせいです。

登場人物にもうちょっとスポットあてたかったんですが、

あっという間に、2000字に。うおー。短いってなんだっけ?





1.におう街


その街でもっとも最初に逃げ出したのは犬であった。繋いでいた革紐を食いちぎって、或いは、食いちぎれない金属の鎖に絶望し他界した。研究所では確かにニオイの研究をしていたが、それはあくまで、「消臭」の研究であったはずだった。人が不快感を示さないニオイをつける「着臭」と、ニオイの分子を取り除く「消臭」。この研究所では「着臭」による「消臭」の研究がなされていた。


ある男が研究所を訪れる。男は紺色の合成皮の革靴を鳴らし、研究所を訪れる。来訪者を拒むゲートがガチャンと重苦しい音を立てロックを解除する。男の歩みが緩まることはない。開ききったゲートを通過すると、知ったる道を悠然と歩いていった。よく晴れた日のことであった。


研究室では、白衣を着た同志が作業をしており、昨晩から徹夜で用意された試験管がずらりと並んでいた。


「H1型からH28型まで、準備は整っています」白衣の男が言うと、紺色の革靴の男は黙ったまま頷いて、監視カメラをちらりとみた。そして、言った。


「人類は、世界圏を喪失する。これが再生の第一歩だ」


世界の再生。人類は250億人まで人口を増やしていた。積み重なった住宅が今にも崩れそうな都市。農場の地下に作られた地底都市。世界を周遊する海上都市。気球を組み合わせて作られた天空都市。ありとあらゆるところに人類は進出し、住居を獲得していた。


「それも、今日で終わるのだ・・・」白衣の同志たちが、試験管に革靴の男の持ってきた薬剤を順に入れていく。「H23型の試験管で劇的な反応が見られます!」


紺色の革靴は、”B_trust”のマーク。世界B政府を名乗るテロリスト集団は、世界の再生をうたっていた。


爆発は起こらなかった。静かに発生する煙が、地を這ってリノリウムの床に広がっていく。溶けだし床が仕上げたてのアルファルトの床のようなむっとしたニオイを、立ち上らせる。


溶けて穴の空いた床から、下の階へと煙が沈んでいく。


後にこの煙を調べた科学者によれば、この煙は触媒として物質の持つ本来のニオイを際だたせるように、物質を変化させる触媒としてはたらくことを突き止めた。この物質がどのような経緯・理論によって生み出されたのかについては、1000年が経過した現在でも不明であり、町中に広がったこの煙の除去は現在に至っても進んでいない。


 


この煙によって、街にはニオイが充満した。悪臭、汚臭。強すぎるニオイは、その種類によらず生物にとってストレスにしかならない。さらに、決まった約束事でニオイを利用してきた人間にとっては、もはやニオイを嗅いだだけで条件づけられた連想が始まり顔をしかめさせるに至っていた。たとえば、トイレの芳香剤のニオイなどである。


ニオイに追い立てられ、政府が一時避難を決意した頃、煙は追い打ちをかけた。「嘘のニオイ」である。書籍にはこう書かれていた。『そこにかかれた内容が事実であるかは、私には正しい判断ができない。なぜなら、私には嘘のニオイがもはや染み着いてしまっているようであるからだ』。人は信頼でもって、人の隣に立っている。人間であることへの信頼。同じ人種・信条であることへの信頼。それを作り出す社会への信頼。嘘のニオイがしたとすれば、ひとたまりもなかった。”B_trust”がそのニオイを流したのだろうか? 彼らの目的は達成されたのであろうか。少なくとも、1000年後の未来の私に今言えることは、その街は、無人となり、衛星軌道上から、その緑の大地とそこに暮らす野生動物の姿がみられる。ということだ。目に映る真実だけを語るならば、である。







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