1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

スター・ウォーズ展に行ってきました。

なかまくらです。

静岡市美術館で開催されている「スター・ウォーズ展」に行ってきました。

前に行ったときは、「山本二三展」でしたから、もう、これは生粋のオタクですね。



さて。

展示は、世界中のアーティストが描いたスター・ウォーズの世界

という絵画展でした。それぞれが、それぞれの視点から、スター・ウォーズの

世界を広げていくというトリビュート。

実際の映画の場面をうまく編集でまとめてあるものを映像として流しながら、

その場所でそのときあったであろうことを想像しながら、絵画を見る。

そんな企画展でした。

ああ、なるほどなぁ、なるほどなぁ、と、そんな場面が多くて、

スター・ウォーズの世界が私の中ですごく広がりました。

これは面白いなぁ。静岡市美術館は、展示が上手いと思うんですよね。

前に、静岡県立美術館に、「美少女の美術史」を観に行ったときは、

がっかりもがっかり。まったく面白くなかったのですが、それに比べて、

なんとまあ、うまく構成していることか。

私の中で、一番株が上がったのは、オビ=ワン・ケノービですねぇ。

けっして、主人公になるわけじゃあないんです。

EP1では、弟子として、師匠をアナキンにとられるようにして、卒業させられる。

EP2では、なんとか師匠として、アナキンを育てる。

EP3では、暴走したアナキンを師匠として倒す。

EP4では、アナキンの子、ルークを20年見守り、そして、彼に道を示して死ぬ。

EP5,EP6では、フォースの一部となって、ルークを見守る・・・。

なんと、控えめな男なのでしょうか! 大義の為なら他人の為に生きることが出来る。

そんな男なのです。

そして、彼、強いんですね。

ダースモールを倒し、そして、

のちに最強の暗黒卿ダースベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーも倒しちゃう。

そんな男なのに、ルークをかげながら見守り、

辺境の惑星で、その生涯を終えようとする。

20年の歳月を経て、「これは、お前の父親の使っていたライトセーバーだ」

そう言って、ルークにアナキンのライトセーバーを渡す。

やぁー・・・かっこいいな!

そんな、オビ=ワンの株が爆上がりしたスター・ウォーズ展でした。

おわり。





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「オデッセイ」観ました。

なかまくらです。

「オデッセイ」観てきました。



あらすじ

火星探査に来ていたアレス3の乗組員マーク・ワトニーは、

砂嵐に巻き込まれ、死んだと判断され火星に取り残された。

ところが、幸運にも生き延びていたのだった。

残されたのは、最長30日の滞在用に作られた居住用の施設のみ。

死んだと思われているから、救援は来ない。

唯一の希望は、4年後。次の探査船アレス4が来ることくらいだ。

4年間分の食料はもちろんない。

ないなら、作る! 唯一持ち込んでいた真空パックで保存されていたジャガイモ・・・。

火星の土でジャガイモを栽培することを試みる。

同時に、アレス4の着陸地点まで行く計画を立てなければならない。

そして、もうひとつ。孤独や不安との戦いでもあった。

彼は、無事に生きて地球に帰ってくることが出来るのか!?



みたいなお話でした。

要は、火星に取り残されて、サバイバル・・・みたいなお話。

そんなの、面白いに決まっているじゃないかっ!

私は、そういうの大好きなんですが、公開初日は回避したのです。

というか、1週間くらい待ちました。なぜって?

リドリー・スコット監督なんですよね。

ええとですね、「プロメテウス」という映画がありましてね。。。

人類の起源を探るために、別の惑星の遺跡に行くんですよ。

そこでね、虫みたいなエイリアンに襲われて子どもを孕まされて、

自分で、自分を手術して子どもを抉り出して、殺すんですよ。

思い返すだけで、怖かったわぁ・・・(笑

その、リドリー・スコット監督なので、まさか・・・

また・・・と思ってもおかしくないでしょ?

火星で遭難。実は、火星には未知の生命体がいて、それに襲われていて・・・

みたいな展開じゃないかと疑ったんです(笑

ちがったよ。

ロビンソンクルーソーみたいなお話でした。

やっぱり、手術はしたんですが(笑)、

まあ、そこは譲れないポイントだったんでしょう(苦笑


人間の敵は出てきません。創意工夫で、危機を乗り越えて、

生き延びる。

こういうの、大好きなんですよねぇ。

15少年漂流記とか、ロビンソンクルーソーとかさ。

そして、科学の要素も大きくて、ワクワク、爽快な面白い映画でした。

おわり。





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慣れに注意

なかまくらです。

とにかく、身体に気を付けよう・・・な、

最近の私です。

ちょっと、あーやばいなーっていうセンサーがあって、

センサーの音はヤバい度が上がると大きくなるんですが、

ずっと、なり続けていると、ああもううるさいなって、

なる。そうだとしたら、

だんだん小さな音は無視するようになる。

そうすると、あぶないね。

気を付けよう。早く寝ます。





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割れるビル

パきっとね。





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【小説】厚木熱杉の失敗談

なかまくらです。

超短編小説会(避難地)のイベントで投稿した作品です。

ノリと勢いで書くと、だいたいこうなる・・・という好例です。

でも、嫌いじゃない。

どうぞ。


***



「厚木熱杉の失敗談」

                 作・なかまくら
『なにか、たったひとつ小さなことでいい。頂点をとらなければならない。』
それが、父、厚木槍杉がいつも言っていた言葉であった。その言葉を滝のように浴び続けて生きてきた私も当然のことながら、世界の常識として受け入れていた。
 
冬の始まりは、その逆説的ゴングとなる。
大人たちがコートやスウェーターにだて巻きのごとく身をくるむ中、戦いは始まる。
「行ってきまーす!」
こぉーっと吐き出した息がすでに白い。
「スウェッタりして転ばないようにね!」
お母さんの小学校の感想文に対するコメントみたいな定型句を聞き流し、扉をあけ放つ。現実からの洗礼がその身を包み込む。
 
寒い!
 
そう、宿敵、臼儀薄杉(うすぎ うすすぎ)との戦いに勝つためであった。奴は春、夏にこそ、その片鱗を見せなかったが、秋になると、独特のうろこスタイルの私服を新調して学校に現れ、それ以外のものは身に着けない厚さわずか0.1ミリメートルの極薄で勝負をかけてきたのだっ! 春から夏へと変わる中、セーターの上に、ダウンコート、マフラー、そしてニット帽をかぶって、ニッと笑うえくぼがトレードマークという事で名を馳せてきた私に対する圧倒的なまでの逆説的挑戦であったのだ。
「これを受けなければ、男がスターリン! 受けなければ、厚木槍杉のDNAに恥だぞ! 血の粛清を上げるのじゃぁあああ!」 
と、私をちょっと危ない系のギャグでけしかけてきたのは、私と臼儀、二人の担任にして世界史の先生。お父さんとは同級生であり、昔はよく一緒にやんちゃしたらしい。そんなわけで、究極の薄着対決で決着をつけることになったのだ。
 
 
「やあ、おはようだぜ!」
外では、服部酉太郎がスタンバイしていた。今にもピッチに駆け出していきそうな感じで。リズミカルに、ボールの弾む音がしている。
「おはよう、今日もジレンマってるんだね!」
私は、皮肉などという言葉を当時は知らなかった。それは、熱杉ならではの失敗であった。そう、彼は我が親友!
サッカー部のエースストライカーにして、オシャレ委員長を務めている。彼のトレードマークは、そのハット!
 
「先週の試合、感動ものだったよ! なにせ、ハットかぶったまま、トリック決めちゃうんだもんなぁ!」
イケメン服部酉太郎はやることが違った。
試合は、2対2の同点。残り時間は、あとわずかしかなかった。エースストライカー服部酉太郎への縦パスがカットされそこなって、点々と転がっていく。そこにいち早く追いつく服部酉太郎! さすが、服部酉太郎! いいぞいいぞ、服部酉太郎!
そのとき、ハットの隙間から覗く目が、きらりと光った。観客はハッとして息をのむ。ごくり。
そこからは彼の独壇場であった。八頭高校に代々伝わるはっとう的ドリブルで、次々とディフェンダーを抜いていく。
「ここは通すわけにはいかんのだ!」
敵の守備のかなめ、辛目鳥 奪(からめとり うばう)が、シンメトリーな動きで行く手をふさいでくる。
服部酉太郎の口元が、はっとりった! 次の瞬間、ボールは辛目鳥の頭上を越え、そのまま、へでぃn・・・
「いけなーーーーい!」
チアリーダーから、黄金の声がかかる。ハットが汚れてしまう。なんてこった、このシュートが決まれば、逆転サヨナラ満塁ホームラン的、シュートなのに! 誰もがそう思ったそのとき、服部酉太郎の口元は、さらにはっとりった!
そう、彼はその持ち前の鳩胸で見事ゴールにボールを運んだのだった!
 
 
「ところで、今日のその服の素材は何だい?」
服部はボールを自在にリフティングしながら尋ねてくる。
「ああ、これ? これは、鰹節を削ったものさ。驚きの薄さだろう?」
「そいつは、クレイジーだぜ、厚木くん」
服部は、シリアスな顔になった。
「聞いたことがないかい? 最近この界隈では野良がよく出るって」
「野良って、猫のことかい??」
そう言った私の背筋をひやりとしたものが通った。見られている・・・そう、何十という黄色い瞳。ごろんにゃあ、とべらんめえみたいな音韻で舌なめずりをしている。
絶体絶命だった。全裸での登校はすなわちBAD! 臼儀との戦いでの敗北を意味する!
「ハッハッハ、厚木くん、こんなことだろうと思っていたぜ!」
服部くんの顔がはっとりった! 彼は懐から、蹴鞠のようなものを取り出すと、お手玉の要領で、3つ4つ、ぽんぽんと跳ね上げ始めるのだった。
「すごいぞ、服部酉太郎くん!」
思わずフルネームで呼んでしまった! すると、彼の顔が完全にはっとりってしまった!
「はーっはっは!」
彼は笑いながら、蹴鞠のひとつを猫の一団に向かって蹴りだした。
蹴鞠は、そのあまりの回転力に耐えられず、回転しながら、飛び散った!
「まるで、クラスター爆弾じゃないかっ!!」
「中身は、しゃけのきりみだぜ!」
服部酉太郎は、右手をビシッと突き出すと、かっこよく決めた。左手はハットに添えるだけ・・・。
「ご褒美じゃないかっ!」
私が叫ぶ中、猫たちはべらんめえべらんめえといいながら、しゃけに群がっていくのだった。
 
 
ああ、私と臼儀との勝負の結果かい? 勝負は、辞退することにしたんだ。なぜって?
『なにか、たったひとつ小さなことでいい。頂点をとらなければならない。』
けれども、私は気づいたんだ。すでに私は頂点をとっていた。
服部酉太郎という、最高の友を持っている私は最初から頂点をひとつもっていたんだ。





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